1981年に産声をあげた「ホンダエキサイティングカップ」。その歴史の中ではF1ドライバーなど数多くのドライバーを輩出しており、日本のモータースポーツ史を語る上でも欠かせない存在である。
歴史の中では一時期ほかの車種に主役を譲ったこともあるが、やはり「ホンダエキサイティングカップ」と言えば発足当初からシビックのワンメイクレースという印象が強い。
2代目の"スーパー・シビック"で発足したシリーズは、緒戦から30台を超える参加を集めた盛り上がりを見せ、日本においてワンメイクレースを定着させるに至った。
現在の「ホンダエキサイティングカップ」は2008年からFD2型シビックによって競われている。シリーズは全国を転戦するインター・シリーズを筆頭に、開催地により東日本シリーズと西日本シリーズも設定。
マシンはN1規定で改造範囲は厳しく制限されている。さらにイコールコントロール化を徹底するため、エンジンを司る要であるECUを指定パーツとしている。
ただし時勢に合わせて2009年からは足回りについて規則が見直された。具体的にはピロボールの使用が認められるようになったことで、シビックが持つ本来のハンドリング性能が更に磨き上げられることとなった。
【ADVAN TIRE INFORMATION】
N1規定のマシンによるワンメイクレースにおいては、マシンのイコールコンディション化は至上命題とされる。
これを実現するため、前述のようにECUなどの各種パーツを指定部品化するなどの規則が盛り込まれているが、走りのポテンシャルを最終的に左右するタイヤの存在も重要視される。
そこで多くのワンメイクレースでは特定のタイヤのみ使用を認めることが一般的であり、コントロールタイヤを規則で明記している。ただし、その車種の特性や性能を最大限に発揮出来る性能が求められるのはもちろん、幅広いドライバー層への対応が求められるなど、ワンメイクレースのコントロールタイヤに課せられるテーマは多い。
シビック・ワンメイクレースは最高峰のインター・シリーズを筆頭に、全てのシリーズでADVANレーシングタイヤがコントロールタイヤとして指定を受けている。
これは横浜ゴムのタイヤ造りに対する高い技術力が認められていることはもちろん、国内外の様々なモータースポーツカテゴリーへの参戦を通じて得られたノウハウやサービス体制が支持を集めているからに他ならない。