■マリーノ・フランキッティ選手がSUPER GT初参戦、
レース界のサラブレッドをパートナーは、こう評価した!
「Weds Sport ADVAN SC430」をドライブするアンドレ・クート選手が、母国マカオで開催されるWTCC最終戦に出場するため代役として起用されたマリーノ・フランキッティ選手は、インディカーで活躍するダリオ・フランキッティ選手の弟で、フォース・インディアでF1をドライブするポール・ディ・レスタはいとこという、レース界のサラブレッドたるドライバーだ。
日本のレースにはSUPER GTに限らず初登場ながら、その名を目にしたことがあると思うのは、今年のル・マン24時間で「デルタウィング」をドライブしていたからだろう。
2001年から'10年までアメリカン・ル・マンシリーズに出場するなど、耐久レースの豊富な経験を持つが、事前に練習ができず、金曜日の朝に行われた公式練習が初走行と、ハンデは多々あったものの、要所で存在感を見せていたのは紛れもない事実だ。
レース後には「楽しかった」を連発していたフランキッティ選手が、どれだけSUPER
GTに関心を抱いていたかというと、「実はずっとテレビでSUPER GTを見ていたし、興味を持っていたから、しかもGT500に乗れて本当に嬉しかった」というほど。それだけに「何かチャンスがあって、フルシーズン戦えたら最高だと思います」と語っていた。
パートナーとなった荒聖治選手は、「時間のない中で、予選でパンパンとタイムを出して、すごくいいレベルまで一気に達しているので、さすがアメリカン・ル・マンシリーズとか、プロトタイプに乗っているドライバーだな、と。経験を生かして順応しているんだな、と思いました。レースはまだ難しかったかもしれないけど、初めて乗ったにしちゃ、慣れるのも早かったし、すごく楽しんでくれたから良かったと思います」と語る。
さらに今後もパートナーとして相応しい相手かという質問に対して、「すごくいいヤツですし、一緒に組むことになっても楽しくできるんじゃないでしょうか」と太鼓判を押していた。果たして来季、日本でフランキッティ選手の姿を見られるか、楽しみである。