1962年に開業した日本で初めての国際サーキットコースである鈴鹿サーキット。翌年には日本で初めてのJAF公認4輪レース競技会として「第1回
日本グランプリ」が開催され、以降F1(フォーミュラ・ワン)などのビッグレースから、アマチュアレーサーの登竜門とも言われるクラブマンレースまでが数多く開催され、モータースポーツ史に残る名勝負の舞台となっています。
開業以来、幾度かのコース改修を施されて安全性や施設全体の充実度を高めてきた鈴鹿サーキット。現在、FIA国際公認/JAF国内公認を取得しているレーシングコースは一般的な右回りの設定で、フルコースは国内公認コース最長の5.807km(4輪レース開催時)。高速コーナーから低速コーナーまでが組み合わされ、パッシングポイントも多くこのコースは世界中のトップドライバーから"最も好きなコース"としてその名を挙げられることも多いものです。
このフルコースを途中でショートカットしたレイアウトで使用するのが東コース。全長は2.243km、こちらもFIA国際公認/JAF国内公認を取得したグレードのコースです。
具体的には逆バンクから100Rを駆け抜け、フルコースならばそのままデクナーカーブへと向かうところですが、100Rの先で右にターンしてショートカット。そのまま最終コーナーを通ってメインストレートへと戻ってくることになります。
2011年のWTCC日本ラウンドは、この東コースが舞台とされます。
東コースでは1999年から2002年にかけてフォーミュラ・ニッポンが開催された歴史がありますが、FIA世界選手権レースの舞台となるのは2011年のWTCCが初めてのこと。
果たしてどのようなレースが展開され、誰が鈴鹿でのWTCCでウィニングチェッカーを受けることになるのか、今から期待と注目が高まっています。