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Japanese F3 Round 12&13
開催日
2013年9月28日-29日
開催場所
スポーツランドSUGO
(宮城県)
天候/路面
第12戦 : 晴れ/ドライ
第13戦 : 晴れ/ドライ
決勝周回数
第12戦 : 18周
第13戦 : 25周
(1Lap = 3.704km)
参加台数
12台
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ここまで猛暑との戦いが続いた全日本F3選手権だったが、スポーツランドSUGOが舞台となった第6ラウンドは、秋の訪れを感じさせる中での開催となった。
すでに全日本選手権タイトルは中山雄一選手が獲得、F3-Nクラスも高星明誠選手が王手をかけている。逆転の権利を残しているのはナニン・インドラ・パユーング選手だけながら、高星選手は連勝を許したとしても、自らが一度でも2位に入った時点で決定となる。
果たして第12戦が行われる土曜日のうちに決められるかどうか、大いに注目された。

今回は年に一度のSUGOでの開催とあって、木曜日に合同テストが行われ、ここでトップだった千代勝正選手は金曜日の専有走行でもトップ。しかし、土曜日の予選ではクリアラップが取れないなど不運が続き、本領を発揮できずじまい。
逆にしっかりと状況を整えてきたのが中山選手だった。2回のセッションはいずれも7分目で赤旗が出て中断されたが、第12戦の予選では再開後に、いったんトップを譲った野尻智紀選手を逆転。第13戦は最初のアタックでトップに立った後は、そのままポジションを守って2戦ともにポールポジションを獲得する。

2番手はいずれも野尻選手で、第12戦は千代選手が、第13戦は勝田貴元選手が3番手。そして、F3-Nクラスでは2戦ともに、インドラ・パユーング選手を従えて高星選手がトップを奪う。

気温23度、路面温度は33度と、予選とほとんど変わらぬコンディションの下、まずは第12戦決勝レースが土曜日に行われた。
ここで好スタートを切ったのは中山選手。早々と独走態勢を築いたのに対し、その背後では野尻選手、千代選手、勝田選手、そして松下信治選手が一列縦隊になって2番手を争い続ける。
この均衡状態が崩れたのは8周目。最終コーナーで勝田選手がクラッシュ、その後3周に渡ってセーフティカーランが行われる。さらにレース再開後にも野尻選手が、やはり最終コーナーでクラッシュ。前後のライバルがいなくなった千代選手が単独の2番手に浮上し、松下選手と清原章太選手を引き離す。

一時は5秒以上に達したリードをセーフティカーランで失った中山選手ながら、リスタートも完璧に後続を寄せつけずに10勝目をマーク。2位には千代選手が、そして3位には松下選手が。
一方、F3-Nクラスではインドラ・パユーング選手がスタートに出遅れたこともあり、高星選手が後続からのプレッシャーを一度も浴びることなく快勝……、となるはずだったが、セーフティカーランのおかげで12秒のリードが水の泡に。
リスタートで仕掛けたインドラ・パユーング選手ながら、高星選手は逆転を許さず、最後は引き離すことにも成功する。これにより、10勝目を飾った高星選手がチャンピオンを獲得した。

日曜日に行われた第13戦決勝レースは、気温こそ24度に上がったものの、路面温度は29度にダウン。上空には雲が浮かんで、日差しが抑えられたためだ。
そんなコンディションの変化があったにもかかわらず、またしても中山選手の快進撃は続いた。スタートでトップに立つと、早々と後続を引き離すことに。その後方では野尻選手と松下選手、千代選手が再び2番手を争い合うが、その中に勝田選手の姿はなかった。第12戦のクラッシュで身体的なダメージを負っており、大事をとって欠場したためだ。

今度は水を差されることのなかった2番手争いながら、終盤になって野尻選手が一歩抜け出すとともに、トップ中山選手との差も詰め始める。一時は8秒にまで達したギャップは4秒にまで縮まったが、何とか中山選手は逃げ切りに成功。新チャンピオンとして最初の凱旋レースは、連勝で飾られることとなった。
2位は野尻選手が獲得し、3位には松下選手が入って2戦連続で表彰台に立っていた。

F3-Nクラスでは、スタート前に波乱が。なんと高星選手がスターターのトラブルにより、ピットスタートを強いられたのだ。これで一矢報いるチャンスが生じたインドラ・パユーング選手ながら、またしてもスタートに出遅れてしまう。
これで小泉洋史選手がトップに立つが、わずか2周でインドラ・パユーング選手が逆転。高星選手も激しい追い上げで、14周目には小泉選手を抜いて2番手にまで順位を戻したものの、すでにトップは23秒も先行。わずかに差を詰めるに留まったとはいえ、その表情には達成感が溢れていた。インドラ・パユーング選手はこれが3勝目。
 
Driver's Voice
中山雄一 選手
 【今回の成績 : 第12戦 優勝 / 第13戦 優勝】
2戦ともに悪くないスタートが切れて、トップで1周目を帰ってくることができました。ともに序盤のペースが良く、大きく差を広げることができたのですが、第12戦はチームメイトのクラッシュでセーフティカーが入り、あの周は僕も最終コーナーで少し姿勢を乱してしまったのですが、何とかコースアウトせず最後までミスなくトップで走れて良かったです。
第13戦はしっかりタイヤマネージメントしていたつもりが、原因は分からないのですがフロントから振動が出て、タイムを落としてしまいました。あと何周かあったらヤバかったかもしれませんが、優勝できて良かったです。
次回の富士でも金曜日からレースを見据えたテストをやって、また連勝を狙おうと思っています。
高星明誠 選手
 【今回の成績 : 第12戦 5位(F3-Nクラス優勝) / 第13戦 7位(F3-Nクラス 2位)】
前回エンジンストールしてしまったことを反省して、第12戦ではうまくスタートを決めることができてトップを走ることができたのですが、セーフティカー明けのリスタートではナニン(・インドラ・パユーング)選手がすぐ後ろに来ていて、1コーナーでかなりきついブロックをしたのですが、当たらなくて良かったです。その後は自分のペースを維持し、最終的には差をつけて勝つことができました。タイトルを勝って決めたかったので、本当に良かったです。
第13戦はスターティンググリッドに並ぶことができなかったんですが、クルマの調子が良かったからピットスタートであっても勝てると思っていたんですけれどね。しっかり追い上げたんですが、ナニン選手だけは見えなかったです。ただ、レース中に自分でできることは全部できたし、トラブルをしっかり直してくれたメカニックの皆さんにはすごく感謝しています。
ナニン・インドラ・パユーング 選手
 【今回の成績 : 第12戦 6位(F3-Nクラス 2位) / 第13戦 6位(F3-Nクラス 優勝)】
毎戦、小泉(洋史)選手とバトルしている気がしますね(笑)。でも、小泉選手は参戦ドライバーの中でいちばん経験を持っているので、すごくいい勉強になりました。
第12戦で2位になれたのも嬉しかったけれど、第13戦ではまた優勝できて、もっと嬉しかったです。2戦ともスタートで遅れちゃいましたが、運転中に目標としていたのはふたつ。速く走ることと、もうひとつはセーフティカー出ないでね、と。でも、出なくて良かったです。もう2レース残されていますが、もう一回ぐらい一番が欲しいですね!
 
TOPICS
「プレッシャーを感じたのは、鈴鹿の第1戦だけでした」

そう語ったのは、F3-Nクラスでチャンピオンを獲得した高星明誠選手だ。
2位にさえ入れば決まる第12戦を優勝し、途中のセーフティカーランで大量のマージンを失うも、バトル再開後もナニン・インドラ・パユーング選手を引き離す堂々たるレースぶりに、その言葉はブラフではなく、本音だと実感させられたもの。

FCJでの活躍が認められ、過去2年間、千代勝正選手と佐々木大樹選手をチャンピオンへと導いた、名門チームNDDP RACINGからF3-Nクラスに出場することになった高星選手は、ルーキードライバーとあって当初は苦戦も覚悟の上だった。それが冒頭のコメントの理由ではあったわけで、開幕前のテストが好調であっても「やっていないと分からないかも……」と思うのは、むしろ自然なこと。
だが、予選を2戦ともトップだったことでつかみかけていた確信は、第1戦の圧勝で自信に変わるとともに、プレッシャーからも解放されることとなった。

その後も7連勝を飾り、ランキングのトップを快走。
富士での第8戦で、ついにインドラ・パユーング選手に連勝を止められるものの、決して惨敗ではなく、むしろ惜敗だった。その後も勝ち星を重ね、勝てばチャンピオンが決まる前回のもてぎ、第11戦ではスタートミスが響いて2位に甘んじ、決定を遅らせたものの、同じ失敗を続けてせずに10勝目をマーク。残り3戦を待たずして、タイトルを掌中に収めることとなった。

「今は嬉しいという気分より、ホッとしたという感じが強いですね。来年、何を戦うか聞いていませんし、決まっていても教えてくれないと思うんですが(笑)、頑張った分のご褒美がいただけると信じています」と高星選手。その先に明るい未来が輝いていることを祈りたい。
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