■ペペ・オリオラ 選手 (Tuenti Racing Team)
1994年・スペインのバルセロナ生まれ。年齢はまだ17歳、日本で言えば高校3年生になったばかりという若きドライバーは、昨シーズンから世界最高峰のツーリングカーレースであるWTCCの舞台に立っている。
2004年、9歳にしてレーシングカートにデビュー。スペインの「フォーミュラ・カタルーニャ・カーティング・シリーズ」でランキング2位を獲得して頭角を現す。その後はカートの世界で実績を重ねながら、並行して2007年にセアト・レオン・ユーロカップで4輪レースにデビュー。デビューイヤーながら1勝を飾り、15歳にしてツーリングカーレースで表彰台の真ん中に立った。
2008年には、カートの西ヨーロッパ選手権で6番手を獲得、CIKアジア・パシフック選手権にも出場。一方で四輪レースは2009年にカタルーニャ・ツーリングカー選手権でシリーズ2位、2010年はセアト・レオン・ユーロカップのシリーズ4位とセアト・レオン・スーパーコパのシリーズ5位を獲得するなど、素晴らしい成績をおさめてきた。
こうした実績が認められて、2011年にSUNREDからWTCCに参戦。同年は最高位が2回獲得した総合8位、シリーズランキングはYOKOHAMAトロフィーの8位という成績であった。
2012年は、車種としては同じセアト・レオンを駆るものの、Tuenti Racing Teamからの参戦となった。そして、開幕のモンツァで総合6位に食い込み、悲願のYOKOHAMAトロフィー初優勝を飾った。この栄冠を手土産に故郷・スペインへの凱旋レースとなった今回も活躍、第1レースでモンツァ同様に総合6位、堂々のYOKOHAMAトロフィー今季2勝目を飾ることに成功。
現在はアイルランドのダブリンにあるカレッジに通っているオリオラ選手。さらなる活躍が期待されるWTCC最年少ドライバーには、ぜひこれからも注目していただきたい。