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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.46 News Index
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夏休みの週末、宮城県のスポーツランドSUGOでSUPER GT観戦を楽しんだ村田信博さんファミリー。
5歳のつくば君もADVANイベントブースやタイヤガレージ、参戦チームのピット訪問を楽しみ、いよいよスタートした決勝レースではお父さん・お母さんと一緒にADVAN装着チームを力いっぱい応援しました。
シリーズの締めくくりとなる今回は、レーシングドライバーとして活躍するお父さん・村田選手に「ドライバーおすすめのレース観戦法」をお聞きしました。
     
GUIDE Profile
 【村田信博 選手】
1970年・長野県出身。
1992年に「グランナショナル筑波スピードカップ」でレースデビュー。'96年に同レースのストックカーS2000クラスでシリーズチャンピオンを獲得。
2000年には同年発足したネッツカップVitzレースに参戦、初代のシリーズチャンピオンに輝く。
'01年よりスーパー耐久シリーズに参戦を開始、ランサーエボリューションを以降5シーズンに渡ってドライブ、表彰台を多数獲得。
'06年からは同シリーズにBMW M3で参戦、'07年は第4戦までで2勝を飾っている。
 
5歳の子供も楽しめる"レース観戦"
 
−今回のSUPER GT観戦、つくば君は楽しんでいましたか?
 
村田選手 :
丸一日サーキットというと、子供は飽きてしまいがちです。つくばにもそのような場面はありましたが、そんな時に今回のSUGOでは子供を対象としたアトラクションも用意されていたので、時にはレースそっちのけで夢中になって遊んでみたり。
もちろんレースが始まったら、とても興味をもって観戦していましたよ。特に今回はお世話になったKONDO Racingのマシンにずっと注目していたようです。
 
 
−つくば君は今回が初めてのレース観戦ですか?
 
村田選手 :
これまでにも僕が出場しているレースに奥さんと一緒に来て観戦していたこともあります。でも、こうやって家族揃って純粋に観客としてサーキットを訪れたのは初めてのことですね。
 
 
レース観戦を子供と一緒に楽しむ方法とは?
 
−子供でもレースを最後まで楽しめる観戦方法はありますか?
 
村田選手 :
子供に限った話ではないのですが、ただ漠然と走っているのを見ているだけではダメだと思います。
初めてサーキットに来ると、まずはレーシングカーの音や速さなどの迫力に驚いて「楽しかった」と思えますが、それだけでは二回目に来たときにもそれ以上の感動が生まれにくいと思います。だからもっと「レースの本質」に迫る観戦方法がお勧めですね。
 
 
−「レースの本質に迫る観戦方法」を具体的に言うと?
 
村田選手 :
まずお気に入りのチームだけではなくて、全体の順位や流れを把握するだけでも面白みが数倍アップします。
観客席から見えるオーロラビジョンや順位表示、場内アナウンスなどの情報をこまめにチェックするのがいいでしょう。
もうワンステップ上の"通"な見方をするなら、ストップウォッチ片手に気になる車のラップタイムや前後とのタイム差を計測してみると面白い。
応援しているチームとライバルチームの順位関係とタイム差などを見ていけば、その差が縮まっているのか拡がっているのかとか、タイムを稼ぐ走りをしているのか燃費やタイヤに優しい走りをしているのか、などといった目の前で起こっている「戦いのドラマ」を垣間見ることができますよ。
それを一緒に観戦している子供や奥さん、友達や彼女なんかにわかりやすく教えてあげれば、レースの面白さにどんどんハマっていくのではないでしょうか。
 
 
ドライバー・村田信博が見たSUPER GTの"凄さ"
 
−村田選手にとってもSUPER GT観戦は今回が初めてだったとか?
 
村田選手 :
そうなんですよ。以前、SUPER GTのサポートレースに出場したことはありますが、その時は自分のレースが終わったら早々に引き揚げてしまっていましたから。
今回初めて観戦してみて、改めてSUPER GTに参戦しているドライバーさんのレベルが高いことを感じました。
とてもハイレベルな「ギリギリのところ」でフェアなレースをやっていますよね。
 
 
−村田選手が参戦するスーパー耐久と比べての違いは?
 
村田選手 :
実は今回、大きなカルチャーショックのようなものを感じたのです。
SUPER GTは決勝距離もそこそこに長いので、スーパー耐久のようにゴールを見据えて「逆算」していくようなレースの組み立て方をするのかと思っていたら、全然違いましたね。
スーパー耐久に僕は今年、写真のBMW M3で参戦しています。スーパー耐久は決勝距離が長いので、前の車を抜けるかどうか迷うような状況ならば、リスクを嫌って無理をしないで次の機会を待つという判断も多いのです。
しかし、SUPER GTではハイレベルなドライバー同士の戦いでもあるので、抜けるポイントが限られているのでしょう。「待つ」よりも「抜く」という戦い方なのですね。
またGT300クラスは自分たちのクラス同士で戦いながらも、スピードに勝るGT500クラスの車に巧くパスさせています。ドライバーのテクニックとしては「抜かせる」のもとても難しいことなのです。
 
 
自分の"アンテナ"を張りめぐらせて楽しもう!
 
−SUGOのレースは天候の変化という難しい要因も勝敗に影響しましたが
 
村田選手 :
今回のレースではスタート直前に雨が降りはじめて、KONDO Racingは浅溝のインターミディエイトタイヤを装着しました。一方でGT300のエンドレスは雨は長く降らないと予想したのでしょう、スリックタイヤでスタートしました。
こうした戦略の差がラップタイムにどのような違いとして現れるのかや、路面状況の変化によってタイムもどう変動していくのかなどを見ていくと面白いですよね。
こうした情報を先に言ったようなオーロラビジョンや順位表示、場内アナウンスから如何に得るかも重要なレース観戦方法の要素です。
またドライバーの乗車順からもチームの戦略を見て取れます。エースをスタートドライバーにして序盤からハイペースの走行で戦いを組み立てていくか、それともエースを最後にして終盤の追い込みに賭けるのか、といったところですね。
 
 
−今回のSUPER GT観戦について、つくば君や奥様の感想は?
 
村田選手 :
それはもう、思う存分楽しめたと喜んでいますよ!
これまでは僕が出場しているレースに来て「パパの応援」をしていただけですが、今回のSUPER GTでレース全体の観戦方法や細かい情報を教えてあげたことで、改めてレースの面白さや凄さを知ってくれたみたいですね。
 
 
モータースポーツは他のスポーツと比べてフィールドが広く、その瞬間瞬間にドラマが起こっています。
村田選手が語った「情報に対するアンテナ」を張りめぐらせてレース全体の流れを掴めるようになれば、今まで見えなかった興奮や感動をドライバーやチームのみなさんと共有できるようになりますから面白さは倍増すること間違い無しですね!
 
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