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WTCC 2013
/ Round 23&24
News Index
WTCC Round 23&24
開催日
2013年11月14日-17日
開催場所
ギア・サーキット (マカオ)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 9周
第2レース : 11周
(1周 = 6,117m)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
2013年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)、全12大会/24戦のカレンダーもいよいよ大詰め。一年の戦いを締めくくる最終戦は、シリーズ発足以来お馴染みとなっているマカオ・グランプリを舞台に開催された。今回で60回目という節目を迎えたマカオ・グランプリ。2週に渡って盛大に催されてきた大会において、ツーリングカーレースの“トリ”をWTCCが今年もつとめる。
今シーズンはモロッコのマラケシュ、ポルトガルのポルト、そしてこのマカオと3大会が用意されているストリートコースでのバトル。中でも最もチャレンジングでエキサイティングなのがマカオであり、全長6,117mのコースはハイスピードな海側区間と道幅が狭くテクニカルな山側区間に分けられるが、山側区間ではパッシングがほぼ不可能に近いため、山側への入り口となるリスボアコーナーなどでは激しいポジション争いの末に多重クラッシュが発生することも珍しくない。
また、フォーミュラほど視点が低くないツーリングカーとは言え、両側をガードレールや壁に囲まれた市街地コースはエスケイプゾーンが皆無、些細なワンミスが命取りにもなりかねないギリギリのバトルが見物となる。
このマカオで木曜日のテストセッションから順調な走りを見せたのが、既に今年のチャンピオンを獲得しているイヴァン・ミューラー選手(シボレー)。テストセッションはトップタイムのロブ・ハフ選手(セアト)と0.224秒という僅差の3番手、金曜日のフリープラクティスは1回目がトップタイム、2回目は2番手タイムというリザルトを刻み、公式予選ではQ1/Q2ともにトップタイムで第1レース(第23戦)のポールポジションを獲得した。
休養日となる土曜日をはさみ、迎えた決勝が行われる日曜日。まずは朝のウォームアップ走行、ここではトップタイムのハフ選手から1秒差以内に9選手がひしめきあう混戦模様。しかし一方で、第1レースの3番手グリッドを獲得しているガブリエレ・タルクィーニ選手(ホンダ)は、エンジントラブルに見舞われてノータイムとなってしまった。
タルクィーニ選手は第1レースへの出場が叶わず、3番グリッドが空いたままに迎えた決勝スタート。ポールポジションはミューラー選手、2番グリッドはティアゴ・モンテイロ選手(ホンダ)、4番グリッドにハフ選手というオーダーでフォーメーションラップからレッドシグナル消灯の瞬間を迎える。
注目のスタートはミューラー選手が堅実に決めて、リスボアもトップで通過。そのまま後続を寄せつけることなくオープニングラップでモンテイロ選手に1.793秒の差をつけると、そこから周回毎にマージンを拡大。5周を終えてモンテイロ選手との差は3.007秒に拡大、完全な独走態勢を構築した。
その後方では1周目でターボの配管抜けから9番手スタートのジェームス・トンプソン選手(ラーダ)が戦線を離脱、2周目にはトム・チルトン選手(シボレー)がマタニティ・ベンドの手前でスピンしてバリアに衝突、3周目にはソリチュード・エセスでペペ・オリオラ選手(シボレー)もスピンを喫するなど、タフな展開となる。
そんな中で王者の貫祿を見せたミューラー選手は、一度もポジションを脅かされることなく昨年に続いてマカオの第1レースでウィニングチェッカーを受けることに成功。2番手争いは激しく追い立てたハフ選手を最後まで抑えきったモンテイロ選手が逃げきり、ハフ選手は3位表彰台となった。
YOKOHAMAトロフィー争いはアレックス・マクドワル選手(シボレー)が総合5位フィニッシュで勝利。シリーズトロフィーランキングでトップのジェームス・ナッシュ選手(シボレー)はマクドワル選手に続く総合6位となったため、ナッシュ選手のYOKOHAMAトロフィーチャンピオンが確定した。
また、EUROSPORTアジア・トロフィーは、日本から参戦の谷口行規選手(シボレー)が香港のミハエル・スーン選手(セアト)を抑えてウィナーとなりシリーズトロフィーを獲得。鈴鹿をBMW、上海をセアト、そしてマカオをシボレーと個性的なマシンを乗り換えての出場が続いているが、それぞれを巧みに操って存在感を見せた。
第2レース(第24戦)は12時20分にフォーメーションラップがスタート。2013年の集大成となるファイナルレース、そのポールポジションにはトム・コロネル選手(BMW)がつけている。さらに2番手はトンプソン選手、3番手がナッシュ選手というオーダーだ。また、第1レースを欠場したタルクィーニ選手も、エンジン交換作業が無事に終わってピットスタートから参戦する。
スタンディング方式でスタートする第2レース、この方式を得意とするFR(後輪駆動)のBMWを駆るコロネル選手が好ダッシュを決めてリスボアコーナーをトップで通過。しかし6番手スタートのノルベルト・ミケリス選手(ホンダ)がリスボア手前でアウトにはらんでガードレールにヒット。そのまま反動でコース中央部にはじき返されたが、そこはまさに中段グループの真っ只中で、次々と巻き込まれるマシンが続出。
結果的にこのアクシデントはミケリス選手を含む9台の多重クラッシュとなり、レースはいきなり赤旗提示により中断されてしまう。
コース上の車両や散乱する破損部品を排除の後、レースは再スタート。セーフティカー先導で切られたスタート、再びコロネル選手がトップを守ってリスボアをクリアすると、トンプソン選手、チルトン選手と続いて隊列は山側区間へ。後方では第1レースを制したミューラー選手がサンフランシスコベンドでバリアに接触してフロント部分を破損するが、競技は赤旗提示やセーフティカーの導入は無く続行。
ところが5周目、再び波乱が。チルトン選手のマシンがスローダウン、山側区間の狭いコースで左端に寄せて走行していた。そこに後方からエリウコ・デ・ジーザス選手(BMW)が接触、勢いがあったためにジーザス選手のマシンはリアの足回りを失った上にコースを塞ぐかたちでストップ。
このアクシデントでセーフティカー導入されたが、セーフティカーに先頭が抑えられる前に隊列は事故現場へと差しかかった。手前から黄旗が振動表示されており、トップグループは十分に減速して現場を通過。ところが後方から来たスポット参戦車両がスピードをあまり緩めなかったため、先行車両に追突。
再びレースは赤旗提示により中断され、車両排除などが終了した後に7周目からセーフティカー先導で2回目のリ・スタートとなる。スタート直後、ハフ選手がトンプソン選手をかわして2番手に浮上。トンプソン選手はマタニティベンドでインをさしてきたオリオラ選手に押し出される形でガードレールにヒット、マシンを破損して戦列を離れてしまった。
トップ争いはコロネル選手をハフ選手が猛追する展開に。9周目に入り、テール・トゥ・ノーズでコントロールラインを通過した両者、マンダリンオリエンタルベンドでラインをクロスしてインに陣取ったハフ選手が加速で勝ってコロネル選手に先行、軽い接触を伴いながらもトップでリスボアをクリア。そのままウィニングチェッカーまでマシンを運び、来季はラーダへ移籍するハフ選手がセアトでの一年を締めくくる有終の美を飾った。
なお、YOKOHAMAトロフィーはナッシュ選手、EUROSPORTアジア・トロフィーはヘンリー・ホー選手(BMW)が制している。
【今回の成績 : 第23戦 優勝 / 第24戦 6位】
この週末のひとつめのゴールは。私とRMLのコラボレーションによる最後の勝利になりました。しかし二つ目のゴールは、残念ながら1位で帰ってくることが出来ませんでした……。
今年のシーズンは、素晴らしいものとなりました。とても良い雰囲気の中で一所懸命に仕事をしてくれた、すべてのスタッフに感謝しています。彼らは最後まで常に素晴らしい仕事をしてくれたので、表彰台に立つ値があるでしょう。
第1レースはスタートからリードを構築できました。しかしこのコースにおいてローリングスタートでのポールポジションは、決してベストな場所ではありません。私がリスボアコーナーをトップで通過したとき、大きな仕事をひとつなし遂げたと感じました。
【今回の成績 : 第23戦 3位 / 第24戦 優勝】
私は勝ってシーズンを終えたいと言いましたが、それは難しいことだとも実は思っていました。私の車は、素晴らしい仕上がりのホンダやシボレーと比べて、決して速いものではなかったからです。私は全てのセッションで常に全開のプッシュを続けてきましたが、今回の結果を得られてとても幸せです。
3位と優勝という結果でしたが、それは私が今季限りで離れるミュニッヒ・モータースポーツに対しての感謝を表す最高のものであり、私も彼らとともに仕事を出来たことを名誉に思っています。
マカオはパッシングがとても難しいコースです。しかし私はいつも、とても興奮してマカオを戦っています。そして今日、素晴らしい結果を残すことが出来ました。
普段は一般公道として使われている道を封鎖し、特設されるギア・サーキットで競われるマカオ・グランプリ。コース延長は昨年と変わりないが、路面そのものはところどころに路面改修が施されていた。ただし常設サーキットではないため、いわゆる一般的な“道路工事”による補修であり、場所によっては片側レーンのみが新しくされている箇所も見受けられた。
全般的に改修された箇所はグリップ状態が良好なようであったが、一方でリスボアコーナーは改修を受けていなかったため、昨年よりも若干トリッキーになっていた可能性もあった。
WTCC、F3、GT ASIAといった、ヨコハマタイヤがワンメイクタイヤを供給するカテゴリーがメインとなるマカオ・グランプリ。今回はWTCCとF3が約900本ずつ、GTが約800本、さらに前週に行われたサポートレースやマカオ・ロードスポーツ・チャレンジなどを合わせて約600本、合計約3,200本のタイヤを持ち込んでいる。
どのカテゴリーにおいてもエキサイティングなレースが観客やテレビの視聴者を魅了したが、タイヤのトラブルは皆無で足元で戦いを支えて大会の盛り上がりに貢献した。