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日程・レポート・結果表 カテゴリー&タイヤ解説 クラス区分 SUPER GT 2011
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Preview|次戦のプレビュー
2011年のSUPER GTもいよいよ大詰め。シリーズ最終戦は2009年から3年連続でツインリンクもてぎがその舞台となる。

まず、2このツインリンクもてぎでのSUPER GTを振り返ってみると、特にGT300クラスでのADVAN勢の活躍が目立つことに気づく。昨年はポール・トゥ・ウィンの圧勝を飾った星野一樹選手/柳田真孝選手組(フェアレディZ)が王座を獲得し、かつ表彰台をADVAN勢が独占した。
さらに一昨年の2009年になると、3位でフィニッシュした織戸学選手/片岡龍也選手組(IS350)が王座を決め、さらに表彰台を含むトップ4にADVAN勢が名を連ねた。
2008年は全9戦中第7戦としての開催だったが、この時にもトップ4を独占。2007年にもワン・ツー・フィニッシュを飾っており、まさに近年のツインリンクもてぎにおけるSUPER GTでは、ADVANは敵無しとも言える状態が続いている。

そして今季、この最終戦がシリーズチャンピオンを決する場となる。ADVANとともに戦う「初音ミク グッドスマイル BMW」の谷口信輝選手/番場琢選手は5点差のランキング2番手。ハンデ無しのガチンコ勝負となる最終戦、文句無しの優勝チャンピオンはもちろんだが、順位の関係によってライバルと同ポイントになった場合は、未勝利のライバルに対して今季2勝を挙げて強さを見せている谷口選手組に栄冠が与えられる。この一騎討ちの行方が、なにより最終戦における最大のみどころになるだろう。
 
COURSE GUIDE|コースガイド
COURSE GUIDE DRIVER
土屋 武士 選手 =Takeshi Tsuchiya=
今シーズンは「ZENT Porsche RSR」でGT300に参戦。
ドライバーとしてはもちろん、マシン造りやチームマネージメントの面でも、幅広く手腕を発揮している。
ツインリンクもてぎを一言で表現するなら「ブレーキング・サーキット」。ブレーキングがしっかり出来なければ、このコースは攻略出来ないと言っても過言ではないでしょう。
マシンにとってもやはりストップ・アンド・ゴーというのは結構きつい部分があります。走行会などを走っている一般車は更にきついので、体感されている方も少なくないかと思います。ブレーキへの負担がきつく、温度がこもりやすくて、冷える場所もなかなかありません。こればかりはサーキットの特性上、どうしようも無い部分ですね。
もちろんレーシングカーは、この厳しい条件に耐えうるようにセッティングできていますが、やはりブレーキングの性能と立ち上がりのトラクション性能、そしてエンジンの加速性能がとても重要になることに変わりはありません。

そんなツインリンクもてぎですが、攻略のポイントはトラクション。基本的にブレーキングしてヘアピン状にターンすることが多いサーキットなので、低速コーナーをきちんと曲がってちゃんとトラクションがかかるというのが大前提になります。
それに加えて3コーナーと4コーナー、特に4コーナーの立ち上がりでどれだけアクセルを踏んで行けるか。ここが、その後のスピードに影響しますし、次の5コーナーがレースでは意外とパッシングポイントになったりするんです。
もうひとつのパッシングポイントはダウンヒルストレートのエンドにある90度コーナー。ここももちろん重要なブレーキングポイントですが、低速コーナーのトラクションがとても重要なポイントになってきます。
今年は震災の影響で路面の75%くらいが改修されていますが、5コーナーとV字コーナー以外の舗装が全て新しくなったという感じです。それが割りと路面はフラットで、グリップのある路面になっているので、よりコーナーリングスピードは向上する方向です。タイヤにとっては少々厳しい条件になったようにも思えますが、路面を張り替えるとこのような特有のグリップになることは避けられないので、しばらくの間はこうした状況が続くことになるのではないかと思います。

ところで僕の個人的な相性で言えば、ツインリンクもてぎというのはいつも良い結果を残せているサーキットなのです。ポールポジションを獲得したこともあるし、優勝もしたことがあります。
このように結果は良いのですが、本音で言ってしまうとドライバーとしてはストレスが溜まりやすいコースでもあるんです。
攻めすぎてしまうとタイムが出なくて、ブレーキはブレーキでしっかり止めて、その後は丁寧にコーナーを曲がっていかなければいけません。トラクションを丁寧にかけてコーナーをクリアしていくことが求められ、いわゆる“攻め甲斐”という面が希薄な部分もあるんですね。

行きたい、攻めたいという気持ちを抑えに抑えて丁寧に走って、でもブレーキングは攻めつつアンダーステアは出さないようにステアリングを切る前にはきちんとブレーキをリリースして。突っ込みすぎは厳禁ですから、「ここで一発行ってやろう!」という時にこそ我慢が求められるんです。
鈴鹿サーキットなどでは「行くぞ!」となると気合いを入れて攻めていくのですが、もてぎは丁寧な走りが終始求められます。
そんなドライバー同士の根比べや我慢比べ、なかなか観客席からは見えない部分かもしれませんが、実は最も注目すべき観戦ポイントなのかもしれませんね(笑)。
 
ENGINEER'S PREVIEW|エンジニア・プレビュー
ADVAN TIRE ENGINEER
荒 川  淳 =Jun Arakawa=
横浜ゴム MST開発部 技術開発1グループ・リーダー

SUPER GTのタイヤ開発において、500クラス/300クラスの全体統括役をつとめる。
今季最終戦の舞台となるツインリンクもてぎですが、SUPER GTが開催されているサーキットの中では路面のμが低くてスムーズ、かつストップ&ゴーの要素が強いレイアウトという特徴があります。そうしたコースに対しては、グリップ性能とトラクション性能を重視したタイヤ開発を行っています。
また今年は、3月に発生した震災の影響で路面の7割方が改修を受けていますが、タイヤに対しては耐久性(耐摩耗、持続性)が従来のデータから変化していないか、という点の確認について留意しました。

レイアウト的にパッシングポイントが少ないため、予選の順位がより重要となります。そこでグリップ力の高いタイヤを投入するチームが多いと予想されますし、ノックアウト予選の戦い方や決勝レースの組み立て、第1スティントで如何にタイヤマネージメントを巧く行うか、といった点が勝負の分かれ目のひとつになるのではないかと予想します。

最終戦ではウェイトハンデの無いガチンコ勝負となる点も、観戦されるファンのみなさんにとっては関心事のひとつでしょう。タイヤ開発にとって現状でのウェイト削減は特に大きな影響はありませんが、確かに100kgものウェイトを積んでいる場合にはタイヤ選択のポジションも変わってきます。
ノーハンデでのレースは各社のポジショニングが明確となり、来シーズンに向けた開発方向を確認するためにも、タイヤメーカーにとっても重要な一戦であると位置づけています。

こうした中、GT500クラスについては今シーズン獲得出来ていない優勝を飾るべく、新しいスペックを投入していきます。一方のGT300クラスは正常進化ですが、一年の締めくくりとして表彰台独占が叶えば嬉しいですね。そして、その結果としてシリーズチャンピオンを獲得できればベストだと思っています。


■第8戦(もてぎ)・使用タイヤサイズ
  [GT500] Fr) 330/710R18 Rr) 330/710R17
  [GT300] 280/710R18、280/650R18、280/680R18、330/710R18
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