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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.132 News Index
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2007年に発足した「Lotus Cup JAPAN」は、7年目のシーズンを迎えている。
イギリス生まれのピュアスポーツ、ロータスによるワンメイクレースは、発足から一貫してヨコハマタイヤのADVANがワンメイクタイヤに指定されており、今シーズンもエリーゼと2-ELEVEN(ツー・イレブン)の2車種によるナンバー付きのワンメイクレースとして混走で競われている。
世界中でピュアスポーツとして名声を博しているロータス。多くのエンスージアストたちに愛され、モータースポーツの世界でもF1をはじめとして幾多の栄光と伝説を築き上げてきたブランドである。日本においても愛好家は多く、特にサーキットフリークたちにとっては憧れとも言える存在。JAF公認競技会の世界においても、全日本ジムカーナ選手権では柴田優作選手の駆るエキシージが強さを見せているなど高い存在感を見せている。

そしてサーキット・レースでは、2007年に発足した「Lotus Cup JAPAN」が盛り上がりを見せている。輸入元であるLCIが主導するシリーズは7年目を迎えており、2013年は全5戦のカレンダーで競われる。このシリーズはよりスポーツ性の濃い2-ELEVENと、街乗りも気軽に楽しめるエリーゼの2車種で構成されており、ともにナンバープレートを有する“Nゼロ”と呼ばれるカテゴリー。もちろんJAF(日本自動車連盟)による公認競技会であるが、ほかの“Nゼロ”カテゴリーと同様に自走でサーキットを訪れ、そのままレースに参戦出来るという手軽さが最大の魅力だ。
公認競技会ゆえに、車両はロールケージや消火器、安全ベルトなどはレース参戦用の本格的なものが装備される。こうした専用装備を持つカップ・カーが輸入元の手で仕立てられ、販売店を通じて購入することが可能だ。

つまり、この車さえ手に入れてしまえば、あとは規定に沿ったレーシングスーツやヘルメット、シューズにグローブといった個人装備を用意し、JAFのA級以上のドライバーライセンスを取得することで本格的なレースに参戦出来るという流れになる。
前述の通りマシンはナンバー付きなので、普段は通勤や買い物、ドライブに使えることも大きな魅力だ。
Lotus Cup JAPAN 2013
 Rd.
 開催日程
 コース
 併催イベント
第1戦
04月20日-21日
スポーツランドSUGO (宮城県)
スーパー耐久シリーズ 第1戦
第2戦
05月30日
富士スピードウェイ (静岡県)
富士ワンメイクレース祭り
第3戦
07月20日-21日
ツインリンクもてぎ (栃木県)
スーパー耐久シリーズ 第3戦
第4戦
10月20日
鈴鹿サーキット東コース (三重県)
鈴鹿クラブマンレース 第6戦
第5戦
10月27日
富士スピードウェイ (静岡県)
JAPAN LOTUS DAY 2013
近年は国内外の自動車メーカーやインポーターが積極的に自社車両を使ったNゼロのワンメイクレースを展開している。その中で「Lotus Cup JAPAN」の魅力は、何といっても“格好良さ”に尽きると言えるだろう。
エリーゼを見ると、コンパクトなボディは凝縮されたスポーツマインドを全身で醸しだしており、ミッドシップにエンジンをレイアウトした後輪駆動というスポーツドライビングに最適な成り立ちを持つ。低く構えたシルエットはどこから見ても本格的なスポーツカーそのものであり、ワンメイクレース車としては群を抜いた格好よさを誇り、車を所有する喜びを実感出来るだろう。

もちろん見かけだけではない。前述のとおりミッドシップ・エンジンということでドライバビリティにも優れており、サーキットでの走行に限らず、休日のちょっとしたドライブでも“走る楽しさ”を満喫出来る。
車両というハード面の特徴が“格好良さ”であると表現するならば、このシリーズが持つソフト面の特徴も“格好良さ”であると言えるだろう。

それは決して無理にいい格好をしようという参加者が集まっているという意味ではない。ロータスの生まれ故郷、イギリスは紳士の国として知られるが、まさしく“ジェントルマン・レーサー”が集っているのが「Lotus Cup JAPAN」なのだ。パドックを訪れると、参加者同士が和気あいあいと語らう姿を見ることが出来る、その雰囲気の良さは大きな特徴だ。
もちろんレースという戦いなのだから、走りに対する意識は誰もが高く真剣そのもの。ただ、限りなくイコールコンディションに近いワンメイクレースは、ドライバーが互いに切磋琢磨し合ってスキルを向上させていくのが本来の姿。そんなワンメイクレースの原点が「Lotus Cup JAPAN」にはあり、必要以上に道具に頼ったり、規則の隙を突くようなスタイルの戦い方は皆無だ。あくまでも紳士的に、一緒に走るライバル同士が互いを尊重し合いながら、週末のサーキットで真剣勝負を楽しんでいる。

そして、走り終えると互いのドライビングを評価しあったり、車載映像を見せあったり。また、このレースにはSUPER GTなどで活躍するプロフェッショナルも同じ土俵で参加しているので、積極的にアドバイスを受けること姿もパドックでは既に見慣れた風景となっている。
2013年の「Lotus Cup JAPAN」において、注目を集めているのが新しいエリーゼのカップ・カーが登場することである。

エリーゼのカップ・カーは、シリーズの発足にあわせて第2世代(フェイズ2)のエリーゼ・Sをベースにしたものが登場。この車両はトヨタ製の1ZZ-FE型エンジンを搭載し、排気量1,794ccから136psの最高出力を発生した。

シリーズ発足5年目となる2011年には、第3世代(フェイズ3)へと進化したエリーゼ1.6にカップ・カーも進化。エクステリアはより洗練され、第2世代よりもややシャープな印象を強くした。このカップ・カーに搭載されるエンジンは1ZR-FAE型で、トヨタ製の直列4気筒DOHCをミッドシップにレイアウトするという点では第2世代と同じだが、排気量が1,598ccにダウンサイジングされている。最高出力は可変バルブタイミング機構の採用によって136psと第2世代と同等のスペックを誇っている。
そして2013年、新たに投入されるのが第3世代のエリーゼ・Sをベースとしたカップ・カーが登場する。
全長3,800mm×全幅1,720mm×全高1,130mmという市販車のカタログスペックはエリーゼ1.6と同じながら、搭載されるエンジンは排気量1,798ccのスーパーチャージャー付き、2ZR-FEとなる。

カタログ値ではスーパーチャージャー化に伴って24kgの重量増となるが、最高出力は220psと1.6に対して実に84psの大幅な向上。パワーウェイトレシオは1.6の6.61kg/psに対して4.2kg/psとなり、最高速度も204km/hから234km/hにアップするなど、そのポテンシャルはまさに一級品。
そんな新しいエリーゼのカップ・カーには、この春にデビューしたADVAN NEOVA AD08Rがワンメイクコントロールタイヤとして装着される。サイズはフロントが205/45R16、リアは225/45R17となる。

これまでのエリーゼ・Sや1.6のカップ・カーでは従来品のAD08が装着されてきたが、大きくパフォーマンスを高めた新しいカップ・カーのポテンシャルをしっかり受け止めるADVAN NEOVA AD08R。テスト走行でもノーマルのままの足回りという状態で、従来のカップ・カーを大きく上回るタイムを記録しており、新しいカップ・カーから「Lotus Cup JAPAN」は次なる歴史のページを開いていくことになる。
[UPDATE : 19.Jul.2013]
         
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