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6月12日(土)〜13日(日)、「THE ONEMAKE RACE FESTIVAL 2010 FUJI」と題された、各種ワンメイクレースばかりを集めたイベントが富士スピードウェイで開催された。この中では日曜日に2010年のLotus Cup JAPAN第2戦を開催。昨年までは2-ElevenカップとElise-Sカップをそれぞれ独立したレースとして開催していたが、今年は2-Elevenも公道を走れるナンバー付車両とされたため、2つのクラスが混走して競われることになった。
既にElise-Sカップはツインリンクもてぎでの開幕戦で成立しているが、2-Elevenカップは今季初レースとなる。
 
今回、ADVANカラーをまとう2-Elevenのゲストドライバーに招かれたのは安田裕信選手。今季からSUPER GTではKONDO Racingのステアリングを握り、開幕戦での優勝も記憶に新しいところだ。
当日朝の練習走行枠で、届けられたマシンを初めてドライブした安田選手は、「ナンバー付きでこんなにちゃんと動くクルマ、初めて乗りましたよ! 乗っていてとても楽しいので、ずっと乗っていたいと思ったほど。感動しました!」と、Lotus 2-Elevenをいたくお気に入りの様子だった。
 
11時55分から20分間行なわれた予選では、昨シーズンから2-Elevenでの参戦を続ける藤井芳樹選手が2分01秒610、エリーゼから2-Elevenにステップアップした篠原祐二選手が、2分03秒002のタイムをマーク。
「限界ギリギリまで攻めたけど、絶対に壊さないように走った」という安田選手は、唯一の2分フラット台となる、2分00秒541というトップタイムを叩き出し現役GTドライバーとしての面目を躍如した。
なお、安田選手らエキスパートクラスの選手は賞典外となるため、決勝は後方スターティンググリッドからのスタートとなる。
 
一方のエリーゼSカップは、若林勝弘選手が2分09秒216のタイムでポールポジションを獲得。開幕戦をポール・トゥ・フィニッシュで飾った遠藤浩二選手が2分09秒379で2番手。3番手に、上達著しい剛マックス選手が2分09秒448のタイムでつけた。
なお、上位3選手のタイムはすべてレコード更新となった。
 
   
 
そして16時35分、2日間にわたって開催された「THE ONEMAKE RACE FESTIVAL 2010 FUJI」を締めくくる最終レースとして、10周の決勝がスタート。
全員、順当なスタートを切るが、コカコーラコーナーで篠原選手がコースアウトし、安田選手が労せずして2番手へ。篠原選手は続くコーナーでもコースを大きく外れて4番手に落ちた。どうやらタイヤを十分に温めきれていないようだ。

オープニングラップ終了時はかろうじてトップを守った藤井選手だが、すぐ背後に安田選手が迫る。そして、1コーナーで安田選手が前に出た。その後ろでは、篠原選手が3番手に復帰。

3周目以降、2番手の藤井選手は、見かけ上トップを走る安田選手との差を、1秒〜2秒の間隔を保ちながら、すきあらばトップをとうかがう。その後方では、モータージャーナリストとしてもお馴染みの桂伸一桂選手と篠原選手が、たびたび横に並ぶほどの激しいバトルを展開し、拮抗したタイムで周回を続けた。

エリーゼSは、スタート直後にポールスタートの若林選手を2番手スタートの遠藤選手が抜くも、2周目の途中で再び若林選手がトップを奪い返した。その後、2番手以降の順位が周ごとに入れ替わる激しい展開となった。
後方からスタートしたゲストドライバーの加藤寛規選手も徐々に順位を上げ、5周目には2番手につけたが、最後まで遠藤選手と激しい2番手争いを演じた。

10周のレースが終了すると、2-Elevenカップでは、安田選手、藤井選手、桂選手、篠原選手の順でチェッカー。安田選手と桂選手は賞典外出走のため、正式結果では藤井選手が優勝、篠原選手が2位となる。
エリーゼSカップは、若林選手が優勝。2位の遠藤選手、3位の剛マックス選手とともに表彰台に上がった。終盤、見かけ上は2番手を走行した加藤選手は、最後に遠藤選手に2番手を譲った格好となった。

参戦するドライバーにとっては、こうしたトップドライバーと同じ舞台で走れることで、いろいろ勉強できるのもこのレースの大きな特徴。10周のレースを走り終えた参加者の顔は、みな晴れやかな表情だった。
 
   
 
 
 【2-Elevenカップ 優勝】 藤井芳樹 選手  ステルス大塚美容形成外科211
やっぱりプロは上手いですね。ミスもしないし、速いです。2周目の1コーナーで抜かれたあとも、がんばってついていったのですが、ついていくだけで精一杯でした。
安田選手の走りを後ろから見ることができたのは、とても勉強になりました。あまり差がつかないように見えたかもしれませんが、それは安田選手が手加減してくれていたからでしょう。
今年からナンバー付き車両になって、去年よりも車高が少し上がったので、セッティングをイチからやり直すのが大変だったのですが、上手く仕上げることができたと思います。
 【エリーゼSカップ 優勝】 若林勝弘 選手  ウィザムカーズ&AFC@3
念願の初優勝を挙げることができて、ものすごくうれしいです!
これまで富士はあまり得意ではなかったのですが、自己流ながらかなり走り込んだので、それがこの結果につながってよかったと思います。序盤に遠藤選手にかわされたのですが、そのあと挽回して、2番手以降が激戦だったところを、最後までリードを保ったままチェッカーを受けることができたのは、練習の賜物だと思います。
この調子で次戦以降もがんばります。
 
 安田裕信 選手  アドバン2-イレブン・ドナーゲ
フォーミュラと同等まではいかないけど、とにかく軽いし、もはやハコ車という感覚ではありませんね。滑って、(ステアリングを)切って、それ(=スライド)を利用して曲がる感覚とか、レーシングカーと一緒です。
アンダーステア、オーバーステアを、自分のドライビングで自在に出したり止めたりできるし、荷重移動に対する反応も完璧。ドライビングの技量を上げるのにとても適したクルマだと思います。このクルマを上手く乗りこなせれば、GT300とかスーパー耐久といったレーシングカーも、すぐ乗れちゃうと思いますよ。
レースでは、藤井選手は手強かったですね。
ファイナルラップに思いっきりプッシュして、ベストタイムを出して、ちょっと差をつけましたが、途中は、スリップ(ストリーム)も結構効くので、10周の決勝はずっと緊張しっぱなしでしたよ。
 
 
13.Jun.2010 (Sun)  FUJI SPEEDWAY  Cloudy/Dry
 
クラス 順位 No. ドライバー 車両名称 周回数 トータルタイム トップ差 ベストラップ
211E 1 1 安田 裕信 アドバン2-イレブン・ドナーゲ 10 20'14.273 - 2'00.096
211C 1 86 藤井 芳樹 ステルス大塚美容形成外科211 10 20'17.296 3.023 2'00.816
211E 2 2 桂  伸 一 LCI Limited 10 20'38.264 23.991 2'02.414
211C 2 12 篠原 祐二 ウィザムカーズ2-ELEVEN 10 20'38.422 24.149 2'02.816
EC 1 3 若林 勝弘 ウィザムカーズ&AFC@3 10 21'45.493 1'31.220 2'09.968
EC 2 21 遠藤 浩二 ウルトラがんもTIRACING 10 21'49.067 1'34.794 2'09.817
EE 1 1 加藤 寛規 LCI Limtied 10 21'49.250 1'34.977 R) 2'08.990
EC 3 24 剛 マックス  マテラ☆T2ガイなエリーゼ 10 21'51.458 1'37.185 R) 2'09.387
EC 4 88 坂田 元憲 ACmTeamLotus@88 10 21'52.619 1'38.346 2'09.688
EE 2 2 滑 川  健 ウィザムカーズ&AFCエリーゼ 10 22'01.147 1'46.874 2'10.388
EC 5 8 佐藤 考洋 ティーポ・エリーゼ・ドナーゲ 10 22'07.260 1'52.987 2'10.914
EC 6 16 秋葉 有一 Green Drop Racing 9 22'09.384 1'55.111 2'09.856
EC 7 26 中原 健次 ウィザムカーズ&ジーバンチ 9 20'15.082 1Lap 2'13.673
EC 8 96 池田 高志 AC M Team Lotus 9 20'15.089 1Lap 2'13.441
EC 9 33 青木 三秀 アリコ・レーシングチーム 9 20'41.739 1Lap 2'16.123
 
※タイヤはADVANのワンメイク。
※ベストラップの「R」はレコードタイム更新。

■クラス表記
211E : 2-Eleven エキスパート、211C : 2-Eleven クラブマン、EE : Elise-S エキスパート、EC : Elise-S クラブマン

■ベストラップ
[2-Eleven Expert] No.25 安田裕信  アドバン2-イレブン・ドナーゲ  2'00.096 (10/10) 136.781km/h
[2-Eleven Clubman] No.86 藤井芳樹  ステルス大塚美容形成外科211  2'00.816 (8/10) 135.965km/h
[Elise-S Expert] No.1 加藤寛規  LCI Limited  2'08.990 (3/10) 127.349km/h
[Elise-S Clubman] No.24 剛マックス マテラ☆T2ガイなエリーゼ  2'09.387 (3/10) 126.959km/h

■ペナルティ
[No.26] 2010年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、競技長訓戒。
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