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JDC Round 2
開催日
2013年4月21日
開催場所
モビリティおおむた (福岡県)
天 候
曇り のち 晴れ
路 面
ウェット → ドライ
参加台数
152台
(ヨコハマタイヤ装着車 37台)
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全日本ダートトライアル第2戦は、3月31日に一般営業を終了した福岡県大牟田市のモビリティおおむたで開催された。モビリティおおむたは、1987年に熊本県荒尾市に、前身となる「三井オートスポーツランド」の名称でモータースポーツ施設を開業。その後、1993年に「三井三池オートスポーツランド」と名称を変え現在の地に移転し、2008年には現在の「モビリティおおむた」という名称になり、約20年にわたり全日本ダートトライアルや全日本ジムカーナを開催してきた。

そのモビリティおおむたの敷地が、4月以降は大規模な太陽光発電の施設へと転換することが決定。今大会をもって、正式にその長い歴史に幕を閉じることとなった。そのため、全日本を転戦するレギュラー選手に加え、閉鎖を惜しむ選手たちが全国から集まり、モビリティおおむたのラストランを心に刻んでいた。

前日の公開練習日はあいにくの雨に見舞われたため、決勝当日の朝はコース全体に大きな水たまりが残るヘビーウエット状態から第1ヒートがスタートした。しかし天候の回復にともない、第2ヒートの路面コンディションはウエットからドライへと一気に変化。部分的にはタイヤのブラックマークがつくほどの硬質グラベルという状況になった。
さらに改造車クラスがスタートする頃には、硬質グラベルの上に乗った細かいダストがタイヤのグリップを低下させ、見た目のグリップ感と実際のグリップが異なるという難しい路面に。刻々と変化する路面コンディションに合わせてどのタイヤを選ぶかという選択が、勝負の分かれ道となった。

そのタイヤ選択を見事に的中させたのが、このコースをホームコースとする岡田晋吾選手だ。ウエット路面の第1ヒートでADVAN A031を装着してクラストップタイムをマークした岡田選手は、路面コンディションがドライとなった第2ヒートで、SA1クラスのなかで唯一超硬質グラベル用のADVAN A036を装着。それまでのベストタイムを0.6秒更新して見事な優勝を飾った。

「SA1クラスのなかでは、僕だけが超硬質グラベル用のADVAN A036を装着していたので、まわりからは『ギャンブル!?』と言われました。でも、僕のなかではこの路面であればいけるという確証があったんです。(SA2クラスの)荒井信介選手のアドバイスもあったので、迷わず履きました」と岡田選手。自身にとっては、今回の優勝でモビリティおおむた3連覇達成となった。

SA2クラスでは、岡田選手にアドバイスを送った荒井信介選手が、第1ヒートはトップから0.3秒差の2番手だったが、第2ヒートは逆に0.5秒差をつけ逆転優勝を飾った。
「第1ヒートが終わってコースの路面を見ると、泥が捌けて硬い路面が出ている部分が多かった。天候が回復してきたこともあって、SA2クラスが走る頃にはADVAN A036の路面になると確信していた」という荒井選手は、これで開幕戦に続き2連勝。タイトル奪取に向け、今シーズンは最高のスタートダッシュを決める結果となった。

また、2位には開幕戦で4位に入賞した川崎修也選手が自己最高位となる表彰台の一角を獲得。4位には石戸昭太郎が入賞と、激戦区のSA2クラスでヨコハマタイヤ装着車が活躍をみせてくれた。

第1ヒートはヘビーウエット、第2ヒートはハーフウエットから一気にドライ、さらに硬質ドライへと急激に変化していった路面状況は、SC3クラスが走行する頃には硬質路面の上にダストが乗った状態となり、前述したように見た目は同じでもタイヤが効く路面と滑る路面が混在するという難しいコンディションとなった。そのなか、炭山裕矢選手が、2位に入賞。さらにDクラスでは、この大会からヨコハマタイヤを装着する河内渉選手が2位、谷田川敏幸選手が3位入賞という結果に。

また、第1ヒートのウエットコンディションの影響が残り、ハーフウエット状態となっていたPNクラスでは開幕戦を制した佐藤秀昭選手が2位に入賞と、各クラスでヨコハマタイヤを装着する選手の健闘が光る一戦となった。
 
Driver's Voice
佐藤秀昭 選手
 【今回の成績 : PNクラス 2位】
第2ヒートは、ADVAN A031とADVAN A035のどちらを履くかで悩みましたが、ADVAN A035を装着して走りました。路面的には正解だったと思います。でも、僕自身がもっと路面が濡れていると思って抑えた走りになってしまいました。タイヤがしっかり効いていただけに、もっと攻めて走っていればと悔やまれますね。
岡田晋吾 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 優勝】
第2ヒートは、ADVAN A035とADVAN A036のどちらでいくか迷って荒井(信介)選手に相談したら、当然のように「ADVAN A036だろ!」と言ってくれて、本当に心強かったです。僕が初めてダートを走ったのが、このコースなんです。僕を育ててくれたコースなので、最後の大会で勝てて本当に良かったと思います。
荒井信介 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
第2ヒートは、ちょっとスピードを抑えすぎたかなという部分もあったけど、スピードが乗っていた分、タイムへの影響は少なかったと思う。今回は第2ヒート前の散水がなかったので、第2ヒート前の慣熟歩行の時に、まだ多少路面が濡れていても、SA2クラスの前には乾くだろうという感じはあった。これで2連勝。このまま一気に波に乗っていきたいね。
川崎修也 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 2位】
僕は、いつも第1ヒートが全然ダメなんです。慎重になりすぎてしまって。今回はお世話になっているSPヤマダの山田さんに「オーバースピード気味にコーナーに入っていけ!」と言われたことが、結果的に成績につながったと思います。モビリティおおむたは初めてだっただけに、2位入賞は本当にうれしいです。
炭山裕矢 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 2位】
コース全体的にはADVAN A036の路面なんですが、所々に路面が上滑りする部分があるという状況でした。最後までADVAN A035で走るかADVAN A036で走るか悩んだのですが、最終的にADVAN A036を選択しました。今回の路面は、難しいコンディションだったと思います。一カ所、上滑りする路面に乗ってしまい、アンダーが出てしまったのが悔やまれますね。
河内渉 選手
 【今回の成績 : Dクラス 2位】
今回からヨコハマタイヤを履くことになったのですが、まだタイヤの特性をうまくつかめていない部分もあります。ADVAN A036は練習で1ラップだけ走っただけでしたが、その時にトラクションの良さを感じました。本番で履くのはもちろん今回が初めてですが、その時に感じたトラクションの良さを活かすことができたのが、成績につながったと思います。タイヤの特性に早く慣れて、次は優勝、といきたいですね(笑)。
谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : Dクラス 3位】
タイヤのグリップ感が、いつものモビリティおおむたとは違うなと思う路面コンディションだった。今回はドライバーのミスが大きく、内周でブレーキが効かなくなり、オーバースピードになってしまったのが敗因。モビリティおおむたは、私がインプレッサに乗って初めて優勝したコースでもあるだけに、最後は勝ちたいという気持ちが強すぎたかもしれないね。
 
FEATURED DRIVER
■PNクラス : 永 田 誠 選手

昨年はPNクラスシリーズ7位となった永田誠選手は、今年でダートラ歴35年になるベテランドライバーだ。

九州在住の永田選手のホームコースは、もちろんモビリティおおむた。だが、「地元なんですが、実は今までおおむたではあまり良い成績が残せていないんです。だから、今回はなんとか表彰台に上がりたいという気持ちで走ったのですが、残念ながら届きませんでしたね。

タイヤは、ADVAN A031とADVAN A035のどちらを履くか悩みましたが、まだ路面が濡れている部分が多かったのでADVAN A031を装着しました。でも、実際にはADVAN A035の方が正解でしたね。ADVAN A031で目一杯走ったんですが、残念ながら表彰台には届きませんでした」と永田選手。

「僕が走り始めた当時は、ダートトライアルはラリークロスと呼ばれていました」というほど、ダートラ歴が長い永田選手だが、全日本デビューは4年前と遅咲きだ。

「それまで九州地区ばかり走っていたのですが、ちょうど50歳になった時に、まだまだ現役だ!という気持ちが強くなって、全日本を転戦するようになりました。自分が率先して走らないと、若い人たちもなかなかついてきてくれないと思いますし」と永田選手。
「全日本で得た情報を地方に伝えるのが僕の役目」と語り、これからも地方活性化のために全日本戦で奮闘する。
 
TECHNICAL INFORMATION
これまで、ホコリを防止するために行う散水の水量が多い印象があったモビリティおおむただが、最後の大会となる今回は、ヒート間の散水が行われなかった。そのため、第2ヒートは一気にドライに変わるというコンディションだったが、SCクラスが走行する頃には、硬い路面の剥離やパウダー状のダストが路面に乗るという、ドライ路面にもかかわらず滑りやすいコンディションに変化した。そういった面では、SA1クラスが走行する頃が、最もADVAN A036との相性が良い路面となった時間帯と言える。

路面状況を見抜き、ADVAN A036を装着してSA1優勝を飾った岡田晋吾選手の判断、さらにADVAN A036が持つレンジの広さが、好成績につながる結果となった。
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