■またも表彰台一歩手前の好走
「OKINAWA-IMP SLS」の竹内浩典選手、48歳にしてのさらなる速さの秘密!?
本文でも触れたとおり、予選ではヨコハマタイヤ勢として、さらにFIA GT3勢でも最上位だった「OKINAWA-IMP
SLS」をドライブする竹内浩典選手。決勝レースでも土屋武士選手と息の合う走りを見せて4位入賞を果たすなど、48歳になってなお活躍が目立つドライバーである。
その竹内選手が「なぜ僕がこんな歳になっても、こんなポジションにいられるか不思議じゃないですか?」と自ら切り出してきた。その理由はというと……。
「もちろん頑張っていますよ。でも、どんなに頑張っても人間、衰えって来るわけですから。それがどうして速さを維持しているばかりか、かえって速くなっているのには理由があるんですよ。
というのも最近僕、(トヨタ)86をここ富士でほぼ毎日乗っているんですよ。『86レーサーズ』というレンタルシステムを作って、お客さんを乗せるためにセットアップもしているし、部品を変えたら実走チェックもしているんで。
でね、毎日走っていたら、新しい走りをどんどん見つけてね、本当の話。『あ、こうやって荷重かけながら、ハンドル切ったらいいんじゃないの』って、今までやっていなかったことを86でやっているんです。左足ブレーキとかも。それで蘇った(笑9。面白いでしょう、本当なんですよ」
「絶えず乗っているっていうのは大きいんでしょうね。今のSUPER GTはテストがあまりできないじゃないですか。できない中でパッと乗ってパフォーマンス見せられるのがプロなんですけれど、いくらプロでも人間だから。
2分04秒ぐらいしか出ないから、(SUPER GTとは)30秒ぐらい違うんですけれど、凄く役に立つ。逆にこのスピードだからできることもあるんでね。」と竹内選手。
まだまだ磨かれていくドライビング、今シーズンの表彰台獲得もそう遠い先の話ではなさそうだ。