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ジムカーナ最高峰の舞台で発揮されたパフォーマンス
[PN1 Class] 鵜飼洋一 選手
[PN3 Class] 森嶋昭時 選手
[PN4 Class] 岡野博史 選手
エンジニアが語るRevolution
参加台数も大幅に増加し、全日本ジムカーナ選手権において注目の的となっているPN部門。中でも今シーズンからPN3クラスは年次制限がかけられた2輪駆動車が属することとなったことから、トヨタ86とスバルBRZという国産最新スポーツモデルが鎬を削りあう展開となる。
また、4輪駆動ターボ勢は新たに設けられたPN4クラスに分類され、こちらは三菱ランサー・エボリューションとスバルWRX STIが覇を競い合う。

スポーツドライビング愛好家からも人気の高いモデルたちによる激戦区は、同時にタイヤウォーズの舞台でもある。各車のパフォーマンスを最大限に引き出せるのは、果たしてどのタイヤなのか。その一つの解として、ADVAN NEOVA AD08Rは全日本ジムカーナ選手権の開幕戦で、両クラスの優勝を飾った。
2013年、年次規制が設けれる形で発足した新生・PN3クラスは、トヨタ・86とスバル・BRZが主役となって各ドライバーが鎬を削り合っている。この激戦区にSA2クラスから移籍、トヨタ86を駆って参戦することになった森嶋昭時選手が、開幕戦をADVAN NEOVA AD08Rで制した。
まずは、PN3クラスへの移籍にあたっての心境からお聞きしてみよう。


森嶋選手 :
「PNクラスへの移籍ということで、車もタイヤも替えて迎えた開幕戦。不安も当然ありました。
しかしタイヤについて言えば、使うのがADVAN NEOVA AD08RだからとかADVAN A050だから、というのではなくて、まずは自分自身がADVAN NEOVA AD08Rを履いてどう感じるか、どう動かすことができるか、というところがポイントになると考えていました。
具体的にはADVAN NEOVA AD08Rに対して、ADVAN A050から単純にグリップレベルが変わるだけなのか、それとも全くタイヤの特性が変わってしまうのかといった部分。もっと言えば、全日本ジムカーナ選手権で、競技専用ではないラジアルタイヤを使うというのは、どういうことなんだろう、と。
そこで、まずはタイヤに対する先入観を一切持たないで、乗ってみることにしました」
先入観を持たずに、ADVAN NEOVA AD08Rを使ってみたという森嶋選手。そのファースト・インプレッションは、どのようなものだったのだろうか。

森嶋選手 :
「従来のAD08と決定的に違うなと思ったのは、低温域でのグリップの“効きはじめ”ですね。
ジムカーナという競技は、タイヤが冷えている状態からスタートします。だから、どうしても最初は路面を喰わない、これはどんなタイヤでも同じことです。ただ、その喰わない度合いが明らかにADVAN NEOVA AD08Rは小さくて、グリップの“効きはじめ”が良いんですよ」
昨年まで改造範囲の広いSA2クラスをマツダRX-7(FD3S)で戦ってきた森嶋選手。タイヤも競技専用のADVAN A050を履いていた。それが、FR(後輪駆動)という共通項はあるものの、PNクラスのトヨタ86へとスイッチした2013年。その違いとPNクラスのトヨタ86についての印象を次のように語った。

森嶋選手 :
「トヨタ86とマツダRX-7を比べると、当然ですが86のパワーは小さめです。タイヤもADVAN A050に対して、ADVAN NEOVA AD08Rになるという違いがあります。
そんな86に初めて乗って思ったことは、クルマのパワーとタイヤのバランスがとても良いということ。全日本ジムカーナ選手権でPN部門は盛り上がりを見せてきていますが、ほとんどクルマの改造は許されません。ほどほどのパワーゆえに、タイヤのグリップはA050ほどの必要が無く、ADVAN NEOVA AD08Rとのマッチングがベストですね。
ジムカーナはストップ&ゴーが多いので、場面によってはPNクラスの86に対してパワーの物足りなさを感じることがあるかもしれません。しかし、スピードが乗り始めてしまえば、2速や3速のコーナーなどは他のクルマに引けをとらないスポーツドライビングが出来るんですよ」
 
さて、ジムカーナでもサーキット走行でも、スポーツドライビング愛好者にとってはタイヤのライフ性能も気になるところだろう。
どんなにポテンシャルが高くとも、あっと言う間に摩耗して使えなくなってしまうようではお財布にも環境にも優しくないからだ。

この点、実は開幕戦における森嶋選手の優勝は、ADVAN NEOVA AD08Rの優れたライフ性能も実証しているのだ。
森嶋選手 :
「そうですね、ADVAN NEOVA AD08Rはユーズドの状態で周回を重ねたとしても、高いパフォーマンスを持続してくれますね。
実は今回の開幕戦、新商品ということもあって土曜日の公開練習2本目で新品を装着して走行して、日曜日の決勝もそのままのタイヤで走りました。それでも、これだけのパフォーマンスを出して、優勝という結果を残せているんです。
僕自身、土曜日から新品を履くことに迷いもありました。しかし初めての実戦でADVAN NEOVA AD08Rを使う大会だったのでドライバーとして安心感が欲しい部分もあって、取り敢えず使ってしまおうということに決めました。
結果的には土曜日に1回走ったタイヤで決勝2ヒートを走り、しっかりタイムアップして決勝の2ヒート目、つまり走行3回目でベストタイムをマークの優勝です。それでも決勝ではパフォーマンスのダウンはほとんど感じることがありませんでした」


こうして装着から3回目のヒートでベストタイムを刻み、堂々のPNクラス初優勝を飾った森嶋選手。優勝を決めた時の思いを、次のように語ってくれた。

森嶋選手 :
「とにかくホッとしたというか。僕自身が何もかも初めてなので、信じられないという気持ちと、これまで限られた時間の中で準備をしてきたことが間違っていなかったことに対する嬉しさを覚えました。
結果としては、出来すぎと言えるぐらいの良い結果。僕自身、PNクラスで挑戦者という立場なので気楽に行けた面もあったのですが、ADVAN NEOVA AD08Rのデビュー戦ということで周囲の期待も大きいですし、僕自身も期待していました。だから、最後はライバルのことは気にせずに、自分自身を信じて行ったことが良い結果に繋がりましたね」
新たに4輪駆動勢が覇を競い合うクラスとなったPN4。2011年からPN部門へと戦いの場を移し、同年のシリーズチャンピオンを獲得したのが岡野博史選手。それ以前のN4クラス時代から三菱ランサー・エボリューションを駆り、ジムカーナ界屈指のランエボ使いに数えられる一人である。

PN部門移籍後、ADVAN NEOVA AD08でチャンピオン争いを戦ってきた岡野選手。進化を遂げた新製品、ADVAN NEOVA AD08Rのファーストインプレッションからお聞きしてみよう。

岡野選手 :
「僕は大会の決勝ではほとんど新品のタイヤを使ってきたのですが、新品同士の比較で言えば従来のAD08が持つフィーリングはそのままに、ADVAN NEOVA AD08Rはボリュームアップしているというか、全体的にグリップが向上していますね。
タイムを見てもスタートからゴールまでのトータルはもちろん、区間タイムでも全体的に上がっている感じなので、前半は良いけれども後半はタレてしまう、というようなことが無いことも実証されています」



特に4輪駆動車では、持てるトラクション・パフォーマンスをタイヤがしっかり引き出してやることが、勝負を分ける大きな鍵にもなり得る。そこで効いてくるのが、ADVAN NEOVA AD08Rのポテンシャルだと岡野選手は続ける。
岡野選手 :
「ジムカーナならではの停止状態からの全開スタートですが、ADVAN NEOVA AD08Rのグリップ性能が格段に向上していることを実感できます。
とても高い領域にあるタイヤグリップの限界まで、全く問題なくマシンのポテンシャルを引き出してくれますね。

その上でジムカーナでのタイムアップを狙うなら、あくまでもグリップの限界をしっかり把握して、前半であまり無理をしないでその範囲内で走った方が、最終的にはタイムを出しやすいのではないかと思います。
スタートして熱が入ると、タイヤのグリップ力はさらにアップして、構造とのバランスが良くなってッきます。このポイントを見いだして、そこからはさらにADVAN NEOVA AD08Rの性能を存分に活かして攻めていくと良いでしょう」


全日本選手権の開幕戦、大いに注目を集める中でクラス唯一の18秒台となる1分18秒865をマークして優勝を飾った岡野選手。決勝本番でADVAN NEOVA AD08Rの進化を感じた部分は、どこだったのだろうか?

岡野選手 :
「僕が乗った印象としては、ブレーキングで従来品との違いを一番感じられました。ブレーキングポイントを、これまでよりも奥に取ることが出来ましたね」



タイヤが変わったことで、マシンのセットアップにも変化はあったのだろうか?

岡野選手 :
「いや、まずはクルマについては何もしなくて、従来品で決めてあるセットアップでスタートして大丈夫ですね。
その上で、これからタイヤの使い方であったり、進化した部分を美味しく引き出せる乗り方やセッティングを煮詰めていかなければならないと思っています。

例えば空気圧にしても、従来品よりADVAN NEOVA AD08Rは少し低めの方が良さそうな印象を持っています。開幕戦もセットアップとしては、従来品よりも空気圧をやや低めに設定していました。
さらにリアのダンパーも少し弱めにしたのですが、この方がコーナーの進入で向きが変わりやすくなってコントロール性能がアップしましたね」
見事な開幕戦優勝を飾った岡野選手だが、果たしてプレッシャーはあったのだろうか?

岡野選手 :
「僕は、そんなにプレッシャーというものは感じないんですよ(笑)。
常にタイヤの限界ギリギリで走るという、ただそれだけなんです。だから、タイヤの性能が上がれば、必然的にタイムに反映されますからね。
ADVAN NEOVA AD08Rは、コンパウンドが大きく進化したためかユーズドになってもそんなにグリップが落ちません。だから、中古の従来品と新品のADVAN NEOVA AD08Rでは、タイム差が相当に出るでしょう。それくらいの進化なのです。
ADVAN NEOVA AD08Rは溝が浅くなってもコンパウンドの特性があまり変化しなくて、グリップ力が持続するんですよ。ライフが長くなっているので、これは全てののユーザーにとって嬉しいポイント。お財布にも環境にも優しいので練習を重ねられますから、ぜひ使ってみてください」
[UPDATE : 22.Mar.2013]
           
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