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IRC Round 7
開催日
2012年7月5日〜7日
開催場所
サンマリノ (サンマリノ)
天候/路面
晴れ/ドライ
グラベル(未舗装路面)
SS総距離
190.30km (13SS)
総走行距離
764.45km
参加台数
34台
(ヨコハマタイヤ装着車 5台)
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全13戦が開催される2012年のIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)は折り返しを迎えた。7月5日から7月7日にかけては、イタリア半島の中部に位置する共和制国家、サンマリノを舞台にシリーズ第7戦「ラリー・サンマリノ」が開催。トミ・マキネン・レーシングでスバルWRX STI・R4を駆る新井敏弘選手およびヤルコ・ニッカラ選手らヨコハマタイヤのサポートドライバーたちも同ラウンドにチャレンジした。

ラリー・サンマリノは今シーズンよりIRCに加わった新規イベントながら、その歴史は古く1970(昭和45)年の初開催以来、今年で40回目の開催を迎えるクラシカルなイベントとして定着している。
ヘッドクオーターおよびサービスパークはサンマリノの中心地に置かれているが、ステージはサンマリノの西側、イタリア・トスカーナ地方の山岳エリアに設定。いずれも固い岩盤に砂利と石が散乱するグラベルで、道幅が狭く、中高速エリアと低速エリアが不規則に組み合わされていることも同ステージの特徴だ。

第4戦のターマック(舗装路面)イベント「ツール・ド・コルス」で緒戦を迎えた新井選手およびニッカラ選手にとって、ラリー・サンマリノは今シーズン初のグラベル(未舗装路面)戦となることから、トミ・マキネン・レーシングは3日、現地で事前テストを実施。
その甲斐合ってか、まだまだベストなセッティングではないものの、両ドライバーは5日のシェイクダウンから順調な走りを披露し、ターゲットとなるプロダクションカップで好タイムを連発する。

さらにラリーは5日の夕刻、サンマリノ市街地のセレモニアルスタートで幕を開け、翌6日よりトスカーナの山岳ステージで本格な競技がスタートしたのだが、ここでもヨコハマタイヤのグラベル用ラリータイヤ「ADVAN A053」のミディアムコンパウンドを選択した両選手は好走を披露。
SS1「SESTINO 1(19.33km)」が前走者のクラッシュで、キャンセルになったことから、SS2「MERCATELLO 1(24.15km)」が実質的なオープニングステージとなるものの、ニッカラ選手が総合6番手タイム/プロダクションカップ・トップタイム、新井選手が総合8番手タイム/プロダクションカップ2番手タイムを叩き出す。

さらにミッドサービスを挟んで行われたSS3「SESTINO 2(19.33km)」でもニッカラ選手が総合7番手タイム/プロダクションカップ・トップタイム、新井選手が総合9番手タイム/プロダクションカップ2番手タイムをマーク。
後続を引き離しながら、ヨコハマタイヤ勢がワン・ツー体制を築いていたのだが、その直後に予想外のハプニングが発生する。SS4「MERCATELLO 2(24.15km)」へ向かうロードセクションで新井選手が突然ストップ。ボールジョイントのトラブルでその日の続行を断念することになった。結局、デイ2で再出走を果たしても得られるものが少ないことから、新井選手はチームの判断でそのままリタイアすることになった。

このように新井選手が早々に戦線を去ることとなったが、チームメイトのニッカラ選手が孤軍奮闘を見せ、SS4「MERCATELLO 2(24.15km)」で総合7番手タイム/プロダクションカップ・トップタイムをマークする。
さらにサンマリノの市街地に設定されたオールターマックのナイトステージ、SS5の「SAN MARINO (6.43km)」は突然のスコールで路面が洗われるものの、硬質グラベルからターマックまでをカバーする「ADVAN A036」を武器に総合6番手タイム/プロダクションカップ・トップタイムを叩き出し、トップのS2000仕様車からわずか10秒遅れまで肉薄。
その結果、ニッカラ選手はデイ1で総合5番手に付けるほか、プロダクションカップでも後続に大きな差をつけてトップでフィニッシュした。

翌7日のデイ2も灼熱の太陽が路面を焦がすなか、ニッカラ選手はコンスタントな走りを披露した。
ポジションキープに徹する走りに切り替えながらも、SS6「MONTE BENEDETTO 1(6.82km)」、SS7「ROFELLE 1(15.85km)」、SS8「SANT'AGATA FELTRIA 1(14.45km)」ともに総合8番手タイム/プロダクションカップ・トップタイムをマークする。
さらにセカンドループは5本連続でステージが組まれていることから、ニッカラ選手はADVAN A053のハードコンパウンドを選択した結果、SS9「MONTE BENEDETTO 2(6.82km)」でベストリザルトとなる総合5番手タイムタイム/プロダクションカップ・トップタイムを叩き出すほか、SS10「ROFELLE 2(15.85km)」、SS11「SANT'AGATA FELTRIA 2(14.45km)」で総合6番手タイムタイム/プロダクションカップ・トップタイムを出すなど抜群の安定性を披露した。

その後は余裕のクルージングを披露したことから、SS12「MONTE BENEDETTO 3(6.82km)」、S13「ROFELLE 3(15.85km)」はプロダクションカップでのトップタイムを譲ったが、ニッカラ選手は脱落者が続出したサバイバルラリーで最後までポジションをキープ。
総合5位で完走を果たし、プロダクションカップで初優勝を獲得した。

なお、サンマリノラリーでは新井選手とニッカラ選手がトミ・マキネン・レーシングからスバルWRX STI・R4で参戦したほかにも、3台のマシンがヨコハマタイヤを装着して出場。
三菱ランサー・エボリューションIXのグループN仕様車を駆るゾルタン・スザーボ選手はSS7でリタイアに終わるものの、スズキ・イグニスのS1600仕様車を駆るマルコ・ファンチニ選手が総合14位/Aクラス1位で完走。
三菱ランサー・エボリューションIXのグループN仕様車を駆るズソルト・スジジ選手も総合15位で完走を果たし、グループNクラスで3位を獲得した。
 
Driver's Voice
ヤルコ・ニッカラ 選手
 【今回の成績 : プロダクションカップ 優勝 (総合 5位)】
今年のIRCで初めてスバル車をドライブしたんですけれど、今まで乗っていた三菱ランサーとまったく違いますからね。まだまだイメージどおりに走れていないし、今後は細かいセットアップが必要になってくるでしょう。
エンジンは三菱ランサーの方がトルクフルですが、スバルWRX・R4は軽いのでそれを生かした走りをしたいと思います。
タイヤに関してはとても良かった。ラリーウィークはずっと暑かったので長いステージでは厳しかったけれど、ADVAN A053のミディアムコンパウンドはグリップレベルが高かったし、ハードコンパウンドのフィーリングも良かった。それにターマックステージでADVAN A036を初めて使ったんですけれど、コントロールがしやすくて気持ち良く走ることができました。
今回は初日にリードが築けたので激しいバトルはなかったけれど、確実に完走しなければ行けないというプレッシャーがあったので、レグ2では集中力を切らさないように走ることが大変でした。そのなかで勝てたので本当に良かったと思います。
新井敏弘 選手
 【今回の成績 : リタイア】
路面は思ったほど硬くはないんですけれど、道幅が狭いし、中高速と低速が不規則なので、サンマリノのステージはリズムが掴みづらいですね。それだけに足回りのセットアップが重要になるので、事前テストやシェイクダウンではスプリングや車高を変えてみました。
それでも、トミ・マキネン・レーシングのマシンで迎えた初めてのグラベル戦だったこともあって、セッティングが上手く行かずにSS2では上手くコーナリングできない状態。昼のサービスで車高やトーインなどを変えた結果、SS3では随分と良くなったんですけれどね。SS4へ向かうリエゾンでボールジョイントが外れたので、その場でストップ。チームの判断でそのままリタイアすることになりました。
残念な結果ですけれど、タイヤは随分と良くなりました。もともとグラベルに関してはパフォーマンスが高かったんですけれど、長いステージを走ってもタレなかったし、オーバーヒートも全くありません。
クルマのセットアップが煮詰めきれていないので、次回は足回りを煮詰めて頑張りたいと思います。
 
TOPICS
今大会でプロダクションカップ初優勝を獲得したニッカラ選手は1986年4月28日生まれ、フィンランド出身の若手ドライバーだ。
16歳でオートクロスをはじめると翌年にはラリースプリントにチャレンジ。自動車の運転免許証を取得してからは積極的にラリー競技に参戦しており、2006年にフィンランド・ジュニア選手権でチャンピオンを獲得するほか、翌2007年にはフィンランド選手権でグループN部門のランキング2位に付けた。
2008年にはフィエスタ・スポーティングトロフィーで活躍するほか、2009年にはピレリ・スター・ドライバーとしてPWRCに参戦し、ラリーサルディニアで3位に入賞している。

2011年には三菱ランサーのグループN仕様車を武器にIRCで活躍しており、2012年は新井選手のチームメイトとして、トミ・マキネン・レーシングのドライバーに抜擢された。
もともとグラベルを得意とするドライバーだが、STI(スバル・テクニカ・インターナショナル)の嶋村誠氏は、
「スバル車は初めてのようですが、スムーズに対応しています。ターマックでも着実に速くなっているので、次回のターマック戦でも上位争いを展開できるでしょう」と語っているだけに今後の躍進に期待したい。
 
ENGINEER VOICE
今大会は新井選手、ニッカラ選手の2台体制だったので約200本のタイヤを用意しました。グラベル用のラリータイヤ「ADVAN A053」を中心に、メインで使用するミディアム、雨用のソフト、高温およびラフグラベル対応用のハードをラインナップするほか、オールターマックのステージもあったので硬質グラベルからターマックをカバーする「ADVAN A036」も切り札として用意しました。

A053のピークグリップは十分に高いレベルにあるのでコントロール性を追求。デイ1では両選手ともにミディアムを使用したんですけれど、タイム、安定性は狙い通りのリザルトでした。
ただし、想定以上に高温かつ固い路面だったので摩耗が激しかったことも事実です。ニカラ選手はデイ1で後続を引き離していたのでデイ2ではハードを採用しましたが、ポジションキープに徹していたので耐久性はもちろん、グリップも十分なレベルだったと思います。もちろん、デイ1のフルターマックステージではA036が狙いどおりに機能していたと思います。

新井選手は残念な結果に終わりましたが、ニッカラ選手が結果を残してくれました。それに、予定どおりミディアムを武器にデイ1でリードを築いていたし、余裕ができたおかげでデイ2ではハードもテストすることができたので技術面では大きな収穫です。
今後はキプロスに備えて摩耗性や耐熱性をもうワンランク引き上げたいと思います。
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