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日程・レポート・結果表 カテゴリー&タイヤ解説 クラス区分 Champion Brothers' Interview
[LINK] 公式ウェブサイト 主なチーム&ドライバー
カテゴリー&タイヤ解説
1994年に発足した全日本GT選手権を発展させ、FIAインターナショナルシリーズとして2005年から開催されているSUPER GT。日本の主要サーキットに加え、マレーシアのセパンサーキットでもシリーズ戦が開催され、アジアでの注目度と人気も年々高まっている。

海外進出という点では、2013年に韓国・F1サーキットでの開催を実現する動きも加速しており、昨年末には韓国側プロモーターとの間で開催に向けた仮調印式も盛大に行われた。

また、国内でも通常のシリーズ戦に加え、2010年からは最終戦が行われた後に特別戦を開催。この一戦には20年ぶりに復活した「JAFグランプリ」のタイトルが冠せられ、シリーズ戦とは異なりドライバー交代無しのスプリントレースを週末に2戦行うことで、より“速さ”がクローズアップされる戦いが演じられている。

レースフォーマットは、原則的に週末の金曜日にフリー走行を行ってマシンのセットアップやドライバーの慣熟を行う。
土曜日は公式予選となり、大会によってスーパーラップ方式とノックダウン方式のいずれかが採用されて、決勝レースのスターティンググリッドを決する。
そして日曜日には決勝レースが行われるが、その距離はシリーズ全8戦のうち5戦が300km、1戦が250km。一方、長丁場の戦いとして伝統のある5月の富士と8月の鈴鹿については、昨年は短縮されていた距離が今年は元に戻され、富士は500km、鈴鹿は1000kmで競われることとなった。

これらについてドライバー2人、もしくは富士と鈴鹿の長距離レースは3人で、1台のマシンをリレーしてチェッカーを目指す。
つまり耐久レース的な側面も強く、マシンやドライバーの速さに加えて、戦略的な要素も勝負を左右する重要なポイントとなるため、チームの総合力が求められることになる。
SUPER GTは世界的に見てもトップレベルのタイヤ・コンペティション・カテゴリーだ。そこでは、タイヤワンメイク制が導入されているレースとは異なり、タイヤメーカー同士の激しい戦いも演じられている。

戦いの舞台となるコースはハイスピード型からテクニカルレイアウトまで変化に富んでおり、さらに季節の違いという要素も考慮しなければならない。例えばセパンは日本とは比べ物にならない灼熱の戦いであるし、夏の鈴鹿は暑さに加えて長丁場ゆえにライフ性能もシビアに要求される。

あらゆる条件下において、レーシングマシンとして性能を極限まで突き詰めて仕上げられているGTマシンの走りを、高いグリップ力と安定したコントロール性能、そして優れたライフ性能で支えているのが、横浜ゴムのADVANレーシングタイヤだ。

ADVANレーシングタイヤを、GT500クラスでは2台のマシンが装着。
GT-Rで参戦するKONDO RACINGと、2011年からレクサスSC430でGT500クラスにステップアップしたRacing Project BANDOHの2チームは、人気と実績でともにトップカテゴリーに相応しい陣営と言える。なお、GT500クラスのマシンが装着するサイズは、フロントが330/710R18、リアが330/710R17となっている。

一方のGT300クラスでは、2011年実績で全体の約80%のマシンがADVANを装着している。
もちろんこれは“勝てるタイヤ”として各チームが選択した結果であり、2011年のシリーズ戦と特別戦をあわせた全10レース中、実に9レースで優勝を獲得している。さらに言えば第6戦の富士戦では、優勝から9位までをADVAN装着車が独占。
もちろんシリーズチャンピオンも獲得しており、ADVANレーシングタイヤの優れたポテンシャルが実証されている。
クラス&車両解説
SUPER GTは、GT500とGT300という二つのクラスが設けられている。

GT500クラスは日本の自動車メーカー3社がつばぜり合いを繰り広げており、ワークス系チームがハイレベルな戦いを見せている。

GT300クラスはJAF-GT車両とFIA GT車両が混在するかたちとなっているが、2012年はFIA GT勢のニューフェイスが注目株。
メルセデス・ベンツSLSやアウディR8が新たに参戦、これにディフェンディングチャンピオンのBMW Z4はBMW社からカスタマー・レーシングチームの認定を受けて、ドイツ勢が三つ巴の戦いを演じることになる。

もちろん日本車勢も負けてはいない。
GT500クラスでもお馴染みのGT-Rは新たにFIA GT3規格のマシンを新たに開発、SUPER GTにも300クラスに若手ドライバー育成プログラムの一貫として1台が参戦する。
さらに今年は、ハイブリッド・カーがSUPER GTの舞台に姿を見せる。市販車でも人気の高いプリウスとCR-Zは、ともにハイブリッド機構をどのように活かした戦いぶりを見せてくれるのか気になるところ。一方では発表前から注目を集めているニュー・スポーツカー、BRZもSUPER GTデビュー。

今シーズンのGT300クラスは、豊富なラインナップによる白熱した戦いが昨年以上に盛り上がりを見せることになりそうだ。
 
GT500 Class
最高出力がおよそ500psのマシンで競われるGT500クラス。
駆動方式はFR(後輪駆動)、エンジンはフォーミュラ・ニッポンとも共通性を持つ排気量3,400ccのV型8気筒で統一されている。

トヨタ、日産、ホンダという日本のメーカーがワークス体制で参戦、最先端の技術で仕立てられたマシンのステアリングをトップドライバーが握って熱い戦いが演じられる。

マシンはベース車の面影を色濃く残しているものの、完全なレース専用車として開発されており、磨き上げられた空力性能などによるドライビング感覚はフォーミュラに近いと評されることも多い。
 
GT300 Class
豊富な車種ラインナップが人気を集めているGT300クラス。ここ最近の傾向としてはFIA GT車両が増える傾向にあり、今年はこの規格車両を基準として、従来のJAF-GT車両のポテンシャルを高めることで性能の均衡化を図ることとなっている。

こうした背景もあって、今年からは全車にデータロガーが搭載されることとなり、多くの車種に対して的確な性能調整が施される仕組みも整えられた。

今年は多くのニューモデルが姿を見せることから、ますます戦いは激しさを増すと予想されている。GT500クラスとのスピード差が縮まるという声も聞かれており、各チームの戦い方に変化が生じる可能性もありそうだ。
主な参戦ドライバー&チーム
2012年のSUPER GT、GT500クラスに参戦する2台のADVANレーシングタイヤ装着車。
そのステアリングを握り、ますますの活躍が期待される4人の選手たちのプロフィールをご紹介。
KONDO Racing
 
安田裕信 選手
安田 裕信 選手 =Hironobu YASUDA=
 
1983年11月・滋賀県出身。
レーシングカートで全日本選手権王座を獲得するなど実績を重ねた後、2002年に鈴鹿・SRS-Fのスカラシップを獲得して、翌年にフォーミュラ・ドリームでレースデビュー。
SUPER GTには'06年にGT300クラスで初参戦、'07年にGT500クラスへのスポット参戦で3位表彰台を獲得。
2010年からKONDO Racingに加入、緒戦の開幕・鈴鹿でチームの2年連続開幕戦優勝に大きく貢献した。
 
ビヨン・ビルドハイム 選手
ビヨン・ビルドハイム 選手 =Bjorn WIRDHEIM=
 
1980年4月、スウェーデン生まれ。
10歳でカートをはじめ、16歳の時にスウェーデン・フォーミュラ・フォードでレースデビュー、同年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く。2年目の1997年にはシリーズチャンピオン。
ドイツF3選手権やインターナショナルF3(2003年チャンピオン)を経て、2006年からフォーミュラ・ニッポンに参戦。
翌'07年にはSUPER GTにも活躍の場を拡げ、4シーズンに渡ってレクサスSC430を駆ってきた。
LEXUS TEAM WedsSport BANDOH
 
荒 聖治 選手
荒 聖 治 選手 =Seiji ARA=
 
1974年5月、千葉県生まれ。
1994年にレースデビュー、翌年に渡米して3年間をアメリカで過ごしてレース活動を展開。帰国後はF4を経て全日本F3選手権に参戦。
2000年、全日本GT選手権の500クラスにステップアップ、'01年からはフォーミュラ・ニッポンにも参戦。'03年にADVANブランド25周年記念カラーをまとうスープラをGT500でドライブ。
'05年のシーズン中盤からはKONDO Racingの一員としてGT500クラスに参戦、2011年からは新たにGT500クラスへとステップアップしたRacing Project BANDOHの一員となった。
 
アンドレ・クート 選手
アンドレ・クート 選手 =Andre COUTO=
 
1976年生まれ。
ポルトガル国籍だがマカオで育ち、1991年から4年間カートレースに参戦してフォーミュラ・インターナショナルマカオのチャンピオンに輝く。
1995年から4輪レースに転向、マカオグランプリなどF3を皮切りに、国際F3000を経て2001年から全日本GT選手権とフォーミュラ・ニッポンに初参戦。GTには2004年から継続参戦しており、日本にもファンは多い。
また、近年はマカオで開催されるWTCC(FIA世界ツーリングカ選手権)にもスポット参戦、その実力を遺憾なく発揮している。
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