3月にイタリアのモンツァで開幕した2013年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)も、この週末に行われるマカオ・グランプリで最終戦を迎える。WTCCは発足した2005年から現在まで、マカオを最終戦の舞台としてきた。エキサイティングでチャレンジングなストリートバトル、それこそWTCCの真髄を堪能できる一戦と言えるだろう。
既に選手権争いは、ドライバーがイヴァン・ミューラー選手、マニュファクチャラーはホンダが、それぞれのタイトルを確定。こう記すと見応えも半減という印象を抱く方がいらっしゃるかもしれないが、一方でYOKOHAMAトロフィー争いの決着はマカオに持ち越されており、こちらの熱いバトルは見逃せない。
そのYOKOHAMAトロフィー争いは、前戦・上海でジェームス・ナッシュ選手(右写真)が2連勝を飾り、大きくリードを拡げてトップを守っている。ランキング2番手のミシェル・ニュケア選手は残念ながらマカオを含めた終盤戦に不参加となることから、ライバルは3番手のアレックス・マクドワル選手ただ一人という状況にある。
両者の得点差は41。決して小さくない数字であるが、YOKOHAMAトロフィーは最終戦のマカオに限って与えられるポイントが大きく、通常は優勝で10点のところ25点が加算される。さらに、こちらは他レースと同じ加点となるが予選ポイントもあるので、マクドワル選手にも逆転の可能性は残されているのだ。
もちろん条件は圧倒的にナッシュ選手が有利。極端に言えば、リタイア=ノーポイントが2レースともに続かない限りは、ナッシュ選手がトロフィー獲得する可能性が高い。ただ、なんといっても舞台はマカオ。例年クラッシュも頻発しているだけに、まずは予選で混乱に巻き込まれる可能性の低い上位グリッドを獲得出来るかがひとつの勝負になるだろう。
なお、ヨコハマタイヤでは60回目を迎えたマカオ・グランプリに関する最新情報を発信する特設サイトを運用している。レースウィークには、WTCCを含めて現地から多彩な情報をお届けしていくので、ぜひこちらもごらんいただきたい。
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LINK >> ヨコハマタイヤ|60th. MACAU GRANDPRIX】