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WTCC Race of JAPAN 記者発表会を開催! WTCCの魅力と面白さの理由を検証! 3人の日本人選手がWTCC岡山に参戦!
ADVANエンジニアと織戸選手が語る! ドライバーを知ればWTCCはより面白い! 岡山からの直前情報&周辺観光ガイド!
発表会を主催したフィリップ・フォール駐日仏大使。
2008年・秋。
日本に初上陸を果たした世界最高峰のツーリングカーレース「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)」は、その激しいバトルとトップドライバー達が繰り出す妙技の応酬で、日本のモータースポーツファンにある種の衝撃を与えました。

あれから一年。再びこの秋、岡山国際サーキットにWTCCが帰って来ます。
さらに今年はル・マン24時間レースへの出場権も賭けられるアジアン・ル・マンも併催されることが決定。

2009年9月29日。
2回目となるWTCC日本上陸まで約一ヶ月となったこの日、東京の在日フランス大使館を会場として「2009 FIA WTCC Race of JAPAN」の記者発表会が、フィリップ・フォール駐日フランス大使の主催で催されました。

会見にはWTCCとアジアン・ル・マンの主催関係者、さらには参戦する日本人ドライバーが出席、大会に寄せる期待や参戦に向けた意気込みなどを語りました。
■岡山国際サーキット 清水 昌兼 支配人
 
「私ども岡山国際サーキットでは、1994年と1995年にフォーミュラ・レースの最高峰であるF1(フォーミュラ・ワン)のパフィフィックグランプリを開催しました。
そして昨年にはツーリングカー・レースの最高峰であるWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)を開催しました。
そして今年はWTCCに加えて、耐久レースの最高峰であるル・マン24時間レースへの参戦権を賭けたアジアン・ル・マンを開催する運びとなりました。
 
岡山国際サーキットは1周およそ3.7km、2本のストレートと大小13のコーナー、高低差は3mというプロフィールの大変テクニカルなコースです。
そのようなコースで格闘技のようなバトルが繰り広げられる超スプリントレースの面白さを堪能できるWTCCと、耐久レースの醍醐味を味わえるアジアン・ル・マンが開催されます。
 
サーキットの特徴のひとつに観客の皆さんとコースとの近さがありますが、まさに"手が届くようなところ"でこれらのレースをご観戦いただけます。
ご来場になられる日本のモータースポーツファンの皆さんには、大きな感動を得ていただけることは間違いないでしょう。」
■KSO(WTCCプロモーター) マルチェロ・ロッティ ゼネラルマネージャー
 
「WTCCはF1、WRCと並ぶFIAの世界選手権です。
WTCCが他のカテゴリーと異なる点は、プロダクションカーをベースとしていることと、テレビなどで観戦して見応えのあるものになる接近戦が繰り広げられることです。
 
WTCCは2005年に発足以来、観客動員数、テレビ視聴者数などの全てにおいて着実な成長を遂げています。
 
これまでにはいくつかの節目となる出来事がありましたが、その中でも重要なことが2006年に横浜ゴムがワンメイクタイヤサプライヤーとなったことです。横浜ゴムはサプライヤーとしてとてもプロフェッショナルな仕事をしてくれており、様々なことに素早い対応をしてくれるなど、WTCCを支えてくれています。
これまで数々のレースを行なってきましたが、タイヤについて問題が生じたことはありません。
そして横浜ゴムは2012年まで引き続きWTCCのワンメイクタイヤサプライヤーであることが既に決定しています。

これからのWTCCについてお話しすると、私たちは2011年から新たなSuper1600規定を導入することにしました。この際にはぜひ日本の自動車メーカーにも多数マニュファクチャラーとして参加していただけることを願っています。
また同年には、アメリカ・マイアミとロシアでの開催を実現するべく、交渉を進めています。

さて、次戦の岡山大会ですが、ドライバー/マニュファクチャラーのタイトルがともに決まっていない状態で日本ラウンドを迎えることになります。
岡山国際サーキットのレイアウトはツーリングカーレースに最適なもので、激しいバトルが繰り広げられることになるでしょう。これはテレビの視聴者、そしてサーキットを訪れる観客にとっても、素晴らしいことです。
 
日本からも3人のドライバーが参戦されます。
日本のモータースポーツファンの皆さん、岡山国際サーキットでの"FIA WTCC Race of JAPAN"でお会いしましょう。」
■ACO JAPAN 寺田 陽次郎 代表取締役社長
 
「ル・マン24時間レースは1923年、日本では関東大震災があった年に第1回が開催されました。
1973年にはシグマオートモーティブがロータリーエンジン搭載車で日本のチームとして初参戦。
さらに現在までに日本人ドライバーは延べ264人が参戦し、関谷正徳選手と荒聖治選手が総合優勝を獲得しています。また1991年にはマツダが日本のメーカーとして初優勝、日本のマシンはこれまでに122台が参戦しました。
 
ル・マン24時間レースはその名の通り24時間を走るレース。昼も夜も、雨も霧も、あらゆる状況を走るという自動車が本来持っている性能を要求される場です。

このル・マン24時間レースは6月の第2週に毎年必ず行なわれるという点が大きな一番の魅力です。
過去には戦争などやむを得ずに休止されたこともありますが、基本的に6月の第2週はフランスのサルテサーキットを舞台として24時間レースが開催され、この週末のために世界中から挑戦者が集まります。
 
私たちはこのル・マンをアジアでも必ず定期的に開催するようにしていきたいと考えています。
きちんとした舞台が出来れば、日本には役者は揃っているのですから、アジアン・ル・マンで多くの選手に育ち、そして世界に羽ばたいていって欲しいと願っています。」
■横浜ゴム株式会社
 小松 滋夫 執行役員 タイヤグローバル製品企画本部長

 
「横浜ゴムは2006年からオフィシャルタイヤサプライヤーとして、世界最高峰のツーリングカーレースであるWTCCを支えてきました。
昨年初めての日本開催となった岡山ラウンドは、日本でもお馴染みのトム・コロネル選手とリカルド・リデル選手が優勝を飾りました。雨まじりの天候でしたが大勢の皆さんにご来場いただき、エキサイティングなレースをご堪能いただけたことと思っています。
 
横浜ゴムは2009年からさらに3年間、オフィシャルタイヤをWTCCに供給していきますが、昨今の厳しい経済環境の下で参戦されるチームの負担を軽減させるためにも、現行の17インチサイズの供給を継続いたします。
また、タイヤ製法については環境により優しいものとした上で、従来のタイヤと同一レベルの性能を維持し、各チームの車両セッティングに負担をかけないようにいたします。
 
環境保護の面ではさらに、FIA WTCC Race of JAPANのタイヤサービスガレージでは、自然エネルギーを使った発電により環境負荷の少ない電力として注目を集めている"グリーン電力"を用います。
こうした活動はFIA(国際自動車連盟)が提唱している"グリーン・キャンペーン"ともベクトルが合うものであると思っています。
 
今シーズンのWTCCは、チャンピオンシップ争いではトップドライバーが僅差でしのぎを削りあっています。
岡山、そしてマカオと残されているアジアでの2大会では、これまで以上に激しい戦いが繰り広げられるものと、楽しみにしています。」
記者発表の場では、特に日本のモータースポーツファンが注目している日本人ドライバーの参戦についても発表がありました。

まずWTCCには3人の日本人ドライバーが、YOKOHAMAインディペンデントトロフィーにスポット参戦。
 
SUPER GTやスーパー耐久でもお馴染みの谷口信輝選手は、昨シーズンのインディペンデントトロフィーを制している強豪、スクーデリア・プロチームから参戦。
 
GT500で開幕戦を制した荒聖治選手は、ウィッチャース・スポーツからの参戦。なお、GTのチームメイトであるJ-P・デ・オリベイラ選手も、SUNREDからセアト・レオンでの出場が決定しました。
 
そして唯一の二年連続参戦となる加納政樹選手は、昨年に引き続きリキモリ・チーム・エングストラーからの参戦となります。

3人の日本人選手がドライブするマシンは、全てがBMW320si。
日本人ドライバー同士の激しいバトル、そして表彰台獲得にも期待が高まるところです。

また、アジア・ル・マンにも多くの日本人ドライバーが出場しますが、その中からLM-GM1クラスにアストンマーチンDBR9で参戦する土屋武士選手と、LM-GT2クラスにフェラーリF430GTで参戦する青木孝行選手が記者発表に出席。
ともに来るレース本番の日に向けての意気込みを語っていました。

なおADVANモータースポーツウェブサイトでは、WTCCに参戦する3人の日本人ドライバーへのインタビュー記事を近日掲載いたしますので、お楽しみに!
 
 
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