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「完全にニューデザインの新商品としては『A.V.S. MODEL F50』があります。
さらにサイズ拡大として、まずは『ADVAN Racing GT』の18インチ。もともと『ADVAN Racing GT』は20インチのR35型・日産GT-R用が大ブレイク中なのですが、18インチのADVAN A050など競技用スポーツ用ラジアルタイヤを装着してスポーツ走行を楽しまれるお客様からのご要望がとても多かったので、それにお応えするかたちでサイズを追加しました。
また『ADVAN Racing TCV』18インチのフロントデザインというものも、今回発表しています。こちらも18インチは“走るユーザー”からの熱い支持を受けているのですが、9.0J以上というサイズ設定なのでなかなか8.0Jや8.5Jの車に装着出来ない、あるいはトヨタ86のサイズが無い、といった声も届いていました。そこを解消して、より広いスポーツカーに装着していただくために、この仕様を用意してバリエーションを拡大しました」
こうして発表された商品群の中で、やはり最も注目を集めるのは完全なニューデザインの新製品である『A.V.S. MODEL F50』だろう。
「A.V.S.シリーズのツイン5本スポークとしては、『A.V.S.5』、『A.V.S. MODEL 5』、『A.V.S. MODEL T5』に続いて、今回で4世代目になります。
初代の『A.V.S.5』でツイン5本スポークを開発し、これはオリジナルだったのです。今では巷にツイン5本スポークがあふれていますけれど、オリジナルを産んだものとして、その時代時代のデザインにアップデートしていくというのは他のヨコハマホイールと同じです。
今回に関しては4代目にして初めて、ツイン5本スポークに鍛造製法を持ち込んだというのが大きなトピックですね」
「鍛造でこのデザインを実現することは、技術的には難しくてチェレンジなのです。
特に先代にあたる『A.V.S. MODEL T5』のデザインは、スポークの途中から断面が枝分けれして複雑な造形となっているので、そういったところを鍛造で表現するのは、実は今現在も無理なんですよね。今回、それに代わるデザイン的な処理を考え、鍛造でしか出来ないような処理を加えて、シリーズとして初めて鍛造製のモデルが仕上がりました。
金型鍛造の最新技術を余すところなく取り入れ、その後の加工技術も目一杯、簡単に言うとコスト度外視で作っているので、ネーミングにもその進化を反映させました。普通なら『MODEL T5』の後だから『MODEL F5』となるのかもしれませんが、10倍以上の進歩が今回はあるということで『A.V.S. MODEL F50』というネーミングにしています」
妥協無きモノ作りが産んだ『A.V.S. MODEL F50』。そのネーミングに込められた思いの一端を、皆さんにも感じ取っていただけるのではないだろうか。
この新商品についてを中心に、ヨコハマホイールが常に持ち続けている“モノづくりの姿勢”を、この後さらに萩原に聞いてみよう。