2005年に発足したSUPER GTも、早いもので2010年は6年目のシーズンを迎える。
その人気は相変わらず高く、年間およそ45万人以上と国内モータースポーツでは群を抜く集客力を誇っているのが大きな特徴。中でも5月の大型連休中に富士スピードウェイで開催される一戦や、8月の夏休みを締めくくる鈴鹿サーキットでの耐久戦は、シリーズを象徴する大会として話題を集めることになる。
シリーズカレンダーは公式戦が全8戦。残念ながら本州での開催に限られてしまうが、富士、鈴鹿、岡山、もてぎと日本を代表する国際レーシングコースがその舞台となる。さらに前身の全日本GT選手権時代から開催されているマレーシア・セパンサーキットでの一戦も継続。恒例となっている6月中旬にカレンダーは組み込まれている。
そして2010年シリーズでもっとも注目を集める大会が、シリーズ最終戦が終わった後の11月に開催される特別戦。
「SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」と題して富士スピードウェイで開催される大会は、グランドツーリングカーの国内最高峰であるSUPER
GTと、フォーミュラの国内最高峰フォーミュラ・ニッポンがコラボレート。およそ100kmのスプリントレースを、それぞれ行うという試みである。
このように2010年も話題が多いSUPER GTで、昨年以上の活躍が期待されている存在となるADVAN勢。2005年のSUPER
GT発足緒戦となった岡山国際サーキットでは、ADVANがGT500/GT300の両クラスで優勝を飾ったことも記憶に新しいところだ。
2010年もGT500クラスにGT-Rで参戦するKONDO Racingは、エースドライバーのJ-P・デ・オリベイラ選手の相棒に、安田裕信選手を起用。昨シーズンは雨の開幕戦でライバルを圧倒して国内内初優勝を飾り、シリーズチャンピオン争いの一角を占めたKONDO
Racing、2010年は悲願のタイトル獲得に向けてますますの躍進が期待される。
一方のGT300クラス勢は、2009年のドライバータイトル争いでADVAN勢が上位4位までを独占。ランキングトップ10内に7チームが入る活躍を見せた。
ADVAN勢同士の激しいタイトル争いは最終戦まで持ち越されたが、最後にチャンピオンを獲得したのはRACING
PROJECT BANDOH。2連覇を目指す同チーム、対してタイトル奪取を掲げるライバルと、今年もADVAN勢同士の激戦区になることは間違いないだろう。
【ADVAN TIRE INFORMATION】
2009年は雨の開幕戦でKONDO RacingのGT-Rが圧倒的な勝利を飾ったADVAN。
新開発のレインタイヤは投入緒戦となった岡山国際サーキットでライバルを全く寄せつけない強さを見せつけた。
一方、ドライ用のスリックタイヤも高いパフォーマンスを披露。シリーズ前半戦で着実に入賞を重ねていき、終盤の第8戦・オートポリスでは3位表彰台を獲得している。
GT300クラスでは第2戦の鈴鹿でRE雨宮レーシングが実践したタイヤ無交換作戦が話題を集めた。
チームやドライバーによる予選〜決勝を通じたタイヤマネージメントも重要になってくる無交換作戦だが、なによりタイヤそのものがグリップ、そしてライフの両性能を高次元で両立させていなければ実践するのは難しい。
この点でADVANはチームやドライバーの期待に応えた。
鈴鹿でタイヤ無交換作戦を成功させてRE雨宮が準優勝を飾ると、続く第3戦ではRE雨宮が2ストップともにタイヤを無交換で走破したのみならず、フェラーリで戦うダイシンも1回目のピットで無交換、2回目は左側2本のみ交換で決勝を走破し、両者ともに表彰台を獲得した。
このようにADVANレーシングタイヤが随所でその高いパフォーマンスを見せているSUPER
GT。
絶え間ない進化を続けているADVAN、その優れたポテンシャルはSUPER GTという国内最高峰のグランドツーリングカーレースで遺憾なく発揮されている。