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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.108 News Index
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2011年のIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)は、今シーズン初のグラベル(非舗装路)ラリーとなる「ラリー・アソーレス」が開幕した。
7月14日(木)から16日(土)の3日間でトータル205.09kmにおよぶ17本のSS(スペシャルステージ)で競われることは既にご紹介した通りだが、日本から新井敏弘選手と奴田原文雄選手が揃って参戦を果たすことから、世界中の報道陣やファンから大いに注目を集める一戦となっている。

そして4月に奴田原選手のIRC参戦が発表されて以来、話題となっていたマシンのカラーリングも正式にお披露目された。
もちろんそのカラーリングとはRed in BlackのADVANカラーである。全日本ラリー選手権でも奴田原選手が駆ることでお馴染みの伝統のカラーリング、これをまとったスバルWRX STI spec C・R4はサービスパークでも注目の的となった。

ADVANカラーのラリーマシンは海外の競技会でも活躍しているシーンが多くの人に知られているところであり、特に奴田原選手のドライブでは2006年に日本人として初めてモンテカルロ・ラリーを制したことが記憶に新しい。
新たにADVANカラーをまとったスバルWRX STI、スバル車がこのカラーリングとなったのは初めてのこと。伝統のRed in Blackを受け継いだ最新のスバルWRX STIが、栄光の歴史に新たなページを刻んでいくことになるだろう。
 
 
2011年のIRC第6戦「ラリー・アソーレス」が大西洋に浮かぶポルトガルのリゾートアイランド、アソーレス諸島を舞台に開催。
7月13日、サンミゲル島の南西部にある最大の町、ポンタ・デルガダ市内でセレモニアルスタートが行なわれ、翌14日には同市の北東部に位置するラゴア周辺の3本の山岳グラベル(非舗装路)ステージで本格的な競技がスタートした。

同イベントでは奴田原文雄選手がスバルの新規格モデル、「WRX STI spec C・R4」でIRCへの今シーズン初参戦を果たす。これが奴田原選手にとって、スバルWRX STIでは初めてのラリーとなる。
奴田原選手は、「まだマシンに慣れていないこともあって、今日は抑え気味に走りました。2本目は少しペースを上げたんですけれど、下りのコーナーで止まれなくて飛び出すこともありました。全体的にまだまだ走れていないので不完全燃焼です」と3本のSSを終えて語った。
その言葉どおり、SS1(13.06km)で15番手タイム、SS2(7.50km)およびSS3(2.00km)で12番手タイムに留まり、トップから約1分18秒遅れの総合14位で1日目のレグ1をフィニッシュしている。

一方、第3戦のツール・ド・コルス以来、今シーズン2度目のIRC参戦となる新井敏弘選手は、SS1で10番手タイム、SS2で7番手タイムと尻上がりにペースを上げていた。
しかし、「SS1は抑え気味で、SS2はそこそこのペースで走れたんだけどね。ガソリンの残量がギリギリだったみたいで、左コーナーでストップする状態」と語るように、2台が同時にスタートして並走するコースを走るSSS(スーパースペシャルステージ)を舞台にしたSS3ではガス欠の症状に苦戦してタイムは25番手。その結果、トップから約56秒遅れの10番手でレグ1を終えることとなった。

厳しい出だしとなってしまったDAY1だが、奴田原選手は「今回は実戦テストのような位置づけ。足まわりのセットアップを含めていろんなことを試したい」と語っているだけにレグごとの進化が期待されている。
同時に新井選手も「マシンもタイヤもフィーリング自体は悪くないし、レグ3には長いステージが予定されているからそこで追い上げたい」と語っており、残る2日間での“JAPAN POWER”の活躍に期待が寄せられている。
 
 
【SS1】 LAGOA / MARQUES - 1 (13.06km)
No. ドライバー コ・ドライバー 車 両 SS1 after SS1 タイヤ
順位 タイム 順位 タイム
5 A・Mikkelsen O・Floene シュコダ・ファビア S2000 1 00:08:41.9 1 00:08:41.9
2 J・Hanninen M・Markkula シュコダ・ファビア S2000 2 00:08:44.3 2 00:08:44.3
8 B・Magalhaes P・Grave プジョー・207 S2000 3 00:08:47.3 3 00:08:47.3
7 新井 敏弘 D・Moscatt スバル・WRX STI R4 11 00:09:10.2 11 00:09:10.2 ADVAN
11 奴田原 文雄 市 野  諮 スバル・WRX STI R4 15 00:09:26.2 15 00:09:26.2 ADVAN


【SS2】 COROA DA MATA - 1 (7.50km)
No. ドライバー コ・ドライバー 車 両 SS2 after SS2 タイヤ
順位 タイム 順位 タイム
2 J・Hanninen M・Markkula シュコダ・ファビア S2000 2 00:06:25.7 1 00:15:10.0
5 A・Mikkelsen O・Floene シュコダ・ファビア S2000 4 00:06:28.6 2 00:15:10.5
8 B・Magalhaes P・Grave プジョー・207 S2000 1 00:06:25.3 3 00:15:12.6
7 新井 敏弘 D・Moscatt スバル・WRX STI R4 7 00:06:40.9 9 00:15:51.1 ADVAN
11 奴田原 文雄 市 野  諮 スバル・WRX STI R4 12 00:06:54.9 14 00:16:21.1 ADVAN


【SS3】 GRUPO MARQUES - 1 (2.00km)
No. ドライバー コ・ドライバー 車 両 SS3 after SS3 タイヤ
順位 タイム 順位 タイム
2 J・Hanninen M・Markkula シュコダ・ファビア S2000 1 00:01:57.4 1 00:17:07.4
8 B・Magalhaes P・Grave プジョー・207 S2000 3 00:01:59.1 2 00:17:11.7
5 A・Mikkelsen O・Floene シュコダ・ファビア S2000 8 00:02:02.6 3 00:17:13.1
7 新井 敏弘 D・Moscatt スバル・WRX STI R4 25 00:02:12.5 10 00:18:03.6 ADVAN
11 奴田原 文雄 市 野  諮 スバル・WRX STI R4 12 00:02:05.1 14 00:18:26.2 ADVAN
 
 
   
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[UPDATE : 15.Jul.2011]
       
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