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JGC Round 5
開催日
2012年7月15日
開催場所
鈴鹿サーキット・南コース
(三重県)
天 候
曇り のち 晴れ
路 面
ドライ
参加台数
165台
(ヨコハマタイヤ装着車 53台)
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全9戦が組まれている全日本ジムカーナ選手権は第5戦を迎え、ついに後半戦へと突入した。コースは、中部および近畿地区勢にとっては地元となる鈴鹿サーキット・南コースでの開催となった。
決勝日の天候は、天気予報では夕方から雨という予想だったが、早朝は曇天だったものの急速に日が射してくる好天に恵まれた。パドックには165台もの参加車が集まり、会場の熱気も気温とともに上昇し続けることになった。この気温ともに路面温度も上昇し、それが勝敗にどう影響するのか、各選手にとって頭を悩ませることになる。

コースは、スタートしてすぐにパイロンセクションへと突入する。ストレートエンドでいきなり270度ターンをこなし、さらに8の字を描くようにターンして再び外周コースへと入り、左回りでコースを約半周し、最後はパイロン3本のスラロームでフィニッシュというレイアウトが採用された。

何カ所かのコーナーのイン側にはパイロンが置かれたが、これが縁石ではなくコース上に置かれたことで、縁石を有効に使うことができず、難易度の高いコーナリングが要求される設定となった。さらに選手を悩ませたのが、スタート直後のパイロンセクションで、このセクションではパイロンタッチが続出。他のパイロンセクションを含め、1本目はなんと合計で42台もパイロンタッチのペナルティを受けることになってしまった。

だが、そんな難易度の高いコースでも、ヨコハマタイヤ勢は迷いなくタイムを上げていく。後輪駆動クラスであるSA2クラスとN3クラスでは、ともに上位5台がヨコハマタイヤ勢という快挙を成し遂げたのだ。

SA2クラスでは、ここで勝てば5連勝とタイトルに大手をかけることになる柴田優作選手の走りが注目された。前日の公開練習では7位と低迷してしまったことで関係者をやきもきさせたが、決勝日の第1ヒートでは、同じく公開練習で下位に甘んじた若杉将司選手とともに本来の実力を存分に発揮した。

今回の路面温度は、どのクラスもADVAN A050のG/Sコンパウンドがベストマッチというコンディションで、もちろん柴田選手、若杉選手とも高温域に強いG/Sコンパウンドを装着した。そして、若杉選手が第1ヒートに「クルマの調子が良く、ドライビングに集中できたのが良かったですね」とベストタイムをマーク。ラストゼッケン柴田選手は0.8秒差の2番手だ。

第2ヒートに入ると、若杉選手は0.5秒ほどタイムダウン。一方、「2本目は満足できる走りでした」と語った柴田選手が猛追し、0.2秒差まで迫るがそこまで。ついに若杉選手が、柴田選手の連勝を止めるSA2クラス初優勝を決める結果となった。

さらに、柴田選手が2位に入賞、2010年にSA2クラスチャンピオンを獲得した新井大輔選手が3位、昨年のSA2クラスチャンピオンの森嶋昭時選手が4位、九州の藤本泰則選手が5位と、SA2クラスの上位5台をADVAN勢が独占した。

一方、SA2クラスと同じく後輪駆動クラスのN3クラスでも、第1ヒートから小林辰朗選手が唯一の1分04秒台でトップタイムをマーク。小林選手もADVAN A050のG/Sコンパウンドをチョイス。「タイヤがばっちり路面にマッチしましたね」という小林選手は、第2ヒートはわずかにタイムダウンを喫するものの、第1ヒートのタイムで逃げ切って今季3勝目を獲得。
2位には、2010年N1クラスチャンピオンの関口大悟選手が「ようやく結果が出てうれしいです」と、N3クラスでは初のメダル獲得となる入賞を果たした。また、3位には今季2度目の3位入賞となる上本昌彦選手、4位には野原茂選手、5位に飯塚信男選手が入り、こちらもヨコハマタイヤ勢が上位5台を独占する活躍をみせた。

SA1クラスは、ADVAN A050のG/Sコンパウンドを装着したベテランの斉藤邦夫選手が、第1ヒートからベストタイムをマーク。第2ヒートにはさらにタイムアップを果たし、「2本ともきっちり走れましたね」と、完全優勝を果たした。また、第1戦では2位、第3戦では3位と、出場した大会では連続してメダルを獲得した志村雅紀選手が、4位に入賞した。

Dクラスでは、「誰よりも走り込んでいるつもりの鈴鹿では負けられません」と語る小林キュウテン選手が、第1ヒートから全クラスを通じて唯一の1分を切る58秒台をマーク。第2ヒートはパイロンタッチをしてしまうものの、このタイムには誰も追いつけず優勝。圧倒的強さを誇る無傷の4連勝を成し遂げた。

また、PN3クラスでは岡野博史選手が2位に入賞、N1クラスでは平田祐三選手が3位に入賞、N2クラスでは箕輪雄介選手が2位に入賞、SC3クラスでは谷津伸樹選手が3位に入賞と、各クラスでヨコハマタイヤ装着車が健闘をみせた。
 
Driver's Voice
若杉将司 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
やっと勝てました(笑)。練習する時間がなかなか取れなかったのですが、第4戦の北海道ラウンドからマシンの調子が良く、その分ドライビングに集中できたのが勝因だと思います。
タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドをチョイスしましたが、路温がかなり高くなったことで、タイヤとコースのマッチングには少し不安もありましたが、実際に走ってみたらものすごく良かったですね。かなり気温が上がった2本目も安心して走れたので、幅広い温度域に対応してくれるADVANの性能に助けられたという感じですね。
柴田優作 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 2位】
成績は2位でしたが、自分としては2本目の走りは満足できるものでした。タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドをチョイスしましたが、コースとの相性もばっちりで、安心してアクセルを踏むことができました。ただし、走りとしては1本目にタイムが残せなかったので、それが悔しいですね。
今はちょっとしたミスですぐに抜かれてしまうので大変です。次戦は気を抜かずに頑張りたいと思います。
箕輪雄介 選手
 【今回の成績 : N2クラス 2位】
今回は4輪ともADVAN A050のG/Sコンパウンドを装着してスタートしました。最初はちょっと路面温度が高くてつらいかなと思ったのですが、実際に走ってみるとそんなことはなく、適正な温度域で走れたと思います。
2本目はパイロンタッチしてしまいましたが、それは最後のスラロームで自分のミスからアンダーを出してしまったからです。でも、今年初の2位表彰台なのでうれしいですね。
小林辰朗 選手
 【今回の成績 : N3クラス 優勝】
マシンもタイヤも調子が良く、どちらのパフォーマンスも最大限に引き出すことができました。今回は金曜日から現地入りしましたが、まったくセッティングを変えずに済むくらい、マシンの完成度が高かったです。
タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドですが、特に1本目は多少ミスがあったのにもかかわらずベストタイムをマークすることができ、スタートからゴールまで抜群に高い性能を発揮してくれたと思います。
関口大悟 選手
 【今回の成績 : N3クラス 2位】
N3クラスに移ってきて、今までなかなか成績が出ずに苦労してきましたが、ようやく結果を出すことができて、非常にうれしく思っています。1本目はターンで完全に失敗しましたが、外周ではいいタイムが出ていたので、2本目でターンをうまく決められれば、結果はついてくると思っていました。
タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドです。 今回は5位の飯塚選手とダブルエントリーで、エキシージのことをいろいろ教えていただいたのも良かったのだと思います。ありがとうございました。
斉藤邦夫 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 優勝】
今回は1本目からトップタイムをマークできましたが、2本目はそれをベースにさらにタイムアップできる箇所を詰めていきました。狙いどおりタイムアップできましたね。
タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドでした。予想ではタイムが1分半程度になると最高のパフォーマンスを発揮してくれると思っていました。実際に走ってみると前半からしっかりグリップしてくれたので、まったく問題はありませんでした。タイヤに感謝したいですね。
小林キュウテン 選手
 【今回の成績 : Dクラス 優勝】
今回のコースは、これまで何百周と走ってきたコースです。そのため、誰よりもこのコースのことを知り尽くしていると自負していますし、絶対に負けられない戦いでした。
特に2本目は最初にターンがあるので、タイヤ温度をフロント70度、リヤ62〜63度でスタートするようにしました。そうするとゴールする時に前後ともちょうどいい温度になるのです。2本目はパイロンタッチしてしまいましたが、タイム的には1秒アップできたので、自分としては120点の走りだったと思います。
 
FEATURED DRIVER
■PN2クラス : 黒崎 友則 選手

11年ぶりに全日本ジムカーナに復帰してきたのが、PN2クラスに話題のトヨタ86でエントリーしてきた黒崎友則選手だ。11年前までは三菱ランサーエボリューションVIで当時のA4クラスに参戦し、2000年のJAFカップでは優勝を勝ち取ったベテランドライバーでもある。

「仕事で海外赴任となって活動を休止しましたが、3年ほど前に日本に帰って来たときにK-oneの社長に『また走ろうよ』と誘われたのがきっかけで、復帰することにしたのです」と語る黒崎選手は、普段はAE86に乗っているとのことで、その意味では今回のトヨタ86でのエントリーは大いに期待させるものがある。

「以前、ジムカーナを走っていた頃はスポーツ&ストリート向けの競技用タイヤだけで、ADVAN NEOVA AD08のような乗用車用のスポーツラジアルタイヤで走ることはなかったのですが、今はクラスも変わり、タイヤの性能が当時と比べてものすごく高くなっていることに驚きました。ただ、自分としてはまだドライビングの勘が戻ってなく、トヨタ86で走るのが今回で3回目ということもあって、まずはクルマに慣れることが当面の目標ですね。まだまだこれからですよ(笑)」

今回の出場で、「ドライビングのコツが少し分かってきた」と語る黒崎選手。今後もぜひベテランらしい豪快なFR(後輪駆動)走りを期待したい。
 
TECHNICAL INFORMATION
鈴鹿サーキット南コースは、全日本ジムカーナが開催されるコースのなかでも屈指の高ミュー路面を持つサーキットとして知られている。ただし、土曜日に行われた公開練習までは雨が多かったこともあり、路面はこれまでにない低ミューのコンディションだった。そのため、土曜までは路面状況に合わせた適切なコンパウンドを見極めるのが難しかったが、決勝の日曜日はしっかりと好天に恵まれたことで、従来の鈴鹿南の路面コンディションに戻ってきたと言える。

ヨコハマタイヤ勢は4クラスを制覇し、N3、SA2の2クラスでは上位5台を装着車が占め、ADVANの性能の高さを証明することができた。その一方で、戦いの組み立て方がうまくいかなかったクラスもあったが、全体の入賞率は高く、ADVAN A050・G/Sコンパウンドの本来のパフォーマンスは存分に発揮できたと言える。
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