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HOME / MOTORSPORTS / Japanese F3 2012 / Round 7 & 8 News Index
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Japanese F3 Round 7&8
開催日
2012年8月4日-5日
開催場所
ツインリンクもてぎ(栃木県)
天候/路面
第7戦 : 晴れ/ドライ
第8戦 : 晴れ/ドライ
決勝周回数
第7戦 : 14周
第8戦 : 20周
(1Lap = 4.801km)
参加台数
14台
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ヨコハマタイヤがADVANレーシングタイヤをコントロールタイヤとして供給するカテゴリーのひとつ、全日本F3選手権の第4大会・第7戦&第8戦が、ストップ&ゴーが繰り返されるテクニカルコース、ツインリンクもてぎを舞台8月4日から5日にかけて開催された。

すでに梅雨も開けて、いよいよサーキットも夏本番。これからは厳しい暑さも相手のレースとなる。
金曜日に行われた専有走行では、午前中のセッション1ではポイントリーダーの平川亮選手がトップで、1分48秒844をマーク。しかし、午後のセッション2で山内英輝選手が1分48秒097を記録して上回り、この日のベストタイムとすることとなった。Nクラスでは佐々木大樹選手の1分48秒788がトップタイム。

土曜日に行われた予選は、上空に雲を多く浮かべてはいるものの、猛烈な暑さの中で行われることとなった。
第7戦の予選を序盤にリードしたのは、専有走行の勢いそのままの山内選手で、1分47秒526まで短縮を果たす。しかし、山内選手は終盤の伸びを欠き、その間に逆転したのは平川選手。1分47秒495を記してポールポジションを奪う。山内選手に続いたのは、リチャード・ブラッドレー選手。
Nクラスでは佐々木選手がトップで、唯一1分49秒を切る1分48秒274をマークして、最大のライバルである平峰一貴選手を従えた。

続いて行われた第8戦の予選は、平川選手が終始リード。路面温度がさらに上がったこともあって、最初のアタックラップで出された1分47秒614がトップタイムとなった。2番手には野尻智紀選手がつけ、3番手は中山選手。
Nクラスでも引き続き佐々木選手がトップを奪い、2番手の平峰選手にほぼ1秒の差をつけていた。


決勝レース第7戦は土曜日のスケジュール最後に行われ、15時を過ぎてからのスタート進行となったが、厳しい暑さは依然変わらず。今季これまでのレース以上に、タイヤマネージメントが重視されることとなった。
前回、もてぎでレースが行われた時も2戦ともポールシッターだった平川選手ながら、この時はいずれもスタートの出遅れが原因で優勝を逃している。しかし、一戦ごと着実に進化を遂げていることを証明するかのように、平川選手が好スタートを切ってトップで1コーナーに飛び込んでいく。これに続いたのはブラッドレー選手で、山内選手は出遅れて3番手に後退する。

1周目から逃げの走りを見せた平川選手に対し、後続は大混戦。ブラッドレー選手と山内選手の争いに、やがてラファエル・スズキ選手、中山選手、野尻選手も加わるようになって、縦一列に。ここから中盤に差し掛かるとブラッドレー選手が抜け出すが、3番手以下はなおも激しいバトルが続く。
そんな中、13周目の3コーナーで山内選手を抜こうとしたスズキ選手がコースアウト。復帰はなったものの、6番手に順位を落とす。その後のポジションに入れ替わりはなく、そして平川選手は大差をつけてゴール。これで5勝目をマークすることとなった。

一方、Nクラスでは佐々木選手がスタートダッシュに失敗し、なんと3番手に後退。代わってトップに立ったのは予選4番手のギャリー・トンプソン選手。これに平峰選手が続く。だが、この3人はまったく離れることなく続き、それぞれ牽制をかけながら周回を重ねる。
そして、6周目の3コーナーで佐々木選手は平峰選手を抜いて、2番手に浮上。続いてトップのトンプソン選手にも迫っていく。コースのいたるところでオーバーテイクを狙った佐々木選手ながら、トンプソン選手のガードはまさに鉄壁。
最後まで逆転を許さず、今季初勝利を挙げた。そして最終ラップの1コーナーでは、勝田貴元選手が平峰選手をパス。土壇場で表彰台の一角を奪うことに成功した。

決勝レース第8戦もまた、日曜日のスケジュール最後に行われた。フォーメーションラップの開始は16時05分だが、相変わらず暑さ厳しきコンディションに。集中力も削がれかねない状況で、しかも第7戦より6周多い、20周のレースとあって、サバイバル戦の様相を呈することが予想された。

フロントローの平川選手と野尻選手、セカンドローの中山選手と山内選手は、それぞれスタートを決めてポジションキープで1コーナーをクリア。
だが、コーナーをひとつずつ通過していくうちに差を広げていく平川選手に対して、後続の3台はぴったり食らいついたまま。そんな中、早々と仕掛けたのは山内選手で、中山選手を3コーナーでオーバーテイクする。

オープニングラップを終了した段階で、平川選手の野尻選手に対するリードは1秒08。だが、普段のようにその後広がってはいかず、野尻選手が山内選手以下を引き離しつつ、必死に食らいついていく。しかし、抵抗が許されたのは中盤まで。レース折り返しの21周目には、ついに差は2秒に。その後はじわじわと野尻選手も引き離されてしまう。

これで平川選手は6勝目をマーク。次の岡山ラウンドの結果次第では、早々とチャンピオンが決まる可能性も出てきた。2位は野尻選手で、これが自己最上位。3位の山内選手は2戦連続、今季3回目の表彰台獲得となった。

Nクラスでは予選トップの佐々木選手が、今度はスタートを決めてポジションをキープ。オープニングラップのリードこそコンマ5秒に満たなかったものの、これを1周ごと着実に広げていく。その後方では予選7番手だった、マシュー・ホーソン選手が一気に3番手までジャンプアップ。
だが、8周目にチームメイトのトンプソン選手を先行させた後、10周目の1コーナーでスピンし、大きく順位を落としてしまう。そのトンプソン選手を終盤になって勝田選手が必死に追いかけたものの、逆転するまでには至らず。

逃げ切った佐々木選手は、このレースウィークの連勝によって平峰選手からランキングのトップを奪還することになった。平峰選手も2位でゴールし、ギャップの広がりを最小限に留めていた。

なお、このレースウィークには、FIA世界耐久選手権(WEC)のサポートレースとして、10月13日から14日に富士スピードウェイで第14戦、第15戦が開催されることが発表された。その結果、この2戦が今シーズンの最終ラウンドとして開催されることなった。
 
Driver's Voice
平川亮 選手
 【今回の成績 : 第7戦 優勝 / 第8戦 優勝】
前のもてぎでのレースは2戦ともポールだったのに、スタートで失敗して一度も勝てなかったので、とにかくスタートに集中していました。2戦ともに一番で1コーナーに入ることができて、トップで1周終えることができたので、このコースは抜きにくいから、もう大丈夫だろうと思いました。
ただ、第7戦はずっとプッシュし続けられたのですが、第8戦はフォーミュラ・ニッポンの後でラバーが乗ったせいか、フィーリングが変化していて今ひとつドライビングを合わせられませんでした。
次の岡山ラウンドも、一戦一戦を大事に戦ってベストを尽くします。
ギャリー・トンプソン 選手
 【今回の成績 : 第7戦 7位(Nクラス 優勝)/ 第8戦 9位(Nクラス 3位)】
第7戦は完璧なスタートを決められたのが、最大の勝因だと思う。僕のレース人生の中でも一番だったと思うほど。4番手からトップに立てるなんて、本当に嬉しいよ。
このところ結果が残せず、悔しい思いをしていたから、何としても表彰台に上がりたいと思っていたんだ。最後はハードな展開になってしまったけどね!
第8戦は全然違う展開になってしまって、スタートは最悪。幸いポジションはキープできて、また表彰台に上がれたけど、ちょっとガッカリっていう感じかな。
佐々木大樹 選手
 【今回の成績 : 第7戦 8位(Nクラス 2位)/ 第8戦 7位(Nクラス 優勝)】
今回は2戦とも予選トップだったのに、第7戦はスタートの出だしは悪くなかったんですが、少しクラッチミートを大事にし過ぎて、半クラの時間が長かったせいで1速につながるのに時間がかかってしまって。それで一気に3番手にまで落ちたのが痛かったです。
そういうレースが今まで多かったんで、チームには申し訳なく思っていたんですが、第8戦は気持ちよくぶっちぎりのレースができました。落ち着いていいスタートが切れてからは、ずっと自分の走りができたので。序盤のうちに逃げれば、有利になると思って必死にプッシュしました。
次の岡山ラウンドでも、しっかり自分の走りをしたいと思っています。
 
FEATURED DRIVER
■マークするライバルを抜いて取り戻した自信、
 熾烈なタイトル争いに大きな意味のあるポール・トゥ・ウィンを達成! - 佐々木大樹選手


鈴鹿の開幕ラウンドで連勝を飾り、幸先のいいスタートを切ったかに思われた佐々木大樹選手ながら、続くもてぎ、富士ラウンドでは平峰一貴選手の連勝を許すことに。その結果、ランキングのトップを奪われてしまったものの、今季2回目のもてぎラウンドで再逆転を果たすことになった。
もともとドライビングに高い定評を持ち、クルマの仕上がりのいいことは、自ら認めるところだった。

しかし、最大の弱点がスタートであり、決まれば圧倒的なスピードを見せてきたものの、決まらなければ苦しい展開にしてしまう、ということが続いていた。
今回も練習走行は絶好調。平峰選手を1秒以上引き離し、その勢いを予選にも維持。第7戦はコンマ7秒、第8戦はコンマ9秒もの差を平川選手に対してつける。

これだけのマージンがあれば、普通にスタートするだけで勝てそうなもの。なのに、第7戦では、そのスタートに失敗し、3番手に後退してしまう。「抜けない」と言われているもてぎとあって、また苦戦を余儀なくされるかと思われた。
そのことに関しては「悔しかった」と語るも、ギャリー・トンプソン選手の執拗なまでのガードにあって、トップには立てなかったとはいえ、最もマークする平峰選手を抜けたことで「レースの組み立てに関しては、しっかり成長できたと思います」と、再び佐々木選手に自信を取り戻させた。そして、第8戦ではポール・トゥ・ウィンを達成。

「クルマの仕上がりは一番いいと思っていますし、自分の中ではいつも圧倒的な速さがあると思っています。ただ、特に前回の富士ではレースの展開で、ペナルティを受けてしまったり、自分のミスで落としてしまったりで……。こうやってしっかりまとめるレースができたからには、これからも! 自分の走りができれば、勝ち続けられると思います」と佐々木選手。

平峰選手も手強き相手であるだけに、間違いなくマッチレースは最後まで続くだろう。お互い競い合って、実力を高めていくことを期待したいものだ。
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