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JAF-CUP DirtTrial
開催日
2012年11月4日
開催場所
コスモスパーク (京都府)
天 候
晴れ
路 面
ハーフウェット&ドライ
参加台数
142台
(ヨコハマタイヤ装着車 23台)
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「JAFカップオールスターダートトライアル」は、JAF全日本ダートトライアル選手権のシリーズ上位ドライバーと、全国8地区のJAF地方選手権から選出されたドライバーが一堂に集まり開催される、毎年恒例のダートトライアルの祭典だ。
今年は、全日本ラウンドとしての開催はなかった近畿地区のコスモスパークがその舞台となり、全国各地から142台のドライバーが集まった。

早朝は濃い霧が立ちこめたコスモスパークだが、陽が高くなるにつれ空高く晴れわたり、さわやかなダートトライアル日和となった。ただし上空に寒波が流れ込んだことも重なり、気温はさほど高くはなく、晩秋を思わせる冷たい風が時折吹くという天候だ。
実はこの冷たい風が、今年のJAFカップオールスターをさらにドラマチックな展開へと変貌させることとなった。

会場となったコスモスパークは、時には第1ヒートから超硬質路面用ダートタイヤのADVAN A036を装着することができる硬い路面を持つコースだが、地区戦などの開催が多かった今年の路面は、いつもの超硬質路面とはならず、場所によっては軟質な路面になっている部分もあるという状態だ。さらに、ホコリ飛散防止のために1ヒートあたり2回行われた散水の影響により、基本的にはハーフウェット状態となった。

また、冷たい風の影響で第2ヒートに入っても気温が例年よりも上がらなかったことも重なり、散水量が多い部分は完全ウェット、散水量が少ない部分はドライという異なる路面が混在する難しいコンディションとなった。
そのため、各ドライバーのタイヤチョイスはドライ用タイヤ派とウェット用タイヤ派に分かれ、走行ラインによっては超硬質路面用タイヤも装着可能という、路面に対してどのタイヤが正解なのか判断が難しい状況となった。

これまで、全日本トップドライバーよりも各地区を代表する地区戦上位ランカーの出場が多かったこの大会だが、今年は各クラスとも全日本トップドライバーの出場が多く、地区戦ドライバーにとっては格好の腕試しの場ともなった。

全日本を代表するドライバーのひとり、谷田川敏幸選手は、「JAFカップオールスターは、全国各地で頑張っている地区戦ドライバーたちがメインの大会というイメージが強かったので、そういった雰囲気を邪魔しちゃいけないかなという遠慮みたいなものがあって、あえて出場を控えていた全日本ドライバーが多いと思う。オレ自身、昨年はそういう気持ちもあって出なかったからね。
でも、地区戦ドライバーの中には『地区戦でチャンピオンを獲って全日本トップドライバーと戦ってみたい』と頑張っているドライバーもいる。若い時はいつも『いつかは絶対勝つ』と思って走っていたし、速いライバルと戦うことで自分も速くなってきているから、全日本上位のドライバーが走ることで、そういったドライバーにとって良い刺激になればいいなと思って、今年は走ろうと思ったんだ。地区戦ドライバーも頑張っているけど、全日本ドライバーはもっと頑張っているんだよ、ということも実際に見て分かってほしいしね。
それと、今年は残念ながらタイトルが獲れなかったので、JAFカップで勝って良いかたちで今年を締めくくり、来年に繋げたいという気持ちも正直あった。そういう意味では、ドライバーの顔ぶれも張り合いのあるメンバーが揃っていると思うよ。だからオレも、手加減しないで全力で走る」と語ってくれた。

その言葉どおり、第1ヒートはクラス2番手に甘んじるが、第2ヒートは全クラスの中で唯一1分23秒台のタイムをたたき出しフィニッシュ。
「第2ヒートは部分的にはウェット路面があったけど、固い路面を選ぶようなラインで走ればADVAN A036で行けると思ったんだ。どのラインをどのタイヤで走るか、というコース取りの組み立てがうまくいったね」と、見事な逆転優勝で今季ラストの走りを締めくくった。

また、SA2クラスでは全日本シリーズ6位の上村智也選手が、第1ヒートのタイムでクラス2位に入賞。SC2クラスでは福田貴一選手が2位に入賞、N3クラスでは川崎修也選手が3位に入賞と全日本レギュラー選手が活躍をみせたが、近畿地区の推薦枠で出場したSA2クラスの石戸昭太郎選手が、惜しくも0.02秒差で表彰台を逃してしまうものの堂々の4位入賞と活躍をみせた。
 
Driver's Voice
谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : Dクラス 優勝】
コスモスパークで初めてADVAN A053を履いたけれど、いい感触で走れたよ。公開練習でも2本走れたので、ADVAN A053とADVAN A036の比較をしっかりとすることができた。今回は2本目にADVAN A036を履いたのも、公開練習でのデータがしっかり活きた結果だと思うよ。
福田貴一 選手
 【今回の成績 : SC2クラス 2位】
今シーズンの全日本最終戦からADVAN A053を履くようになりました。前回よりはタイヤの使い方も慣れてきたし、今回はストレートで路面に吸い付くような感覚にビックリしました。今回はダブルエントリーのライバルに勝てて良かったです。
上村智也 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 2位】
今年の全日本は4位が最上位だったので、JAFカップで2位に入賞できてホッとしています。しかも表彰台は全日本レギュラー陣ということもあって、価値ある2位だと思います。
タイヤは両ヒートともADVAN A035を装着しました。濡れていたり乾いていたりで難しい路面コンディションでしたが、2位という成績はADVAN A035のオールマイティな性格のおかげだと思います。
川崎修也 選手
 【今回の成績 : N3クラス 3位】
1本目はADVAN A035を装着しましたが、トップとのタイム差が少し離れていたこともあって、2本目は路面的にはまだ早いかなとは思いましたが、ADVAN A036に変えました。結果的には順位はひとつ上がっただけではなく、トップとのタイム差がコンマ差になったので、僕にとっては正解だったと思います。来年は今年以上の成績を上げることができるように頑張りたいですね。
 
FEATURED DRIVER
■SA2クラス : 林 軍 市 選手

仕事や結婚、子供が生まれたことを機にダートトライアルを辞めてしまう人も多い。それでも子供は大きくなれば手がかからなくなるし、仕事だって転勤や転属があれば状況が変わるかもしれない。大切なのは好きなことを長く続けられる環境を自分で作ること。今回紹介する関東地区のチャンピオンの林軍市選手もそんな選手のひとりだ。

「ダートトライアルを初めて何年くらいになるだろう? 途中、仕事が忙しくて4年くらい活動を休止したり、クルマを壊して出るクルマがなかったり……。トータルすると17年くらいでしょうかね? 活動できない時は貯金をしたりして、今は赤字にならないようにやっています(笑)。ダートトライアルの魅力は奥が深いところですよね。コンマ1秒ってなんだろう? って。一回勝負でほんのちょっとの差で負けると本当に悔しいですよね。元々は楽しみで始めたことですから、長く続けていればいいこともあるかな、と思います。地区戦のチャンピオンは2回獲れているし、全日本に出たら4位とか5位に入賞できているし」

そんな林選手が来年、全日本に参戦することを決めた。
「北海道や九州の遠い地区で開催される時に仕事を休めるかなというのが不安なのですが、基本的に谷田川さんと一緒に回る予定です」

全日本を参戦するにあたって選んだのはヨコハマタイヤ。実は競技を始めるまでの車歴のなかでも、ADVANのタイヤに馴染みがあったようだ。
「僕は峠で走っていた時からヨコハマユーザーだったんですよ。ADVANタイプDとかTUとかをフロントに履かせて、リヤはツルツルのタイヤを履いてアルトワークスで走っていましたから(笑)。すごく馴染みのあるところで、今度はダート用のタイヤも履けるのはうれしいですね!」
 
TECHNICAL INFORMATION
今シーズン、コスモスパークでの全日本開催がなかった関係で直近の走行データは無い状態だった。そんな中で迎えたJAFカップは、スタートしてすぐの1コーナーと新設された奥のコーナーの路面がフカフカの状態で、ココをどうやっては走るかがポイントになった。

さらに今回はヒート間ではなく、クラス間に散水が入り、また思っていた以上に気温が低かった。コスモスパークで行われるイベントは夏の時期が多く、パンパンになった路面にADVAN A036が合うという印象を持っていた人も多かったと思われ、戸惑いを見せた選手もいたようだ。

また、今回難しかったのがADVAN A036に切り替わるタイミング。気温の低さもあって湿っている部分と乾いている部分の差が大きかったこともその要因のひとつだが、どこのセクションでタイムを稼ぐかを考えながら、タイヤ選択をする必要があった。
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