■荒聖治選手と谷口信輝選手が最終戦でグレイテッドドライバーとして表彰
「ヨコハマと共に戦う気持ち新たに」さらなる飛躍を誓う
SUPER GT参戦100戦を迎えたドライバーに与えられる「グレイテッドドライバー」の称号。今季その仲間入りをしたドライバーの表彰が最終戦のもてぎ決勝日に催され、今季ヨコハマタイヤで戦う「WedsSport
ADVAN SC430」の荒聖治選手と、「GSR 初音ミク BMW」の谷口信輝選手がトロフィーおよび花束の贈呈とパレードランに臨んだ。
「本当に気がつけば(100戦を迎えていた)、という感じですね」と語ったのは荒聖治選手。前戦のオートポリスで100戦目を迎え、この最終戦は自身にとって101戦目となっている。
「僕の場合はGTでのキャリアの途中でル・マンに出たり、FIA GT1に参戦したりして、結構休んでいたんですけれどね」というその言葉通り、荒選手は2000年にGT500クラスにデビュー。参戦2年目から土屋エンジニアリングで「FK/マッシモADVANスープラ」をドライブするなど、ヨコハマタイヤユーザーとなった。'03年にはADVAN25周年記念カラーリングのスープラを駆って最終戦でポールポジションを獲得。'04年にはGT初優勝を経験、同年にはル・マンウイナーに。また、2010年にはFIA
GT1選手権にニッサンGT-Rで参戦後、2011年からGTに復帰を果たし、以降現在に至るまでレーシングプロジェクト・バンドウのレクサスSC430での参戦を続けて来た。
「これまでGTではほとんどヨコハマタイヤで戦ってきました。いつも挑戦し続けて来て、思えばあっという間でした。だからどのシーズンにどんなことをやって、どんな結果が出て、どんな嬉しい思い、悔しい思いをして、というのは今思い返してみれば、すべてヨコハマタイヤと戦って来た思い出ばかり。結構鮮明に覚えていて、そういった要素を思い出しつつ、『あのときのあれを今、こういう風に使えませんか』とか、常に新しい現状につなげてみたりしています。これからもヨコハマタイヤと良い戦いを続けて行きたいですね」
一方、この最終戦でちょうど100戦目を迎えたのが、GT300でチャンピオン争いを展開した「GSR 初音ミク BMW」の谷口信輝選手だ。
「気がつけばGTも100戦なんだ。実はそのすべて、ヨコハマタイヤでやらせてもらっているんですよ」と谷口選手。
GTには'02年にデビューしているが、レース活動そのものが'01年から始まり、30歳からの遅咲きとはいえ、たった1年でステップアップした希有な存在であることは、あまり知られていない。
デビューから2年をRE雨宮レーシングで過ごし、デビュー3戦目にして初優勝。'06年にはディレクシブ・モータスポーツで初のタイトル争いを演じ、'10年から現在に至るグッドスマイルレーシングでは、2010年についに悲願の王座も獲得している。
「ずっとヨコハマタイヤで走らせてもらって、本当に感謝しています。しかも、毎年チャンピオン争いをさせてもらっていますからね。今年はクルマのパフォーマンスに差があり過ぎて、本当に厳しかったけれど、ヨコハマタイヤはいつも素晴らしいパフォーマンスを出してくれる。だから、今年のシリーズ3位という結果には納得してないし、むしろ悔しいです。
この世界にいつまでいられるか分かりませんが、いられる限りはヨコハマタイヤと一緒にスーパーGTを盛り上げられるよう、頑張りたいと思っています!」
長年高いパフォーマンスを発揮してきたからこそ、この激戦のSUPER GTでグレイテッドドライバーの仲間入りを果たした荒選手と谷口選手。これからも、ヨコハマタイヤと共に勝利を追求していくモチベーションを新たにしていた。