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WTCC Round 1&2
開催日
2012年3月10日〜11日
開催場所
モンツァ・サーキット
(イタリア)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 12周
第2レース : 10周
(1周 = 5,793m)
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歴史と伝統あるイタリアのモンツァサーキットを舞台に、2012年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)が開幕した。ワンメイクタイヤを供給する横浜ゴムとのパートナーシップも7シーズン目に入った今シーズンは、新たにフォードやスポット参戦ながらロシアのラーダ、そしてホンダも戦列にその名を加えることとなり、ますますの盛り上がりが期待されている。

開幕戦のエントリーリストには25台が登録された。昨年の覇者であるシボレー勢は、チャンピオンのイヴァン・ミューラー選手を筆頭にロブ・ハフ選手、アラン・メニュ選手というラインナップに加えて、スウェーデンチームからリカルド・リデル選手がWTCCに復活。
一方で、セアトはニューエンジンを搭載したレオンWTCCでガブリエレ・タルクィーニ選手らが王座奪還を目指す。BMWは昨年の鈴鹿を制したトム・コロネル選手をはじめ、今年も多くの台数が出場。
個性的なドライバー・ラインナップは若手のニューフェイスも多く加わり、今シーズンも最終戦まで白熱した戦いが演じられることになる。

開幕戦ということで8日(木)にはテストセッションが設けられ、10日(土)のフリープラクティスから公式日程へと突入。これらを通じてトップタイムはシボレー勢が独占して強さを見せたものの、確実にそのシボレーを射程圏内に捉え続けたのはセアトのタルクィーニ選手。リザルトでは僅差の2番手に名を連ね、シボレーの独走に待ったをかけてくれそうな勢いを感じられた。

その勢いは公式予選で早くも現実のものとなる。今年から上位12台に第2予選への進出権利が与えられる予選1回目で堂々のトップを奪ったタルクィーニ選手は、予選2回目でも0.059秒差でミューラー選手を下してトップタイムを守り、第1レースのポールポジションを獲得。
シボレーの14連続ポール獲得を阻んだタルクィーニ選手、今年からは予選2回目の上位5人にポイントが付与されることとなったので予選ポイントで最大の5点を獲得、幸先のよい出だしとなった。

11日(日)は天候に恵まれ、午前中のウォームアップを経ていよいよ開幕の決勝を迎える。
残念ながらウォームアップでは、バンブーレーシングからスペシャル・チューニング・レーシングに移籍したダリル・オーヤン選手のマシンがトラブルに見舞われて火災が発生、その後の走行をキャンセルせざるを得なくなってしまった。

さて、決勝の第1レースは従来同様にローリングスタートで戦いの火蓋が切って落とされる。
フォーメーションラップを経てストレートを二列縦隊で立ち上がってきたマシン、先頭のタルクィーニ選手がペースメーカーとなりレッドシグナル消灯の瞬間を待つ。その瞬間に向けて絶妙な加速を見せたのは2番手のミューラー選手、じわじわとタルクィーニ選手の横で鼻先が出ない程度のポジションにつけていく。
ややじらし気味にブラックアウトしたシグナル、一瞬ミューラー選手が加速で勝り先行するかに見えた、のだが。タルクィーニ選手も1コーナーに向けてニューエンジンのポテンシャルを余すところなく見せつけて加速、1コーナーを譲ることなくクリアしていく。

その後方はやや混乱気味で、1コーナーの先では3台が絡んでストップ。さらにレスモ・コーナーの先では3番手を争っていたメニュ選手とハフ選手が接触、メニュ選手はコースを外れてポジションを落としてしまった。

トップ争いはタルクィーニ選手の真後ろにミューラー選手がつける展開、最終コーナーで遂にミューラー選手が牙を剥いてタルクィーニ選手の前に出てストレートへ。しかし、2周目に入った直後の1コーナーでミューラー選手がブレーキングをミス、コースをショートカットしてしまっためにペナルティ回避のためポジションをタルクィーニ選手に一旦譲る形で再び2番手にドロップ。

ところが3周目のシケインでタルクィーニ選手がアウトに膨らむ痛恨のミス。この隙をミューラー選手が逃すはずはなく、難なくトップを奪い返すとここからは2周にわたって導入されたセーフティカーをはさみ、中盤から後半にかけてもレースの主導権を握り続けてウィニングチェッカーを受けることに成功。
対するタルクィーニ選手は惜しくも終盤にハフ選手の先行を許したものの、3位表彰台を獲得してセアトのニューエンジンが持つ高いポテンシャルを成績でも実証した。

YOKOHAMAトロフィーは4周目にアレクセイ・デュデュカロ選手(セアト)がペペ・オリオラ選手(セアト)をパスしてレースを優位に進めていたが、終盤にエンジントラブルが襲いかかって無念の後退。
これにより17歳とWTCC最年少ドライバーであるオリオラ選手がトップを奪還、素晴らしい活躍が表彰台獲得へとつながる結果になった。

サポートレースのETCCなどをはさみ、夕方にスタートを迎えた第2レース。
予選2回目の上位10台をリバースで配するスターティンググリッド、ポールにはノルベルト・ミケリス選手(BMW)がおさまる。しかし、セカンドグリッドを獲得していたデュデュカロ選手は、コースインしたもののまもなくトラブルからマシンをストップ。グリッドにつくことなくレースを終えてしまった。

スタンディング方式でスタートする第2レース、まずはいつものようにFR(後輪駆動)勢が得意のホールショットを見せた。中でも5番手スタートのトム・コロネル選手(BMW)は2番手にジャンプアップ、ミケリス選手とBMWのワン・ツー・フォーメーションを形成する。

2周目、ストレートでは高速型のコースらしく激しいスリップストリーム合戦が展開されていたが、1コーナーで思わぬアクシデントが発生。トップグループは接近戦状態だったが、3番手以下につけていた中でミューラー選手のマシンにメニュ選手が追突。ミューラー選手のマシンがバランスを崩した影響で、周囲にいたシボレー勢はスピンやコースオフを喫してしまう。
幸いにシボレー勢はマシンへのダメージはなく早々にレースを再開したが、そのアクシデント現場に取り残された一台のマシンがいた。それこそが第1レースでもトップ争いを演じたタルクィーニ選手のセアト、なんとも割りを食うかたちでレースを終える結果になってしまった。

3周目から4周目にかけてはコロネル選手がミケリス選手を激しくプッシュするも、トップを奪うには至らず。そうこうしている間にシボレー勢はあっと言う間にポジションを回復してトップグループに復帰、6周目の1コーナーではアウト側からコロネル選手、イン側からミューラー選手が容赦なくミケリス選手に襲いかかる。ミケリス選手のトップはここでも何とか守られたが、ミューラー選手がコロネル選手をかわして2番手に浮上した。

そして7周目、セッラリオでミューラー選手がアウト側から一気にミケリス選手をパス、さらにアスカリ・シケインの先ではメニュ選手、コロネル選手、ハフ選手がミケリス選手をかわしていく。
さらに9周目には、1コーナーでハフ選手がコロネル選手の前に出て、これでシボレーがトップ3を独占。このままチェッカーを迎え、ミューラー選手は昨年のスペイン大会に続いて、1大会2連勝を飾って貫祿勝ちをおさめることとなった。

YOKOHAMAトロフィーは、地元イタリアのステファノ・ディアステ選手が優勝。チェッカーを受けたディアステ選手には観客席から惜しみない拍手と歓声が寄せられ、ディアステ選手もコース上にマシンを停めてファンの応援に全身で喜びと感謝を表していた。
 
Driver's Voice
イヴァン・ミューラー 選手
 【今回の成績 : 第1戦 優勝/第2戦 優勝】
第1レースはこの上ない最高のかたちでシーズンをスタートできました。
シケインでタルクィーニ選手の先行を許しましたが、レズモで彼がラインを外したことをきっかけに抜き去ることができました。セアトはエンジンが新しくなりましたが、それ以上にチームも素晴らしいので、タルクィーニ選手には決して油断してはならないと思っていました。

第2レースは予想以上に厳しい戦いでしたが、結果的に連勝を飾れて最高の滑り出しとなりました。
シケインでは追突されて、たぶん一回転スピンしたと思います。タイヤにダメージを与えたのではないかと心配もしましたが、若干のバイブレーションはありましたが特に問題ではなかったです。ヨコハマタイヤは本当に素晴らしいタイヤを作ってくれますね。

タイトル争いのことは、まだ話すのは時期尚早すぎますよね。何しろ今シーズンは、まだ22レースも残っているのですからね!(笑)
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