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/ Vol.71
News Index
・斎藤太吾 選手 × マークII
・熊久保信重 選手 × ランサーエボリューション]
・上野高広 選手 × BMW 3Series Coupe
・田中一弘 選手 × インプレッサ
・岡村和義 選手 × シルビア
・内海彰乃 選手 × シルビア
・高山健司 選手 × RX-7
・末永直登 選手 × ランサーエボリューションIX
・織戸 学 選手 × アリスト
新しいエンターテイメント性の高いモータースポーツとして生まれたドリフト。その最高峰となるD1グランプリも2001年の発足から9年目のシーズンを迎える。
今やD1グランプリはファン層のハートをしっかり捕らえている。
誰もが感じられる迫力ある走り、手に汗握る追走の接近戦、豪快なタイヤスモーク、一対一ゆえに分かりやすい勝敗の行方、といった要素が、子供や女性のファン拡大にもつながっている。
そしてD1の魅力として欠かせいないのが、個性的な選手とマシン。
バラエティ豊かなマシンは、2009年になってニューモデルを投入する選手が相次いでおり、話題には事欠かない。
YOKOHAMA勢に昨シーズンのチャンピオン・斎藤太吾選手が加わるなど、見どころが多い。
最高峰の位置づけらしくハイスピード・ハイアングルなドリフトの応酬となるD1では、タイヤの存在が一際クローズアップされる。
確実なグリップ性能、そしてハイスピードドリフト中のコントロール性能。単にグリップが高いだけではダメで、限界領域でのコントロール性能は特に追走での走りにおいて重要なポイントとなる。
D1グランプリは一般のスポーツラジアルに使えるタイヤを限定している。競技向けのタイヤは使えないので、YOKOHAMAユーザーはADVAN NEOVA AD08を装着して戦いに挑む。
2009年3月、福島県・エビスサーキットでの開幕戦。
今シーズンの緒戦で、YOKOHAMAとともにD1グランプリ戦う注目のドライバーをクローズアップ、今季の抱負や参戦マシンの詳細、ADVAN NEOVA AD08の印象などをお聞きした。
2008年のD1年間王座を獲得した斎藤選手は、ADM(ADVANドリフトミーティング)の出身。栄光のゼッケン1を獲得したトップ・ドリフターに成長した斎藤選手が、2009年はADVANを装着して戦う。
シーズン中に新車投入を予定している点も注目!
斎藤太吾 選手
=Daigo Saito=
Machine :
トヨタマークII (JZX100)
去年はなんとかチャンピオンを獲ることができて、今年は守る立場になります。
念願のチャンピオンに1回なれたので、今年はもうちょっとリラックスして、楽しみながら走れるといいなと思っています。
シーズン途中からマスタングを投入する予定もあるし、そちらも楽しみですね。
開幕戦はエンジンの調子が悪くて、ときどき6気筒が5気筒になっちゃう状態だったので、地道に壊れないように気をつけて走りました。
そういう状況だったわりには、上々のシーズンの出だしにできたと思っています。
去年まで他メーカーのタイヤを使っていて、ADVAN Neova AD07では走ったことがないので比較はできないのですが、新しいADVAN NEOVA AD08のよさはすぐにわかりました。
とくに追走で有利ですね。グリップ力が高くてコントロールしやすいので、出たり入ったりが自由というか、相手の動きに合わせやすいですね。
それと、すぐに温まるところもいいですね。
温めることをあまり気にしなくても大丈夫なところもいいと思います。
熊久保選手は2009年、遂にマシンをランサーエボリューション]にスイッチ。
エンジンは縦置きレイアウト、駆動方式をFR(後輪駆動)としたスペシャルマシン。最高出力は570psに達し、迫力の追走と王座奪還に期待が高まる。
熊久保信重 選手
=Nobushige Kumakubo=
Machine :
三菱ランサー・エボリューション](CZ4A)
タイヤ(ADVAN NEOVA AD08)はもう完璧!(笑)
グリップは高いし、ウェットでもぜんぜん大丈夫だし。追走では、どんどん悪条件になって欲しいくらいですね。
天候の急変はバンバンザイの大歓迎! 悪条件にもってこいのタイヤですね。
ニューマシンも理想どおりに仕上がってきていています。
こう言うと、理想通りに「乗りやすい」クルマをイメージされると思いますが、そうではないんです。
実際には、「理想どおりに"難しい"クルマ」に仕上がっています。
あえて今回のエボ]は乗りづらくつくったんです。それが戦闘力の高いクルマなんですよ。
乗りやすいと攻め切れなくなって、まわりから見ていると、クルマを手中に収めているように見えるんです。
手中に収めちゃっていると、走りの見た目の迫力がなくなるんです。
だから、あえて手中に収めていないような動きをするようにつくったんです。
そのあたりのアプローチは、エボIXのときとはまったく正反対ですね。
去年もエボIXでチャンピオン獲得を目指してがんばっていたけれど、終わってみたら7番手だったので、それよりも上で終われるようにしたいですね。
エボ]で初優勝する日は、そう遠くないんじゃないかと思ってますよ。
長年に渡ってソアラでD1に挑んできた上野選手。2009年は遂にマシンをスイッチ、東京オートサロンでお披露目されたBMWをデビューさせた。
しかし輸入車ゆえの難しさもあってか開幕戦では出走が叶わず。第2戦以降の活躍に期待だ。
上野高広 選手
=Takahiro Ueno=
Machine :
BMW 3series Coupe (E92)
シリーズを戦う上でも大事な開幕戦を休むことになって残念です。
新車投入で、しかも輸入車をベースにしたという難しさが出てしまいましたね・・・。
自分たちが思っていたよりはるかに時間がかかってしまって、エンジンに火を入れるところまでいきませんでした。
開幕戦は公開シェイクダウンでいきたかったんですけどね。
マシンは、ボディやメンバー、サスペンションのアーム類はBMWのものを使っていますが、エンジンやプロペラシャフト、デフはトヨタです。
エンジンは、ソアラと同等のものを新規でつくりました。2JZにT04Zタービンを付けて、カムシャフトはHKSで、ブーストを1.5Kほどかけて600psオーバーのパワーを引き出しています。
パワー的にも今までよりも上がっています。
新しいタイヤ(ADVAN NEOVA AD08)は、めちゃめちゃいいですね!
開幕前にソアラで、AD08と昨年まで使っていたADVAN Neova AD07の両方でフィーリングチェックしたんですが、感触は本当によかったです。
実戦でもいいところまでいけるはずだと思っています。
開幕戦がこうなってしまったのでゼッケンもガクッと落ちてしまいますが、そこから必死に這い上がっていきますよ。
D1には初年度から参戦、自身のドリフト歴も18年というベテラン・田中一弘選手。熊久保選手と見せるチームオレンジならではの接近したツインドリフトに魅了されたというファンも多い。昨年は開幕戦で3位を獲得、今年は国内戦初優勝への期待も高まる。
田中一弘 選手
=Kazuhiro Tanaka=
Machine :
スバルインプレッサ (GDB)
今シーズンは、毎戦、確実にポイントを取っていくつもりでいました。
しかし、開幕戦でいきなりこういうこと(デフトラブルで走行不能)になってしまって、とても残念です。
でも、トラブルはいつ出るかわからないので、こればっかりは仕方がないですね。
気持ちを入れ換えて、今回のロスを挽回していかなければ。次戦以降で気持ちを引き締め直して、元気を出して頑張りたいと思います。
ADVAN NEOVA AD08は、すごいタイヤだと思います。
走りを見ていた他の選手にも、「すごく路面を食っているのがわかる」と言われたくらいですから。
流れながらでも、ちゃんと前に出ていく感じがあります。
今シーズンはADVAN NEOVA AD08という強い味方を手に入れることができて、良かったと思っています。
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