富士スピードウェイは、スタートして前半から中盤のセクター1と2はハイスピード、終盤のセクター3はタイトコーナーの連続するテクニカルなコースレイアウトとなっています。マシンはダウンフォースを低減させたセッティングで、トップスピードを上げてハイスピード区間を重視するのが一般的ですが、当然ながらセクター3も速く走らせる必要があります。
タイヤとしてもセクター間で大きく異なるキャラクターのコースを、いかに速く走ることが出きるかという点が重要になってきます。
GT500クラスはGT-RとSC430の2台が、ヨコハマタイヤと一緒に戦っています。前半戦は苦戦しましたが、GTAの鈴鹿テスト以降はテスト結果をタイヤに反映させたことで、SUGO、鈴鹿と連続入賞を飾って結果につながってきています。このことからも、現在抱えている課題については確実に解消出来ていると考えていますし、今回の富士ラウンドについてもテストから手応えを感じています。
一方、多くのチームにヨコハマタイヤを選んでいただいているGT300クラスですが、こちらも今シーズンは難しいレースを強いられてきています。しかし、最近のテストの中ではタイヤの確実な進歩を確認しています。富士でも多くのヨコハマタイヤユーザーが、上位で戦ってくれるものと期待しています。
現時点(9月5日)の天気予報を見る限り、この週末は残念ながら天候が不安定なようです。既に富士に持ち込むタイヤは決まっていますが、天候による路面温度の変化が大きいのはこの季節ならではで、実際のコンディションに適したタイヤを準備出来たか否かは、確実にレース結果を左右する要素になりますね。
いずれにしても良い流れで後半戦を迎えているので、この流れを止めないように良い結果を出していきたいですね。
■使用するタイヤサイズ
(GT500) 330/710R18、330/710R17
(GT300) 330/710R19、330/680R18、300/680R18、330/710R18、320/710R18、300/650R18、280/650R18