■SA2クラス : 林 軍 市 選手
仕事や結婚、子供が生まれたことを機にダートトライアルを辞めてしまう人も多い。それでも子供は大きくなれば手がかからなくなるし、仕事だって転勤や転属があれば状況が変わるかもしれない。大切なのは好きなことを長く続けられる環境を自分で作ること。今回紹介する関東地区のチャンピオンの林軍市選手もそんな選手のひとりだ。
「ダートトライアルを初めて何年くらいになるだろう? 途中、仕事が忙しくて4年くらい活動を休止したり、クルマを壊して出るクルマがなかったり……。トータルすると17年くらいでしょうかね? 活動できない時は貯金をしたりして、今は赤字にならないようにやっています(笑)。ダートトライアルの魅力は奥が深いところですよね。コンマ1秒ってなんだろう? って。一回勝負でほんのちょっとの差で負けると本当に悔しいですよね。元々は楽しみで始めたことですから、長く続けていればいいこともあるかな、と思います。地区戦のチャンピオンは2回獲れているし、全日本に出たら4位とか5位に入賞できているし」
そんな林選手が来年、全日本に参戦することを決めた。
「北海道や九州の遠い地区で開催される時に仕事を休めるかなというのが不安なのですが、基本的に谷田川さんと一緒に回る予定です」
全日本を参戦するにあたって選んだのはヨコハマタイヤ。実は競技を始めるまでの車歴のなかでも、ADVANのタイヤに馴染みがあったようだ。
「僕は峠で走っていた時からヨコハマユーザーだったんですよ。ADVANタイプDとかTUとかをフロントに履かせて、リヤはツルツルのタイヤを履いてアルトワークスで走っていましたから(笑)。すごく馴染みのあるところで、今度はダート用のタイヤも履けるのはうれしいですね!」