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ADVAN NEOVA AD08 CHAPTER 1 ADVAN NEOVA AD08 CHAPTER 2 ADVAN NEOVA AD08
全日本ジムカーナ選手権にロータスエキシージで参戦する柴田優作選手。
2008年シリーズもコンスタントに上位争いの一角を占めてN3クラスで年間を通じて最多の表彰台を獲得した実力派ドライバーの一人である。

今回、筑波サーキットを舞台としてテストドライブをした柴田選手に、ADVAN NEOVA AD08の印象をお聞きした。
 
 
−乗ってみての全体的な感想は?

柴田選手 :
「まず、従来のAD07と比べても、悪いところが全く見つかりませんでした。
今日はヴィッツでAD08とAD07の乗り比べをしたのですが、AD08はピットロードからコースに出ようとするところから、まるで1サイズ太いタイヤを履いているような接地感があり、とても安心出来ました。
そこから1コーナーに向かって加速していく中では、とにかくタイヤの"しっかり感"が印象的でしたね。」
 
 
−"しっかり感"とは具体的に言うと?
 
柴田選手 :
「"しっかり感"のあるタイヤというのは、時としてコンパウンドの柔らかさが理由であることがあります。しかし、そのようなタイヤでは走行抵抗が大きく、高速コーナーでは逆に邪魔になる部分があったりもする場合があります。
しかしADVAN NEOVA AD08についてはそういたネガティブな面が全く無く、高速コーナーでの抵抗感も少なくて、車が軽い感じを受けますね。」
 
 
−最初に乗られたヴィッツでの、ADVAN NEOVA AD08についての印象を詳しく教えてください。

柴田選手 :
「ヴィッツはFF(前輪駆動)ですが、AD08の縦方向の強さを実感できます。ブレーキングでは良く止まるし、コーナーの立ち上がりではグイグイと前から引っ張ってくれるような感じですね。
これこそがADVAN NEOVA AD08にとって最大の武器ではないでしょうか。
FFの場合は攻めすぎるとリアが破綻しやすいという特性もあるのですが、そういった場面でのコントロール性が高いので、大きなミスにつながりにくいですね。」
 
 
−ではFR(後輪駆動)ではどうでしょう?

柴田選手 :
「FRではRX-8に乗りました。この車はトラクションコントロールやアンチロックブレーキが強く働くのですが、今日乗った車の中では攻めた走りをしても一番何も起こらなかったですね。
タイヤのグリップが高いので、"オン・ザ・レール"に走っていくような安定感。
全体的なタイヤの性能が底上げされているので、街乗りでの安全性向上につながっていると言えるでしょう。」
 
 
−4WD(四輪駆動)のハイパフォーマンスモデルの場合は?

柴田選手 :
「今回はランサーエボリューション]でしたが、この車がADVAN NEOVA AD08の進化を最も良く理解出来ますね。
まず強いブレーキングに対する"奥の深さ"を感じられます。ランサーは比較的フロントヘビーな車種ですが、駆動方式が異なるFFのシビック・タイプRなどでも似たような重量配分になっているので、同じことが言えます。
フロントが重たい車であるほど、ADVAN NEOVA AD08の高いポテンシャルがドライバーに良く伝わってきますね。
特に高い荷重がかかっている領域では、タイヤの力強さを感じられるでしょう。
実は最初にADVAN NEOVA AD08を見たとき、トレッドパターンが"細く"見えたので、多少のダルさがあるのかと思いました。しかし乗ってみると正反対で、従来のAD07よりもしっかりしていたのは驚き。
特に高荷重域に弱いのかと思っていたのですが、全く逆の結果でした。これは"スチールインナーウォール"を採用してケーシング剛性を高めたことによる大きな成果ではないかと思っています。」
 
 
−サーキットレースにおける実力は?
 
柴田選手 :
「そうですね、例えばヴィッツレースではADVAN NEOVA AD08を装着すると、戦闘力が確実にアップするでしょう。
今日はタイヤが冷えた状態からスタートしたり、他の方が運転された直後に交代したりと様々な場面を経験しましたが、とにかく常にタイヤは安定していました。
ラップを重ねていくうちにグリップレベルが突然落ちていくようなこともなく、これは間違いなくレースにおいて大きな武器になるポイントです。
今日の試乗は4周を走ってピットに戻るというパターンの繰り返しだったのですが、自分では1周目に車の特性を確認する必要もあるので様子見で周回しました。
そして2周目で『少し行き過ぎかな?』と思えるくらいのところまで攻めて、という走り方を色々な車種で試しました。
ところがヴィッツの場合は、"行き過ぎ"の領域に達しなかったのです。つまりADVAN NEOVA AD08のパフォーマンスが余りにも高くて、『まだまだ攻められる』という領域に留まってしまっていたんですね(笑)。」
 
 
−ではジムカーナでの戦闘力については?
 
柴田選手 :
「ストップ・アンド・ゴーの連続となるジムカーナでは、ADVAN NEOVA AD08が持つ縦方向の強さが大きなポイントですね。
ジムカーナはサーキット走行に比べると、一輪により大きな荷重がかかります。タイヤが持っているグリップ力の差というものが、サーキットより明確に出るかもしれません。
また、ADVAN A050と特性が似ているので、NEOVAで腕を磨いてからのステップアップもしやすいでしょう。
 
 
−このページをご覧の皆さんに、ADVAN NEOVA AD08の"巧い使い方"を教えてください。
 
「筑波サーキットで言えば、タイムを稼ぐポイントは第1ヘアピン、第2ヘアピン、そして最終コーナー。
ラジアルスポーツタイヤで走る場合、従来はこうしたポイントでは荷重を余り掛けすぎずにスムーズな走らせ方をするのがセオリーでした。
しかしグリップやコントロール性が大幅に高まったADVAN NEOVA AD08の場合、無理のない範囲でより積極的なドライビングを実践してみると良いでしょう。コーナーへの進入では少し遅めのタイミングからブレーキを強くかけて、旋回でも大きめのステアリングを切り、という感じで。
こう言うと『そんな粗っぽい運転で大丈夫?』と思われるでしょうが、あくまでも無理をしない範囲でアグレッシブな走りをしてみると、それにタイヤがしっかりついてくることが分かると思います。
それはタイムアップに繋がるのみならず、大きなミスやタイムロスの可能性をタイヤがカバーしてくれるということでもあります。一言で言うならば、ADVAN NEOVA AD08は『懐の深いタイヤ』ですね。」
 
 
−最後に総評を。
 
柴田選手 :
「今回のような試乗では、悪いところを見つけるのが趣味みたいになってしまいます(笑)。
ところが全く欠点が見当たらなくて驚きました。
さらにもうひとつ、大きな魅力として"摩耗性能の向上"もあると思います。これって、ユーザーの立場では大切なことですよね。
バランスの良さに定評のあったAD07の高い性能を全体的に底上げしたのがADVAN NEOVA AD08。ぜひ多くの方にその走りを体験していただきたいですね。」
 
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