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競技は27日(金)の夜に、サービスパーク隣接のショートステージ「SATUNAI River
(2.54km)」からスタート。28日(日)は「NEW ASHORO LONG (29.11km)」と、久しぶりにステージとして使われることになった陸別北部の「YAM
WAKKA (23.49km)」、大勢のギャラリーが見守る「RIKUBETSU LONG (4.63km)」を走行。29日(日)は昨年までの逆走となる「OTOFUKE
Reverse (6.12km)」と「HONBETSU Reverse (11.03km)」、そして「PAWSE KAMUY
(10.40km)」を巡って、土曜・日曜ともに最後は「SATUNAI River」で締めくくるというアイテナリーだ。
シリーズリーダーとしてこの大会に臨む奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組は、チャンピオンに王手をかけての一戦。金曜夜の「SATUNAI
River 1」こそ4番手に甘んじたものの、土曜日になって林道に舞台を移すとこの日のオープニングとなるSS2「NEW
ASHORO LONG 1」ではステージベストを叩き出してラリーリーダーとなる。しかし、これに待ったをかけたのが柳澤宏至選手/中原祥雅選手組で、続くSS3「YAM
WAKKA 1」を制して奴田原選手組と1.7秒差の2番手に。3番手の勝田範彦選手組には17.4秒差をつけ、ラリー序盤からADVAN
A053を装着する2台がワン・ツー体制を構築する。
陸別でのリモートサービスをはさんでセクション2に入ると柳澤選手組がチャージ、2走目のSS6「YAM
WAKKA 2」で再びステージベストを奪うと奴田原選手組を逆転してラリーリーダーの座におさまる。勢いに乗る柳澤選手組は続くSS7「RIKUBETSU
LONG 2」も制して奴田原選手組との差を11.2秒に拡大した。
惜しくもセクション3に入って「NEW ASHORO LONG 3」で勝田選手組にトップを譲ったものの、LEG1を終えての順位は奴田原選手が5.0秒差の2番手、柳澤選手組は8.8秒差の3番手。172.14kmを戦って僅差の三つ巴となり、29日(日)のLEG2に臨む流れとなる。
JN3クラスは金曜日のSS1から2番手に7秒の大差をつけるステージベストを叩き出して、鎌田卓麻選手/市野諮選手組が速さを見せた。土曜日もオープニングの「NEW
ASHORO LONG 1」で連続ベストをマークする好調さでトップを快走していたが、SS9でロアアームを破損して無念のデイリタイア。しかし、日曜日にスーパーラリーで復活した後も、8本中6本のSSでステージベストを刻んで、その速さを遺憾なくアピールした。
JN2クラスはシリーズチャンピオンに王手をかけている川名賢選手が、安東貞敏選手とのコンビ復活で参戦。金曜夜の「SATUNAI
River 1」で天野智之選手組にキロ1秒以上の差となる2.7秒のリードを得てトップを奪うと、土曜日は9本中6本でステージベストをマーク。LEG1を終えて天野選手組に対して39.1秒のマージンを構築、完全に主導権を握ったかたちでLEG2に臨む。
LEG2に入っても川名選手組が手綱をゆるめることは無く、セクション4で3連続ステージベストをマークしていく。JN3の上位勢をも上回る快走、さらに速さのみならず安定感も増した危なげない走りでマシンをフィニッシュまで運び、堂々の優勝で念願のシリーズチャンピオンを獲得することに成功した。
また、加藤辰弥選手/松浦俊朗選手組が3位でフィニッシュし、ヨコハマタイヤを装着する若手が表彰台の主役となった。
JN1クラスはラリーGB参戦に向けた練習をかねて出場した大庭誠介選手が、SS1から4連続ステージベストでブランクを全く感じさせない走りを見せる。その大庭選手が後退してからは中西昌人選手/北川紗衣選手組がトップ争いの主役となり、鷲尾俊一選手組との激しい攻防戦を展開。
SS9「NEW ASHORO LONG 3」でラリーリーダーに立ちLEG1をトップで折り返すと、そのままLEG2もフィニッシュまでマシンを運んで今季初優勝を飾り、セレモニアルフィニッシュではマシンにカラーリングされている「くまモン」にも大きな声援が寄せられていた。