これまでも多くのチームが"勝てるタイヤ"としてADVANを選んできたスーパー耐久シリーズだが、2010年はADVANレーシングタイヤが唯一の指定タイヤとなりワンメイク化が図られた。
供給されるのはWTCCなどで培ったテクノロジーが盛り込まれたADVANレーシングタイヤだが、環境性能を高めた「レコ・レーシングタイヤ」。
これは非石油系資源の使用率を高めつつ、従来と変わらぬグリップなどのパフォーマンスを持つ新世代のレーシングタイヤ。
元々は2008年の十勝24時間レースからスタートしたエコ・レーシングタイヤの開発は、1年半ほどの時を経て大いなる進化を遂げて本格的な実践投入へとつながった。
今回は気温/路面温度とも低いコンディションとなったが、決勝スタート直後から各クラスで展開されたバトルをしっかりとエコ・レーシングタイヤが支えた。ST-1クラスでポルシェに対してBMWが見せた序盤の追い上げや、後半のST-2クラス/ST-3クラスにおける激しいバトルなどは、ADVANエコ・レーシングタイヤの安定した高いパフォーマンスの存在抜きには語れない。
さらにチームによっては2回のピットストップ中1回をタイヤ無交換とするところも多く、優れたライフ性能との両立はチームに対して作戦の幅をもたせることにもつながっている。
【LINK >> 2010年・横浜ゴムモータースポーツ活動計画発表会 (2)/エコ・レーシングタイヤのご紹介】