D1マシンが激しいタイヤスモークをあげて走る特設コース。その中で異色の存在として姿を見せたのは、全日本ジムカーナ選手権でお馴染みのロータス・エキシージ。
2009年の全日本ジムカーナ選手権・N3クラスでシリーズチャンピオンを獲得した、柴田優作選手がステアリングを握って、YOKOHAMAプレゼンツならではの"異種格闘技"が始まった。
それは特設コースでのタイムアタック。パイロン360度ターンやスラローム、そして最後はサイドターンからの"車庫入れ"という、ドライバーとクルマが一体となってのテクニックを競うコースで、ジムカーナ・チャンピオンとD1トップ・ドリフターとの夢の対決が実現した。
まずは柴田選手が基準タイムを出すべくスタート。
豪快な加速から360度ターンに移ると、パイロンのギリギリまでマシンを寄せて何度も繰り返すターンに、見守る大観衆からは思わず「スッゲー!」という声があがる。
ターンを終えて再び全開加速から大きなコーナリングを経てスラロームを軽々とクリアしていくと、再び観衆からは「なに、あの速さ!」と再び声が。
最後のサイドターンではロータスというマシンのシビアな特性が災いして失敗してしまったが、これもご愛嬌。
柴田選手のタイムは最後の"車庫入れ"が響いてD1ドライバー全員が上回る結果となり、土曜日はシルビアの岡村和義選手、日曜日はチェイサーの斎藤太吾選手がトップタイムをマーク。なおチームオレンジの面々は3台揃ってのツインドリフトを披露、もちろんタイムは出なかったが、大いに会場を沸かせるファンサービスとして大いに盛り上がった。
■柴田優作 選手
「イベントに出演する機会はありますが、こんなに多くのギャラリーを前にして走るのはなかなか無いですね。ギャラリーまでの距離も近いので、360度ターンの最中などは喜んでくれている表情を見ることも出来ました。
言い訳になっちゃいますが、サイドターンから真横を向けての停止はエキシージにとって一番苦手なシチュエーション。でも、大いに盛り上がったですし、全日本ジムカーナの代表としてジムカーナの魅力も見せられたと思います。今回はジムカーナでは必ず行われる"慣熟歩行"を出来なかったのがツラかったかな!?(笑)
今日が2010年の"走り初め"になりましたが、全日本ジムカーナ選手権には昨年同様エキシージでN3クラスに参戦します。今年の目標はもちろんシリーズ二連覇、全勝する勢いで頑張ります!」