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CIVIC Onemake Race Inter Series 2009 CIVIC Onemake Race Inter Series 2009 CIVIC Onemake Race Inter Series 2009 CIVIC Onemake Race Inter Series 2009 CIVIC Onemake Race Inter Series 2009 CIVIC Onemake Race Inter Series 2009
シビックワンメイクの過去・現在・未来
CIVIC Onemake Race Inter Series 2009
2009年シリーズを戦う選手に聞く
CIVIC Onemake Race Inter Series 2009
The Onemake Race
日本で最初に「ワンメイクレース」という概念を根づかせたのは、言うまでもなくシビックレースである。
1981年のスタート以前は、排気量の違い、改造範囲によってレースが区分されるだけで、出場される車種に縛りはなかった。

しかしながら、1300cc以下の車両で争われるレースは、事実上のワンメイク状態となっていた。当時はサニーB110の全盛期で、ハコのレースといえばサニーというぐらい、全国のサーキットで、あらゆる形態で用いられていたのだ。
対抗し得る車両としてシビックSB1やスターレットKP47が存在したが、それらはあくまで少数派に過ぎなかった。


1980年代に入ると、そのサニーも生産中止から久しく、いよいよホモロゲーション(公認)切れのカウントダウンが開始。
今はJAFの登録車両であれば、特に明確な期限なくレースで用いることができるが、この頃はそうではなかった。むしろ、経年変化によって、安全性が損なわれていくことに配慮したのだろう。

そのため、さまざまな後継レースが企画され、そのひとつがシビックレースだった。
最初に用いられたのは2代目のSRことスーパーシビックで、初年度は鈴鹿のF2レースと併せての開催に。大観衆を集める場だったこと、また当時、この類のレースとしては破格の賞金(優勝30万円!)が用意されたこともあり、初レースから30台を超える参加が。
最初のウィナーが中野常治選手」(当時はF3ドライバーで、中野信治選手の父)だったことから分かるとおり、プロアマ混在のレースとして、上々の滑り出しを見せることとなった。


翌年からは西日本、東日本シリーズも設けられ、次第にシリーズは全国規模になっていく。
'88年からは鈴鹿で行われるF1日本GPのサポートレースである「F1チャレンジカップ」が、そして'91年からは全国のサーキットを転戦するインターシリーズ(当初の名称は、インターカップ)もスタート。
これら二大タイトルは、シビック使いたちにとって、かけがえのない目標ともなっていく。

モデルチェンジに合わせ、用いられる車種は変わっていったが、イコールコンディションを最大限保つというコンセプトが、ずっと貫かれているのは特徴のひとつだ。
N1規定に準じ、大幅な改造を認めず、可能なのはパーツの交換のみ。
しかも、近年は指定パーツを増やして、不要な競争を防ぐよう配慮されている。そのひとつがECUことコンピュータで、これを最初に指定パーツとしたのが、シビックレースなのである。
なお、エンジンはノーマルにも等しく、オーバーホールのレベルでしか手を加えられない。


'02年からの6年間は、インテグラが後を受け、いったんは幕を閉じたシビックレースの歴史ながら、コンセプトはそのまま。


そして昨年、シビックレースは復活し、現行のFD2によって再び激しいバトルが繰り広げられることとなった。
今年からフロントのダンパーアッパーマウントのブッシュが形状、材質の変更が許されることになった。ピロボールの使用が可能になって、シビック持ち前のフットワークがさらに鍛えられることは請け合い。

また、インターシリーズのチャンピオンに対し、スーパー耐久用のシビックがM-TECより年間貸与されることが決定。
またとない、ステップアップの機会は、ドライバーのみならず、シビックレースに関わるすべての人々の励みにもなるはずだ。

その足下を支えるのは、ADVANレーシングタイヤ。
高い性能と信頼性を両立させ、ユーザーから評価されたタイヤが、レースの盛り上げに一役買っているのは言うまでもない。
KAZUHIDE YASUI
2年目を迎えるFD2型シビックによるワンメイクシリーズ。今季は一部の規則が改定され、ハイレベルな白熱の戦いが展開されることに期待が高まっています。
昨年からの変更点やトピックについて、株式会社M-TECの安井さんにお聞きしました。
安井 一秀 さん
安井一秀 さん
=Kazuhide Yasui=
株式会社M-TEC
執行役員
モータースポーツ事業部 次長
 
  【レギュレーションの変更で、今年のシビックレースはバトルが面白くなります!】

今年からレギュレーションの一部を改めて、フロントのアッパーマウントにピロボールを使えるようにしました。
エントラントの要望に応えた形で、これにより問題点とされた跳ねが収まり、収束性がかなり良くなりました。耐久性も向上するのですが、クルマの動きがガラッと変わるんで、レースは面白くなると思いますよ。
バトルの機会は確実に増えますからね。

それから昨年の後半からJAFのN1ルールに則って、リヤのスプリングシートも変えられるようになっています。

この2点の変更により、新たなセッティング要素が出てきて、いったんは決まったとしてもリセットしなくてはなりませんから、そういう難しさ、面白さもあるんじゃないでしょうか。

加えて来年からはギヤレシオの変更も可能にします。
インテグラの4速に交換するとクロスレシオ気味になり、よりつながりが良くなるのです。ただ、スペアをもう用意しているので、もう1年待ってという声も多かったので、そのあたりは配慮させていただきました。

あとインターシリーズのチャンピオンには、ヨコハマさんにも協力してもらって、シビックのスーパー耐久仕様車を1年間無償で貸与することが決定しました。
これを励みに、目標にしてもらえたら最高に嬉しい。

ラップタイムもますます速くなりますし、もっともっと走る人だけじゃなく、見る人にも楽しめるレースにしていきたいです。
日本のモータースポーツ史に輝かしい歴史を刻み続けている「シビックワンメイクレース」。
次のページでは、その中でも最高峰シリーズにあたるインターシリーズに参戦するドライバーにスポットを当て、今季の抱負などをお聞きした模様をお伝えします。
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