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Japanese F3 Round 5&6
開催日
2012年7月14日-15日
開催場所
富士スピードウェイ(静岡県)
天候/路面
第5戦 :
曇り/ドライ
第6戦 :
曇り時々雨/セミウエット
決勝周回数
第5戦 : 15周
第6戦 : 21周
(1Lap = 4.563km)
参加台数
14台
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ヨコハマタイヤがADVANレーシングタイヤをコントロールタイヤとして供給するカテゴリーのひとつ、全日本F3選手権の第5戦&第6戦が、国内屈指の高速コースである、富士スピードウェイを舞台に5月12日から13日にかけて開催された。

梅雨時のレースは、当然のことながら雨に見舞われることが多く、しかもコンディションも不安定で厳しい戦いになりがちだ。
金曜日に行われた練習走行も霧に見舞われ、セッションがディレイになるなど片鱗を見せる中、ポイントリーダーの平川亮選手がトップに。1分37秒463をマークして、これを予選のターゲットタイムとした。
そして、Nクラスにおいてもポイントリーダーの佐々木大樹選手がトップで、ここまでの好調ぶりをふたりともそのままアピールすることとなった。


明けて土曜日の予選では、未明まで降り続いていた雨の影響で路面はウェットコンディション。全車がレインタイヤを装着して、タイムアタックを繰り広げた。
アウトラップに加え、もう1周をタイヤの熱入れに充てた平川選手は、いち早く1分50秒台に入れてトップに浮上する。その後もタイムを縮め続け、3周目のアタックで1分49秒822をマーク。終了間際に中山雄一選手が1分49秒944を出すが、肉薄するに留まった。
一方、Nクラスでは平峰一貴選手がトップ。1分50秒302は総合3番手にも相当する立派なもの。山内英輝選手を間に挟んで、佐々木選手がクラス2番手につける。

続いて行われた第6戦の予選では、若干コンディションが向上したこともあって、Nクラスのギャリー・トンプソン選手がなんとスリックタイヤを装着。しばらくは下位に留まり、ギャンブルは失敗かと思われたが、終了間際になって一気にタイムアップし、1分48秒387をマーク。それまでトップだった平川選手の1分48秒951をも上回り、Nクラス勢として初めてポールポジションを獲得することとなった。
「途中までコントロールが難しかったけど、最後はすごく良い感じで走れた。まさかここまでの結果が出るとは思わなかったけれど!」とトンプソン選手は大喜び。2番手は平川選手で、3番手は山内選手、総合4番手は平峰選手が獲得し、またも佐々木選手を抑えることとなった。


決勝レース第5戦は土曜日の13時にスタート進行が開始。なんとか雨も持ちこたえてくれて、全車がこの日初めてスリックタイヤを装着することとなった。スタートを無難に決めた平川選手は、1コーナーの進入で好スタートを切った中山選手に並びかけられるも、しっかりガードを固めて、トップでクリアすることに成功。オープニングラップこそ中山選手の接近を許したものの、2周目には差を1秒に広げていく。途中から小雨がぱらつくも、走りに影響を及ぼすまでにはいたらず、その後も平川選手はリードを広げ続けていく。

一方、3番手を走行するのはNクラストップの平峰選手。一時は単独走行だったが、そこに迫ってきたのがラファエル・スズキ選手だ。予選は8番手ながら、スタートで5番手にまで上がり、さらに3周目には山内選手をパス。その後も勢いは留まることを知らず、6周目には平峰選手をも抜き去ってしまう。終盤には中山選手との間に約3秒あった差も縮めて、最後はテール・トゥ・ノーズ状態に。辛くも中山選手は振り切ったものの、あと1周あれば、と思わせるほどの快進撃をスズキ選手は見せていた。
その間にもトップの平川選手は安泰。最後は9秒もの大差で圧勝となった。そして、Nクラスでも平峰選手が逃げ切りに成功。最後は佐々木選手が1秒差にまで迫ってきたものの、プレッシャーに感じるまでにはいたらなかった。3位はトンプソン選手が獲得。


日曜日に行われた決勝レース第6戦は、再び小雨がぱらつく状態ながら、まだドライというべきコンディション。引き続きスリックタイヤを全車が装着して挑んだ。ポールシッターのトンプソン選手のスタートが注目されたが、ダッシュこそまずまずだったものの、エンジンパフォーマンスではNクラス車両は劣っているため、加速が伸びず、平川選手、中山選手、そして山内選手にもかわされてしまう。一方、再びホールショットを決めた平川選手は、今度はオープニングラップのうちに後続を引き離していく。
序盤の上位陣はそれぞれ単独走行だったものの、周を重ねるごとスズキ選手のペースが上がってくる。1周目は5番手だったスズキ選手ながら、オープニングラップのうちにトンプソン選手を抜いていた。そして6周目の1コーナーでは、山内選手を抜いて3番手に浮上。

一方、トンプソン選手だが、思うようにペースが上がらず、1周目のコカ・コーラコーナーで平峰選手にかわされてしまう。また、その後方ではヘアピンで佐々木選手が野尻智紀選手に追突。これが危険行為と判定されて、後に10秒ストップのペナルティを命じられる。トンプソン選手には引き続き厳しい展開が続き、3周目に勝田貴元選手の追突を受けてスピン。これで6番手に後退してしまう。

勝田選手は5周目のコカ・コーラコーナーで平峰選手を抜いて、トップに躍り出るが、先の追突も危険行為との判定で、やはり10秒ストップのペナルティが。その結果、13周目に平峰選手が労せずしてトップに立つこととなり、Nクラスでの4連勝を飾った。2位はマシュー・ホーソン選手が、そして3位は小泉洋史選手が獲得。このふたりにとってF3での初表彰台となった。
一方、平川選手は第6戦も後続に抵抗を許さぬ走りで圧勝。中山選手に8秒の差をつけた。そして3位もスズキ選手で、表彰台の顔ぶれは2戦とも一緒。平川選手はもちろんのこと、ランキングのトップを死守し、そしてNクラスでは平峰選手がトップに浮上。佐々木選手が5位に甘んじたこともあって、差も一気に広げることとなった。
 
Driver's Voice
平川亮 選手
 【今回の成績 : 第5戦 優勝 / 第6戦 優勝】
2戦連続で優勝することができ、すごくチームに感謝しています。
いずれもスタートがすごく決まってトップに出られたので、とにかく後ろを引き離していこうと考えました。少し雨が降ってきましたが、自分の走りには影響はなかったと思います。クルマが完璧に仕上がってきているので、良い結果が出ているんじゃないでしょうか。そろそろタイトルのことを意識し始めている感じです(笑)。
次のもてぎですが、前回のもてぎのレースで、2戦ともポールなのにスタートに失敗して2位に終わっているので、今回のようにスタートを決めて連勝したいです。
平峰一貴選手
 【今回の成績 : 第5戦 4位(Nクラス 優勝)/ 第6戦 6位(Nクラス 優勝)】
連勝できて嬉しいんですが、第6戦は完璧な勝ち方ではなかったので、ちょっとだけ複雑な心境です。ただ、無線で佐々木選手にペナルティが出たと聞き、落ち着いて走ることができました。しっかりと最後まで走れたからNクラスの優勝につながったと思いますし、チームの皆さんに感謝したいと思います。
実は最終コーナーで飛び石か何かを拾ってしまったのか、途中から水温がかなり上がってペースを落とさざるを得なかったんですが、なんとか最後まで走れて良かったです。
 
FEATURED DRIVER
■フィニッシュ直後は気づいていなかったF3での初表彰台、
 再びのポディウムを目指しての快走に期待! - 小泉洋史選手


第6戦でNクラスの3位という結果を得て、F3では初めての表彰台に上がった小泉洋史選手。今年が4シーズン目のチャレンジながら、これまではスポットでの参戦だった。
だが、今年はフル参戦に改めるとともに、それまで併せて参戦していたSUPER GTの方は活動を休止。その理由は「ひとりで戦うF3で、より言い訳のできない環境を作るため」だという。
その思いを叶えるため、このオフには入念にテストを行い、「良いドライバーが乗れば、毎回ポール・トゥ・ウィンができちゃう」ほどセッティングが進められたという。

表彰台の高みから眺める風景は「富士では初めてだったので、すごく気持ち良かったです」と小泉選手。第5戦はオーバ―ステアに苦しんだものの、第6戦には完璧に修正され、「最後までプッシュできたのが良かった」とも。ラスト2周はギャリー・トンプソン選手が急接近、「分かっていたけど、なんとか守り切れたらと思っていました。どうやら最終ラップのプリウスコーナーで、僕に近づき過ぎたのか、オーバーランしたのでなんとか逃げ切れました」と、執念がしっかり結果に結びつくこととなった。

しかしながら、ゴールの瞬間は「実は4位だと思っていたんです」と表彰台獲得には気づいていなかったとか。「メカニックに3位と言われて、ようやく! 正直に大変嬉しかったです」と小泉選手は語る。
「今シーズン、表彰台に上がれたらな、という漠然とした目標があったんですが、一度果たせたからにはもう一度上がれるといいですね! ただただ単純にレースが好きなので、これからも一層頑張りたいと思います」と小泉選手。もう一度ならず、これからは表彰台の常連となることを期待したい。
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