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2010 JGC チャンピオンインタビュー 2010 JGC チャンピオンインタビュー 2010 JGC チャンピオンインタビュー 2010 JGC チャンピオンインタビュー 2010 JGC チャンピオンインタビュー 2010 JGC チャンピオンインタビュー 2010 JGC チャンピオンインタビュー 2010 JGC チャンピオンインタビュー
 
 
2010年、6つのクラスでADVAN勢がチャンピオンの称号を獲得した全日本ジムカーナ選手権。

王者の栄冠を勝ち取ったドライバーに一年の戦いを振り返ってもらうチャンピオンドライバー・インタビュー、第2弾はSA3クラス・天満清選手、SCクラス・谷森雅彦選手、Dクラス・斉藤孝行選手が登場します。
 
SA3クラス|天満 清 選手


■天満 清 選手
徳島県にあるショップ、モーティブの代表。
1996〜1998年にかけてMR2で全日本ジムカーナ選手権を3連覇、その後A4クラスに移り1回のチャンピオンを獲得。
歴代チャンピオンが顔を並べる激戦のSA3クラスに移ってから3回目のチャンピオン獲得となった2010年は、開幕戦から圧倒的な速さと強さを見せてシリーズを牽引。終わってみれば全9戦の全てで優勝を飾る完全制覇となった。
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2010年は開幕戦からライバルを寄せつけない圧倒的な速さを見せて連勝。有効戦数となる第6戦のもてぎで早々とチャンピオンを獲得。出場した全9戦で1位を飾り全戦優勝を達成。1996〜1998年にかけての3連覇、その後A4クラスに移り1回。SA3クラスに移ってから3回目のチャンピオン獲得となる。
ADVANにタイヤを変えて3年目。全てが上手く運んだ1年だったといえる。

「今年はまずチャンピオン獲得ということから始まって、いち早く獲得することができた。ここまで勝ってこれたので、全部勝って決めたいという気持ちになりましたけどね。シリーズ全勝っていうのは、ボク自身は初めての経験です。
ADVANに移ってきた最初の年は、今までとタイヤの特性が違うということで苦しい部分もあった。何でもクルマが変わるときとか、タイヤが変わる時ってやっぱりイチからなんで。色んな難しさはあると思いますけどね。
だけど1年通して走って、2年目からその特性に合わせてセッティングとか走り方を合わせられるようになったのかなと。
3年目の今年に関しては、クルマも変わっていなかったというのもあるので総合的にうまく噛み合ったという感じですよね」

今シーズンで印象的だったイベントは?

「たまたま今年は天気も良くて、決勝日は路温自体も上がったというのもありますね。1戦目はG/2Sコンパウンドで、2戦目からG/Sコンパウンドを投入して、ずっとドライでG/Sコンパウンドを使って良いタイムを出せたかなと。そういう意味で、今年は天候にも恵まれててたんじゃないかな?
今年一番印象的だったのは九州で、1本目ウェットで2本目ドライ。1本目ウェットの時からG/Sコンパウンドを使ったんです。地元の人にも2本目必ずドライになるよと聞いて、それを信用してG/Sコンパウンドで走ったんです。雨の中で硬いG/Sコンパウンドのゴムだったんですけれど、2本目ドライになってバッチリ勝てたと。
結局は今年ずっとG/Sコンパウンドで走って、勝ってきたという感じですけどね」

連勝することで逆にプレッシャーになったことは?

「特に感じてはいなかったのですが、勝ちが続くと自分の中でも余裕ができるというかドライビングに関しても自信がつくというか。良い方向には転がってきましたよね。
いろんな事に関して自分の考えが当てはまるっていうふうに、たまたまなっただけ。それが一つ歯車が狂うとどうなるか分からないっていう微妙なところだと思うんで。それはそれで、今年続けてきたことを来年につなげることが出来ればいいかなと思いますけどね」

来年の予定を教えてください。

「まだ未定ですけどスポンサーさんなんかは、ほぼ変化なくタイヤもADVANで走ることになると思います。ただ車両的にどうなるかというのはまだこれからで、クラスも未定ですね。
どういう形になるか分かりませんけれど、参戦するクラスのチャンピオンは狙って行くと。ボク自身の3連覇を狙います」
 
SCクラス|谷森雅彦 選手
 

■谷森 雅彦 選手
岡山県のドライバー。全日本ジムカーナには、1991年にFF(前輪駆動車)でデビューする。
その後、4WDに乗り換える。大きな転機となったのが2002年の改造車クラスへの転向。
以来、2009シーズンを終えて8連覇を達成。2010年はスリックタイヤの使用が認められるSCクラスでADVAN A050での新たな挑戦を展開し、見事に9連覇を達成。
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今シーズンは長年使用してきたスリックタイヤからA050にタイヤを履き替えて新たな挑戦。序盤戦こそ苦しんだものの、終わってみればシリーズ7勝という強さで全日本9連覇を達成。
だがこの圧倒的なリザルトの裏側で、谷森雅彦選手自身序盤戦での悩みは大きかった。

「ポイントになったのは第4戦になります。
開幕戦でボクが負けて、第2戦に勝てて第3戦は違う人が勝って、三つ巴で迎えた第4戦の九州。そこで1本目雨が降って3番手だったんですけど、2本目ドライになってそこで逆転できた。
三つ巴から一歩抜き出ることが出来たのがターニングポイントだったと思うんです」

SCクラスはスリックタイヤとタイヤウォーマーの使用が認められている。これがSCクラスを戦う上で大きな魅力となっている。
だが今シーズン谷森選手は、新たな試みに挑んでいた。これまで使っていたスリックからADVAN A050へとタイヤを変更。

「スリックタイヤ自体を使う人が少ないということもあった。去年もマージンがあったのでADVAN A050で挑戦してやろうということでやってみました。
改造車になってからはスリックタイヤを使ってきて、一時期S3クラスの時にADVAN A048を使っていたこともありましたが、スリックタイヤの魅力が大きくて戻りました。
今年ADVAN A050を使ってみて、それにセットアップを合わせてきたらスリックタイヤとの差も詰まってきて良いタイムが出るようになって、勝てるようになりました」

マテリアルの変更は、もちろんドライビングに大きな影響を及ぼす。

「前半戦はスリックのクセが抜けなくて、体がツッコミ重視みたいな格好でADVAN A050のうまい使い方ができなかったんです。だけど中盤戦からはナンバー付きの選手たちに教えてもらったりして、だいぶ使えるようになった。
正直、前半戦は苦しかったですね。ことしチャンピオンが獲れるだろうか? という思いはありましたね。でも前半戦で諦めるわけにも行かないので、セットアップなり人間なり進化する部分が大きかった。このままじゃダメだということで、九州ではいつも参加しなかった金曜日からセットアップで詰めて、そこから良くなりましたね。
それ以降はコースに合わせて少し変更するくらいでセットを合わせられるようになってきました」

おおむたで行われた第4戦から最終戦まで、怒涛の6連勝。
圧倒的な速さでコースを駆け抜ける、谷森選手の強さが蘇った。

「ハードにブレーキングして、ハードに加速するっていう体になっていた。それまでは、スリックタイヤの利点をうまく活かす走りが出来ていたと思うんです。でもADVAN A050でそういう走りをしたらダメージが強いっていうか、優しく使うっていうか。クルマのパワーも大きいので、うまく使いきれなかったというのはありましたね。ハンドルの切り方一つにしろ、ブレーキにしろ勉強させてもらってだいぶ変わったと思うんですけど。
それとバネレートに関しては4kg/mmくらい柔らかくしたりとか、大分セッティング変わりましたね。今のセッティングもいい感じで出来ているので、もう少し詰めて行きたいと思います」

9連覇を達成して、何回までチャンピオン獲得の目標を設定しているのだろう?

「とりあえず来年10連覇したいですね。11回は獲っている人がおるんで。ADVANで11回獲っている人を抜きたい気もあるんですけど。ちょっとそこまでは分からないです。とりあえず来年の10連覇ですね」

新たな試みで挑んだ2010年。2011年に向けた課題も見えた。だが谷森選手はもう一度強く言い切った。

「このクラスで10連覇を目指します」
 
Dクラス|斉藤孝行 選手
 

■斉藤 孝行 選手
シティ、ミラージュやシビックなどで全日本ジムカーナ選手権に参戦していたが、2001年より大原健メカニック制作によるAX-01でDクラスに参戦。メキメキと速さを増し、2002年には全8戦中7戦で2位と完全にトップの一角を占めるまでに。
しかし翌年からは仕事の都合で活動休止。
2008年からニューマシンTG47で復帰。2009年浅間台で行われた第6戦で初の全日本戦優勝を飾った。
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2010年は5連覇を続ける小林キュウテン選手が序盤戦を欠場。斉藤孝行選手は、Dクラスチャンピオンの大本命としてシーズンを迎える。

「開幕戦は優勝という形で始まれたんだけれど、その後は東山晃選手が3連勝ということで連敗。正直焦りはあったといえばあったんだけれど、クルマの方の問題点っていうのは明らかに判っていたので、とにかくその時期は直すことに専念しました。
鈴鹿くらいから本来の走りを取り戻せて、ここ本庄も勝てたという感じですね」

最終戦の会場、本庄サーキット。前日の公開練習では左リアのアップライトを壊してしまい、2本目のタイムを残せていなかった。
修理なって決戦の日曜日。チャンピオン候補は斉藤選手とライバルの東山選手の二人。
1本目、東山選手は1分14秒181と小林選手に次ぐ3位。ここで斉藤選手は、1分13秒877でキッチリとトップタイムをたたき出す。
2本目に入ると東山選手が意地を見せ、1分13秒193とトップタイムを更新。だがこの日の斉藤選手に死角はなかった。Dクラス唯一人の12秒台、1分12秒726。最後の最後で逆転し、ドラマチックなチャンピオン獲得劇となった。

「あの正直いうと何にも実感が無くて(笑)。これから湧いてくるかもしれないんですけれど、今日は2本目に東山選手がかなり良いタイムを出していたのを逆転できたというのが嬉しくて。
チャンピオンの実感っていうのは多分これからかな? っていう気がします」

興奮覚めやらぬ中でのインタビュー、無理もない。
今シーズンを振り返ると?

「一番印象に残っているのはツインリンクもてぎの第6戦かな?
あの時は結果的に優勝できたんだけれど、クルマ的にはアンダーステアに苦労していて。そんな状態の時にキュウテン選手がダブルパイロンタッチということで、ボクが棚ボタだけれど優勝できたというのがシーズンを考えると、ものスゴク大きかったと思います。
それと、ターニングポイントになったのは鈴鹿。練習走行からただの一度も(キュウテン選手の)タイムを超えられたことはないし、ゴールタイムもいつも大きく引き離されていたところもあったんで。ボクも鈴鹿は苦手意識がすごく強かったところもあったし、ホントに鈴鹿で勝てるなんて夢にも思ってなかったんで、あそこはホントに大きかったと思います」

自身初の全日本タイトル。しかも序盤の劣勢を跳ね返しての逆転劇。来年は連覇を目指すのだろうか?

「見ているといろんなのをやりたくなるんだけれど、今日もこんなコースをD車両で走るとものすごい刺激的なワケですよ。こういう感覚って、ハコ車のクラスでは無いものなんで。こういう本庄なんかを走るとDクラスの魅力っていうのか、それをすごく強く感じますね。
まあ来年のことはチョットまだ分からないな」

5年という長いブランクを経て復帰してのチャンピオンを獲得。Dクラスの魅力は?

「いつ死んでもおかしくない怖さと、ホントに理想とするスピードで抜けられた時の快感と。それがもう背中合わせですごくスリリングな所がある。それが最大の魅力だと思いますね」

斉藤選手はこれからチャンピオンの実感を味わい、ゆっくりと来年の活動計画を練るのだろう。
チーム名に使う『Dジャンキー』、最後にこれに引っ掛けて質問してみた。
(Dクラスに)取り憑かれてる?

「うん! 面白いです、ハイ!!」
 
       
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