Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / SUPER GT 2013 / Preview News Index
  ひとつ前にもどる  
SUPER GT (Japanese)
SUPER GT (Japanese)
SUPER GT (Japanese)
SUPER GT (Japanese)
SUPER GT (Japanese)
SUPER GT (Japanese)
SUPER GT (Japanese)
SUPER GT (Japanese)
カテゴリー&タイヤ解説 クラス区分
[LINK] 公式ウェブサイト 主なチーム&ドライバー
PREVIEW
先に開催されたツインリンクもてぎでの最終戦で、2013年シーズンの幕を閉じたSUPER GT。ランキングを争うシリーズ戦は終了したが、2010年から行われている「JAFグランプリ・FUJI SPRINT CUP」が11月23日(土・祝)から24日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで開催される。

SUPER GTのシリーズは最長の鈴鹿1000kmを別格としても、複数のドライバーがマシンをリレーして競う耐久戦に分類することが出来る。マシンやドライバーの速さはもちろんだが、勝利を掴むには戦略や迅速なピット作業といったチームの総合力が欠かせない要素となる。
一方、WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)を世界の頂点とするツーリングカーによるスプリントレースでは、もちろんチームの力も欠かすことは出来ないが、いざ決勝が始まってしまうとマシンとドライバーのポテンシャルが結果に色濃く反映されることも多い。

レースフォーマットはGT500/GT300が混走することなく、さらに2人のドライバーが個々に予選と決勝を戦う。つまりシリーズ戦とは異なり、クラス間のラップにおける駆け引きは存在せず、ドライバー交代などのピットストップも無いガチンコのバトルが展開されることになる。
また、タイヤについてはシリーズ戦では予選を走ったタイヤを決勝でも使用するが、FUJI SPRINT CUPは決勝を新品タイヤのみで走ることが出来るのも大きな違いとなる。

シリーズランキング争いとは関係の無い一戦であるが、特にドライバーにとっては純粋に速さを競い合う内容だけに、自らの持つポテンシャルをアピールする絶好の機会。また、GT500車両については2014年から規定が変更されるので、現行マシンにとっては最後のレースがこのFUJI SPRINT CUPとなる。

激戦が繰り広げられた2013年を締めくくる一戦。そして現行GT500マシンにとって最後の一戦。
この週末、富士スピードウェイではシリーズ戦以上に熱いバトルが展開されることは間違いなく、見逃せない一戦となりそうだ。
 
ENGINEER PREVIEW
YOKOHAMA TIRE ENGINEER
藤代 秀一 =Shuichi Fujishiro=
ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナル株式会社

SUPER GTのGT500/GT300両クラスにおける、タイヤ開発全般に携わる。
FUJI SPRINT CUPは、その名の通り距離の短いスプリントレースで競われます。シリーズ戦ではありませんが、カレンダー的には一年の締めくくりと位置づけられる一戦。我々のタイヤ開発という取り組みにおいては通常のシリーズ戦と大きな変化があるわけではないのですが、GT500とGT300が別々に、なおかつドライバーも個々にレースをする、さらに高額賞金が設定されているということで、ドライバーやチームのみなさんはいつも以上に気合いが入っているという話もあるようです(笑)。

シリーズ戦の決勝ほど長い距離を走らず、かといって予選よりは長く走る今回の一戦。シリーズ戦とは大きく異なる内容ですが、タイヤ開発においては大きな意味のある一戦です。
と言いますのも、タイヤに限らず「開発」というもの全てにおいてだと思うのですが、「これで完璧」ということは無くて常に何らかの「課題」があるものです。我々は常に課題を持ってレースやテストに臨んでいますので、走行距離の長い短いに関わらず、実際に車を走らせることで得られるデータは必ず何らかの形でタイヤ開発に繋がってくるものなのです。
ベンチテストやシミュレーション技術の進歩などもありますが、やはり実車のデータはとても大切であると言えますね。

北国からは雪の便りも届き始めましたが、11月中旬という季節柄、ドライでもウェットでも路面温度はかなり低くなることが予想されるFUJI SPRINT CUP。こうなるとやはり、コンパウンドの部分で低温でも早い段階からグリップ力を発揮することが重要になってくるでしょう。また、このレースは予選と決勝を同じタイヤで走らなくて良いという、シリーズ戦とは大きく異なる部分もあります。

さて、みなさんご存じの通り、2014年からはGT500の車両規定が大きく変わります。
現時点では新車両とタイヤのマッチングという意味では十分なデータが無いので何とも言えないのですが、ダウンフォースが増し、ラップタイムも早くなると言われています。一方でフロントタイヤはサイズが小さくなるのですが、これは色々な意味で厳しくなると考えています。
とは言っても、まずは現在我々が抱えている技術的な課題を克服して2014年に臨むことが大切だと思っています。まだ今の段階では実車評価が出来ないので、ベンチテストやシミュレーションでの評価が中心となりますが、2014年の開幕までに大きなステップを踏めるように全力で取り組んでいきます。

このように既に2014年に向けても動き出していますが、2013年のSUPER GTはこの週末でファイナル。他社との差を詰めたいと考えて臨んだ2013年シーズンでしたが、離されないようについていくのが精一杯という結果になってしまいました。ただ、SUGO以降のレースでは、その都度開発の妥当性を確認できる内容だったと考えています。
FUJI SPRINT CUPはシリーズ戦とは異なりますが、最終戦が行われたもてぎとタイプの異なるサーキット、かつガチンコのレースということで、どういった結果を得られるのかを注目しています。
個人的には、GT500が現行規定車両で最後のレースとなるので、その雄姿を目に焼き付けておきたいと思います。


■使用するタイヤサイズ
  (GT500) 330/710R18、330/710R17
  (GT300) 330/710R19、330/680R18、300/680R18、330/710R18、320/710R18、300/650R18、280/650R18
ひとつ前にもどる