■ペペ・オリオラ 選手 (Tuenti Racing Team)
2011年からWTCCへの参戦を開始しているペペ・オリオラ選手は、2004年にレーシングカートからモータースポーツキャリアをスタートさせた期待の若手ドライバー。4輪レースは2007年にセアト・レオン・ユーロカップでデビュー、この時は14歳という若さで1勝を挙げている。
オリオラ選手の生まれは1994年7月。WTCCデビュー時は実に16歳、もちろん現役最年少のWTCCドライバーとして注目を集めた。参戦初年度はYOKOHAMAトロフィーのシリーズ8位、そして2年目となる2012年は開幕のモンツァでYOKOHAMAトフィー初優勝を飾ると、開幕4大会連続で優勝という破竹の快進撃を見せた。
しかし、残念ながら中盤戦以降はアンラッキーな展開もあって勝ち星を思うように伸ばせず、YOKOHAMAトロフィーランキング争いは2位という成績になった。
2013年は非YOKOHAMAトロフィー扱いでの参戦となるが開幕戦をノーポイントに終えて出遅れを喫したものの、今回のモロッコで嬉しいWTCC初優勝を飾ったオリオラ選手。
満年齢18歳での快挙となるが、FIA世界選手権の最年少優勝記録を見ると、F1のセバスチャン・ベッテル選手(21歳73日)、WRC(FIA世界ラリー選手権)のヤリ=マティ・ラトバラ選手(22歳11ヶ月)よりもはるかに若くしてのFIA世界選手権ウィナーが誕生したことになる。