■SA2クラス : 上村智也 選手
競技歴19年の上村智也選手は、2006年までは全日本ラリーにも出場するラリードライバーとして活躍していた選手だ。
「やっぱりラリーは予算の関係もあって、続けていくのは難しいと思い、2006年のJAFカップに出場したのがきっかけでダートトライアルに転向しました。翌年の2007年から全日本を転戦しています。全日本って、全国の色々なコースを転戦するじゃないですか。それぞれのコースのスピード感が一番の魅力だと思います。すぐに全日本ダートラに魅惑されました(笑)」と上村選手。2006年のJAFカップではSA2クラス4位に入賞、2007年は2位、2008年は4位と、特にJAFカップでは安定した好成績を残している。
ダートラ転向当初は、「ラリーの癖が抜けなくて、コーナーに進入する時に無駄な動きが多かったんです。いわゆる"ラリー走り"ってやつですよ。最初はそれを修正するのが大変でした」と言う上村選手。「まあ、意識して修正したというよりは、周囲から『走りがダートラっぽくなってきたよ』と言われるようになってきて、走りが変わったんだなと実感しているのですが」と、今ではダートラ選手としてのドライビングスキルが身についてきた。
目標は「もちろん優勝ですよ」と上村選手。
「このクラスは荒井選手という高い壁があるじゃないですか。その壁をいつか壊したい、勝ちたいという思いはいつも持ち続けています。やっつけたいですね(笑)」
これまでの全日本戦最上位は3位。1秒負ければ入賞も危ういという激戦のSA2クラスで、さらなるステップアップを目指し、上村選手のチャレンジは続く。