開幕戦から約1カ月半のインターバルを経て、全日本ジムカーナ選手権第2戦が名阪スポーツランドで開催された。
開幕戦に続いてミニサーキットを舞台とした戦いであるが、前半のテクニカルセクションに対して後半は速度の乗るハイスピードコーナーが設定されたレイアウト。
360度ターンの設定はなかったものの、走行ラインを読むのが難しいコース設定となったために、名阪を走り慣れた選手でさえも戸惑いを見せる難しい一戦となった。
名阪特有の強い風が吹いたことで、朝方は4月下旬とは思えない肌寒さ。やや上空の雲も多く午前中は思った以上に低い気温/路面温度という状態が続いたが、お昼を迎えるころには春らしい陽気が戻り、路面温度も30度を超えた。
このようなコンディションの下、ADVAN勢は大半の選手がADVAN A050のG/2Sコンパウンドをチョイス。
やや荒れた路面はグリップが一定ではなく、路面温度も雲の流れなどに左右されて刻々と変わる手ごわい状況となったが、ADVAN
A050・G/2Sが持ち前のポテンシャルを発揮して各選手が好タイムをマーク、上位争いを繰り広げた。
その結果、ヴィッツ同士の戦いとなっているN1クラスでは亀山伸一選手が準優勝、ふくはらようへい選手が3位で表彰台を揃って獲得。
N3クラスでは土曜日の公開練習でトップタイムをマークした柴田優作選手の走りに注目が集まった。柴田選手は周囲の期待に応えて1本目を1分16秒272で走りトップにつける。2本目では更なるタイムアップを果たして1分16秒075。
最終的には惜しくもライバルの逆転を許して2番手となってしまったが、公開練習から決勝本番に至るまでコンスタントにトップタイムをマークしたことでADVAN
A050の高いポテンシャルを遺憾なくアピールした。
また若杉将司選手も3位で柴田選手に続き、開幕戦の借りを返した。
SA車両クラスではSA1クラスにシビックで参戦する斉藤邦夫選手が3位、SA2クラスは藤本泰則選手が準優勝、森嶋昭時選手が3位と表彰台を飾った。
森嶋選手は開幕戦の優勝に続く表彰台獲得でシリーズポイントを加算、ランキングトップの座をしっかりと守った。
スリックタイヤを使用する改造車クラスは今回もADVAN勢の独壇場。
SCクラスでは谷森雅彦選手が2本ともにクラス唯一の12秒台を叩き出し、堂々の連勝を飾った。そしてこれに鳥居孝成選手が続いて準優勝、今回もワン・ツーを獲得して表彰台ではお馴染みと
Dクラスは今回からカラーリングを一新した隼の小林キュウテン選手が圧勝。
1本目で1分08秒283とライバルを大きく引き離すスーパーベストをマークすると、2本目では1分08秒195にタイムアップ。
自身が目指していた07秒台には惜しくも届かなかったものの、文句なしのオーバーオールベストタイムで連勝を飾り、連覇に向けて一層弾みをつける結果となった。
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