2008年の全日本ジムカーナ選手権は、その舞台を東北の地へと移す。
奈良県の名阪で開催された第2戦から僅か2週間という短いインターバルを経て行われる第3戦はスポーツランドSUGOマルチコースが会場となる。
練習会が催された金曜日は気温も22度と過ごしやすい陽気だったが、天候は週末に入ると生憎の下り坂。
本番を迎えた日曜日は前夜からの雨が午前中は残ってウェットコンディション、午後はどんよりした雲が上空を覆っているものの雨は止んで路面はドライへと転じた。
ただ、気温は日中も上がらず、5月にしては低い路面温度という状態。1本目がウェットだったため、戦いは事実上2本目の勝負となった。
そんな難しいコンディションで高いパフォーマンスを見せたのがADVAN A050のG/2Sコンパウンド。
この春のデビュー以来、優れたグリップ&コントロール性が全日本ドライバーからも高い評価を得ているが、そのポテンシャルは結果として改めて実証されることになった。
トヨタヴィッツ同士の戦いとなるN1クラスでは、パンサーオオシマ選手が大活躍。
同一車種同士の戦いということで、ドライバーのテクニックとタイヤのポテンシャルが試されるクラスとして知られるN1クラス。
パンサー選手は2本目の出走でクラス唯一となる1分18秒台前半にたたき込み、嬉しい全日本戦初優勝を飾り、表彰台で満面の笑顔を見せてくれた。
N3クラスは前戦に続いて柴田優作選手が速さを見せる。
土曜日の公開練習ではライバル勢を抑えてトップタイムをマーク、本番でも2位表彰台を獲得。今季、開幕戦から3戦連続となる表彰台の獲得により、ランキング争いのトップに立った。
N4クラスではランサーの岡野博史選手が昨年の第2戦・浅間台以来となる2位表彰台を獲得。
こちらはランキング争いで3番手をキープ、中盤戦に向けてさらなる躍進が期待されるポジションとなっている。
SA車両勢ではSA1クラスでシビックの斉藤邦夫選手が4位入賞。
激戦が続くSA3クラスではランサーの天満清選手が3位表彰台を手中におさめ、ADVANに装着タイヤをスイッチした今季、初めての表彰台となった。
スリックタイヤを使うSCクラスとDクラスは今回もADVAN勢の独壇場。
SCクラスはランサーの谷森雅彦選手が2番手を3秒近く引き離す文句無しの韋駄天ぶりで今季3勝目。昨年最終戦の優勝から数えて連勝は"4"となった。
Dクラスも前戦からマシンのカラーリングをオレンジ色に変更した隼を駆る小林キュウテン選手がブッチ切りの速さを披露。
ウェットの1本目はパイロンタッチがあったものの、勝負となった2本目ではキュウテン選手らしい"攻めの走り"を見せて、1分01秒093をマーク。
オーバーオールベストタイムをマークして開幕3連勝を飾ると、こちらは昨年の第6戦イオックスから続く連勝を"7"へと伸ばした。
またDクラスでは隼の岡村貴之選手が3位、今年デビューしたニューマシン・TG47の斉藤孝行選手も4位入賞を飾り、ADVAN勢の強さを大いにアピールした。
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