カレンダーも10月の最終週末、いよいよ迎える2012年のシリーズ最終戦はツインリンクもてぎが舞台。11月には富士スピードウェイでJAFグランプリも開催されるが、シリーズとしてはこの第8戦・もてぎが締めくくりとなり、GT300クラスではチャンピオン争いに決着がつけられることになる。
最終戦は250kmという、シリーズで最も短い決勝距離で競われる。
さらに注目すべきは、基本的にノーハンデの戦いとなること。規則上ヨコハマタイヤユーザーではGT300クラスの「S
Road NDDP GT-R」と「ZENT Audi R8 LMS」にハンデが残るが、これ以外の車両は全て本来持つポテンシャルを遺憾なく発揮できる状態で戦えることになる。
既にGT500クラスはチャンピオンが決まっているものの、最終戦は来シーズンを見据えた大きな意味のある一戦となる。ヨコハマタイヤを装着する2台は前戦のオートポリスで「WedsSport
ADVAN SC430」が3位表彰台を獲得、「D'station ADVAN GT-R」が4位で続いて、揃って好走を見せた。
SC430の荒聖治選手は前戦を終えて「ヨコハマタイヤのパフォーマンスは安定していてグリップも高く、凄く良いペースで走り切ることが出来ました。シリーズ終盤に来て、とても意味のある2戦連続での表彰台になったと思います」と語っているが、両チームともに登り調子であるだけに、揃って表彰台に立つ姿を期待しているファンも多いことだろう。
GT300クラスは3台がチャンピオン獲得の権利を有して最終戦に臨む。そのうちヨコハマタイヤを装着するのはランキング2位の「triple
a vantage GT3」と同3位の「エンドレスTAISAN 911」となる。ランキングリーダーとの得点差は、ヴァンテージが4点、TAISAN
911は9点。もちろん、ともにランキングリーダーよりも前のポジションでフィニッシュすることは至上命題、その上で現実的には「優勝あるのみ」という戦いを実践することになる。
ちなみに、もてぎでのGT300クラスは2009年以降、昨年までヨコハマタイヤ装着車が優勝を独占し続けてきている。さらに2011年の「初音ミク
グッドスマイル BMW」、2010年の「TOMICA Z」、2009年は「ウェッズスポーツIS350」が、シリーズチャンピオンを、もてぎで確定させてきた。
ツインリンクもてぎでのGT300クラスは、ヨコハマタイヤ勢による6年連続優勝と、チャンピオン獲得決定に期待が高まる一戦となる。