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FIA 世界ツーリングカー選手権
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日程・レポート・結果表 2013年のWTCC WTCCを戦うタイヤ
[LINK] 公式ウェブサイト 参戦車両の概要 主な参戦車種
PREVIEW
2008年のイタリア、イモラ・サーキットにおいて、ジェームス・トンプソン選手の手でアコードがホンダ車としてWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)の初優勝を飾ってから4年7ヶ月。先週末のスロバキアリンクでは、シビックがガブリエレ・タルクィーニ選手の手によって優勝へと導かれ、さらにティアゴ・モンテイロ選手とノルベルト・ミケリス選手が続いて表彰台を独占するという快挙をなし遂げた。
日本のモータースポーツファンにとっては、世界選手権の表彰台で「君が代」が流される場面をテレビ中継で誇らしく見ていた方も多いことだろう。

そんな余韻も残る中、WTCCのカレンダーはシーズン唯一の二週連続開催というハードな局面を迎える。次なる戦いの場はハンガリーのハンガロリンク。スロバキアリンクからは南東におよそ200kmの移動距離ゆえに、昨年に続いての二週連続開催が実現される。
2011年に初めてWTCCが開催され、今年で3回目を数えるハンガロリンク。そろそろ継続参戦しているチームにとってはデータの蓄積も進んでいる頃合いゆえに、WTCCでは新興勢力となるホンダ勢との勝負の行方は、互いのマシンの完成度による部分も大きいと予想される。

第5戦で表彰台を独占、第6戦でもガブリエレ・タルクィーニ選手が3位表彰台を獲得したホンダ勢。タルクィーニ選手はシリーズポイントランキングでも3位から2位に浮上、このまま勢いに乗ってくるかが最大の注目点だ。その上でスロバキアリンクとハンガロリンク」のコースを比較すると、ともにコース幅やランオフの余裕は大きいサーキットながら、スロバキアリンクに対してハンガロリンクはアベレージスピードが大幅に低くテクニカルな要素が強い。

具体的に決勝のベストラップにおけるアベレージスピードを比較しても、前戦のスロバキアリンクが概ね160km/hに届かんとしているのに対して、昨年のハンガロリンクでのデータは130km/h台の中盤ほどに留まっている。すなわち、コーナー脱出の加速力が勝負を分けるひとつの鍵になると考えられ、マシンの進化が急速に進んでいるシビック勢の仕上がり具合が気になるところだ。
3回目の開催となるハンガリーでのWTCCだが、第1回から当コーナーで注目選手として紹介を続けているのがノルベルト・ミケリス選手。ハンガリーの南端にあるモハーチで1984年8月に生まれたミケリス選手は、地元のスズキ・スイフトカップやセアト・レオンスーパーカップでキャリアを積んで順調にステップアップを果たし、WTCCのシートを獲得して現在に至っている。

過去のハンガロリンク戦を振り返ってみても、開催初年度の2011年は第1レースでアラン・メニュ選手と激しいバトルを演じて準優勝を獲得。昨年は第2レースを5番手スタート、なんとオープニングラップのうちにトップを奪ってそのまま逃げきり、自身初の総合優勝を飾っている。

この背景にあるのが、熱狂的とも言える地元ファンの声援だ。2年ともに現場を訪れているヨコハマタイヤのスタッフは、「まるで地鳴りのような歓声がサーキットを包み込んだ」と回想したが、この表現もあながち大げさとは言えないほどの声援を大観衆はミケリス選手に送り続ける。テレビ中継を見ていても、ミケリス選手のマシンがストレートを通過するたびに、歓声やチアホーンで一気に賑わうことを記憶している方もいらっしゃるのではないだろうか。

熟知したホームコース、そして圧倒的なファンの後押し。既にSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)上においても、ハンガロリンクでミケリス選手の優勝を願い、確信するファンの書き込みが目立つようになってきた。
果たしてホンダ・シビックの連勝なるか。その主役の座は、地元のヒーローが掴み取るのか。いずれにしても、やはり今年もハンガロリンクではミケリス選手の走りから目が離せない展開になりそうだ。
 
STANDINGS
 
【選手権 ドライバー部門・ポイントランキング (第6戦終了時点)】
順位 クラス No. ドライバー 車 両 ポイント
1 12 イヴァン・ミューラー シボレー・クルーズ 1.6T 120
2 3 ガブリエレ・タルクィーニ ホンダ・シビック 96
3 Y 17 ミシェル・ニュケア シボレー・クルーズ 1.6T 57
4 23 トム・チルトン シボレー・クルーズ 1.6T 55
5 Y 14 ジェームス・ナッシュ シボレー・クルーズ 1.6T 51
6 74 ペペ・オリオラ セアト・レオン WTCC 49
7 15 トム・コロネル BMW 320TC 47
8 18 ティアゴ・モンテイロ ホンダ・シビック 46
9 Y 9 アレックス・マクドワル シボレー・クルーズ 1.6T 34
10 1 ロブ・ハフ セアト・レオン WTCC 31
11 38 マルク・バッセン セアト・レオン WTCC 28
12 5 ノルベルト・ミケリス ホンダ・シビック WTCC 22
13 Y 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 4
14 Y 55 ダリル・オーヤン BMW 320TC 3
14 Y 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 3
16 Y 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 2
17 Y 73 フレディ・バース BMW 320TC 1
17   10 ジェームス・トンプソン ラーダ・グランタ 1
17 Y 7 チャールズ・カ・キン BMW 320TC 1
※Y : YOKOHAMAトロフィー



【YOKOHAMAトロフィー ドライバー部門・ポイントランキング (第6戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 14 ジェームス・ナッシュ シボレー・クルーズ 1.6T 46
2 17 ミシェル・ニュケア シボレー・クルーズ 1.6T 42
3 9 アレックス・マクドワル シボレー・クルーズ 1.6T 37
4 55 ダリル・オーヤン BMW 320TC 25
5 73 フレディ・バース BMW 320TC 21
6 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 16
7 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 16
8 19 フェルナンド・モンヘ セアト・レオン WTCC 14
9 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 10
10 7 チャールズ・カ・キン BMW 320TC 8
11 13 ジョン・フィリップ・ダイオー BMW 320TC 5
12 37 レネ・ミュニッヒ セアト・レオン WTCC 2
13 22 トム・ボードマン セアト・レオン WTCC 1
 
CIRCUIT
ハンガロリンク (ハンガリー)

ハンガリーの首都、ブタペストの北東20kmに位置しているハンガロリンク。
1985年の10月に建設が始められ、わずか8ヶ月という短い工期で完成したコースは全長4,382m。

ベルリンの壁が崩壊する3年ほど前、まだ東西冷戦が終結するよりも先の1986年に、東ヨーロッパで初のF1グランプリが開催されたことでも広く知られている。

サーキットは丘陵地帯を造成してコースが設けられ、テクニカルな要素が強いレイアウト。さらに4kmほどながら高低差も大きく、路面がダスティになりやすいという特徴を持っている。

WTCCでは2011年にモロッコ大会の代替開催として急遽の初開催となったハンガロリンク。以降、今年まで3年続けての開催が実現しているが、ノルベルト・ミケリス選手の活躍もあってグランドスタンドやコースサイドを埋めつくす大勢の観客が足を運ぶ大会としても知られるようになってきた。

コースレコードは昨年の予選でシボレーのイヴァン・ミューラー選手が記録した1分54秒503(平均車速 137.74kph)。決勝ベストラップは、昨年の大会でやはりミューラー選手が記録している1分55秒937(平均車速 136.03kph)。
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