世界遺産ブームや、世界一の規模に発展したカジノなど、見どころの多い観光地として注目を集めているマカオ。1999年にポルトガルから中国に返還されて特別行政区となっているが、2009年には前年比2.4%となる約38万人の日本人がマカオを訪れた。
そんなマカオは毎年11月の第3週になると、モータースポーツ特有の熱気に包まれる。
1954年、3人のポルトガル人によって始められたマカオグランプリは、今やアジアで最も長い伝統を誇るレースイベントとして定着している。
マカオ市街地の公道を封鎖した特設コースは、両側をガードレールに囲まれたエスケープゾーンが全くないチャレンジングなもの。海側の高速区間と山側のテクニカル区間を織りまぜた全長6,117mのコースは、どんなドラマが起きても不思議ではないためレース中には目を離す暇が無い。
このマカオグランプリでは4輪のみならず2輪も含めて多彩なレースが開催される。そのうちのひとつには2005年から組み入れられたWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)があるが、これと並ぶメインレースに位置づけられるのがF3(フォーミュラ3)のインターカップである。
世界各地で開催されているF3シリーズで優秀な成績を修めたドライバーが集い、「F3世界一決定戦」とも呼ばれる一戦。
いずれも高い実力を兼ね備えた強者揃い、ここから後にF1のシートを獲得して世界的にその名を轟かせたドライバーも数多く、世界中のモータースポーツ関係者から注目を集めている。
【ADVAN TIRE INFORMATION】
1983年にF3でマカオグランプリが競われるようになって以来、これまで一貫してコントロールタイヤに指定されているのがADVANレーシングタイヤ。
一般公道を封鎖したコースという特異なシチュエーションにおいて、確実なグリップ力が求められるのは当然のことである上に、世界各国から挑戦する全てのドライバーにとってコントローラブルな性能であること、さらにはサーキットと比べて圧倒的に過酷な路面コンディションにおいても高い信頼を寄せられるタイヤであることが求められてきた。
こうした要求を満たすADVANレーシングタイヤは、参加しているドライバーやチームはもちろんのこと、大会を主催するオーガナイザーからも高い評価を受けている。
これもひとえに、高い技術力と長年に渡る世界各地でのモータースポーツ活動から得られた様々なノウハウから生まれるものであり、タイヤの性能のみならず信頼を集めるサービス体制や確実なデリバリーコントロール力などがマカオグランプリの成功を支え続けてきた。
さらに、WTCCもマカオグランプリのメインレースとして位置づけられているため、レースウィーク中のマカオはまさに"ADVAN一色"となる。中国本土や日本をはじめとしたアジア各地はもちろん、世界中からやって来るレース観戦者にも、マカオグランプリを支えるADVANの活躍ぶりは強く印象づけられている。