1954年に産声をあげた、アジアで最も長い伝統を誇るレースイベントが「マカオグランプリ」。
毎年11月の第三週に開催されるこのイベントは、マカオ市街地の公道を封鎖して設けられる特設コースが舞台。
コースの両側にはガードレールがそびえ立ち、アグレッシブでチャレンジングなレーシングステージとして世界中のドライバーを魅了し続けている。
F3(フォーミュラ3)
レースウィーク、まさにマカオはモータースポーツ一色になる。
日中、メインストリートの多くはクローズされてレーシングコースへと変貌する。高速型の海側と、テクニカルな山側区間を組み合わせたレイアウトは、市街地コースらしくエキサイティングかつスリリングなもの。
特にエスケイプゾーンがなくワンミスがクラッシュにつながり、一方でパッシングポイントが限られるため決して"待つ"ことが許されない、とてもシビアなレースである。
このコースを舞台として開催されるレースのひとつがフォーミュラ3(F3)であり、ヨーロッパ各国や日本などで開催されている選手権を戦い抜いた上位ドライバーたちが一堂に集結する"F3世界一決定戦"として世界中の注目を集めている。
特に若手ドライバーにとっては"F1への登竜門"という存在のレースでもあり、歴史を紐解くとF3マシンで競われるようになった最初の年である1983年に優勝を飾ったアイルトン・セナを筆頭に、数多くのF1ドライバーがマカオでの勝利を足掛かりにステップアップを果たしてきた。近年では日本人F1ドライバーの佐藤琢磨もそのうちの一人である。
【ADVAN TIRE INFORMATION】
1983年、マカオグランプリがF3マシンで競われるようになった年にADVANはワンメイクタイヤとしての供給を開始。
以来、25年にわたって連続でワンメイクタイヤとしてマカオグランプリを支え続けてきている。
荒れた路面の市街地コースで繰りひろげられるエキサイティングなレース。
ワンメイクタイヤにはグリップ力と、誰もが扱いやすいコントロール性、そして信頼性が高いレベルで求められる。
25年に渡る供給実績は、これらの条件をADVANレーシングタイヤが満たしていることの現れであり、ドライバーやチーム、そして主催者との強固な信頼関係を築き上げるに至っているのである。
また現在ではF3と並ぶメインレースとしてWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)もマカオで開催されており、こちらもADVANがワンメイクタイヤの指定を受けている。
つまり、11月3週目に恒例となっているマカオグランプリの期間中、マカオは"ADVAN一色"に染まることになる。