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WTCC Round 19&20
開催日
2011年10月21日〜23日
開催場所
鈴鹿サーキット・東コース
(三重県)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 25周
第2レース : 23周
(1周 = 2,243m)
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ツーリングカーによるスプリントレースの世界最高峰、WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。ADVANレーシングタイヤが発足2年目の2006年から今日までワンメイクコントロールタイヤに指定されているこのシリーズは、4年連続となる日本上陸を果たした。
その舞台となったのは鈴鹿サーキット。昨年まで3年に渡って岡山国際サーキットに替わり、全長2.2kmの東コースでシリーズの第19戦と第20戦が開催された。
出場台数は今季これまでで最多となる23台。その中には日本人として初のフル参戦を果たしている谷口行規選手(シボレー)や、P-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)で2度のチャンピオンを獲得している新井敏弘選手(シボレー)など、注目の日本人選手の姿もあった。

欧州圏外での開催ということで、金曜日から30分のテストセッションが設けられた日本ラウンド。ここでトップタイムをマークしたのはアラン・メニュ選手(シボレー)、2番手にはロバート・ダールグレン選手(ボルボ)が続いた。また、マニュファクチャラーのシボレーから参戦する新井選手も、ガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)から0.031秒という僅差の8番手につけた。

土曜日は午前中に2本のフリープラクティスが行われたが、朝までの雨がコースに残ったこともあって1本目はウェット、2本目はダンプ路面という生憎のコンディション。しかし午後の予選は、曇り空ながらドライコンディションで行われた。
Q1は2回の赤旗中断が生じる展開となったが、全24台のうちトップから19番手までが1秒以内の僅差という接戦に。そんな中でコリン・タルキントン選手(BMW)がトップタイム、2番手にはミシェル・ニュケア選手(セアト)が続いて、YOKOHAMAトロフィー勢がワン・ツー。さらに10番手にはここまで好調な走りを見せているダリル・オーヤン選手(シボレー)が食い込み、第2レース(第20戦)のポールポジションを獲得した。
日本人ドライバーは残念ながらQ2に進出できるトップ10には入らなかったものの、谷口行規選手が予選自己最上位となる12番手につけて、ホームコースで速さを見せた。また新井敏弘選手は16番手に相当するタイムを記録したが、重量測定を受けなかったことに対して全タイム抹消のペナルティが科せられ、残念ながら決勝は最後尾スタートとなる。

Q2に入るとマニュファクチャラー勢がチャージ、中でも今季ポールポジションを独占しているシボレー勢が鈴鹿でも速さを見せる展開に。金曜日から好調なメニュ選手が今季4回目となるポールポジションを獲得すると、ランキングトップのイヴァン・ミューラー選手が2番手で続いた。そして3番手に食い込んだのはダールグレン選手で、4番手のロブ・ハフ選手を退けてシボレーによるトップ3独占を阻止した。

日曜日は朝から青空が拡がり、4年目にして初めてWTCC日本ラウンドはドライコンディションの下で第1レース(第19戦)の決勝スタートを迎えた。しかしスタートから波乱の幕開けとなってしまう。
ローリング方式の第1レーススタート、スタートラインぎりぎりまで灯っていたレッドシグナルが消灯すると、コースの左右いっぱいに各車が陣取って1コーナーを目指していく。そんな中でまずはピットロード出口付近で8番手スタートのミシェル・ニュケア選手(セアト)がダールグレン選手と接触、イン側に弾き飛ばされたダールグレン選手のボルボはスピンしながらガードレールに激突して早々に戦線を離れてしまう。
その直後、1コーナー進入から出口にかけてでも多重クラッシュが発生。トム・コロネル選手(BMW)やガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)らも巻き込まれてしまう一方で、トップ3をシボレーが独占するフォーメーションが構築された。

ふたつのアクシデントによってレースは早々にセーフティカーが導入される。隊列の先頭はミューラー選手、これにメニュ選手、ハフ選手が続いて周回していく。25周に延長されたレースは、7周目にリ・スタート。
同じシボレー・クルーズながら、今回はややセットアップが詰めきれていないミューラー選手に対してメニュ選手がプッシュ。ストレートに戻ってくると真後ろにつけてスリップストリームも巧みに使い、8周目に入った1コーナーでインからメニュ選手が先行。
そのままメニュ選手は安定したレース運びで周回を重ね、今季4勝目を飾って鈴鹿・東コースにおける初のWTCCウィナーとなった。続く2位にはハフ選手が浮上、3位にはYOKOHAMAトロフィーのニュケア選手が食い込んだ。

日本人ドライバーでは谷口選手がスタート直後の混乱を巧みに回避して6番手につけた。セーフティカー解除後はコリン・タルキントン選手(BMW)やメルディ・ベナニ選手(BMW)とのバトルを展開。惜しくもタルキントン選手の先行を許したものの、ベナニ選手のプッシュをしっかり抑えて、今季自己最高位となる総合7位(YOKOHAMAトロフィー4位)でフィニッシュ。さらに加納政樹選手が12位、新井敏弘選手が13位で完走、吉本大樹選手はオープニングラップのアクシデントに巻き込まれてリタイアとなった。

短いインターバルをはさんで行われる第2レース(第20戦)。ところがスタートが近づくや、にわかに鈴鹿サーキットの上空に暗い灰色の雲が拡がってしまう。各車がコースインしてグリッドに整列を始めると時を同じくして、なんと雨粒が空から落ちてきてしまった。
このままウェットに転じてしまうのかと誰もが空を仰いだが、幸いにして雨は本降りにならず数分でおさまり、ドライコンディションのままでスタートを迎える運びとなった。

ローリング方式で始まった第2レースは、やはりこのスタート方式を得意とするBMWが躍進を見せる。ポールに陣取っていたオーヤン選手を一気にかわして1コーナーを奪ったのは2番手スタートのコロネル選手。対してかわされたオーヤン選手は1コーナーでタルクィーニ選手と接触、スピンを喫して無念の戦線離脱となってしまう。なおタルクィーニ選手にはその後、ドライブスルーペナルティが科せられた上、接触の影響からか11周目にはマシンをピットに戻してリタイアとなった。

トップグループはコロネル選手を筆頭に、ミューラー選手とハフ選手が続き、4番手には第1レースのクラッシュから驚異的なマシン修復でグリッドについたボルボのダールグレン選手がつける。そのダールグレン選手は7周目に前を行くハフ選手をプッシュ、ストレートでスリップを使わせまいとするハフ選手もマシンを振って応戦、1コーナーに進入。2コーナーにかけてダールグレン選手が仕掛けていくが、ここはハフ選手が抑えてポジションを譲らない。

また2番手のミューラー選手も10周目に2コーナーから3コーナーにかけてコロネル選手とサイド・バイ・サイドに持ち込んだが、パッシングポイントの少ない鈴鹿・東コースゆえにコロネル選手をかわすには至らず。
中盤以降のトップグループはやや単調な隊列走行が続く様子見状態となったが、残り2周の段階から再び差を詰めてきたミューラー選手が今度は最終コーナーでコロネル選手に仕掛ける。このバトルもコロネル選手は落ち着いてミューラー選手を抑えきり、2008年の岡山で行われた大会以来となる日本ラウンドでの優勝を飾ることに成功。

YOKOHAMAトロフィーは第1レースに続いてニュケア選手が制して、ランキングを一気にジャンプアップさせる結果をおさめた。
また日本人ドライバーは谷口選手が総合14位、新井選手がこれに続いて15位、加納選手と吉本選手がそれぞれ16位と17位となり、4選手が揃って完走を果たした。
 
Driver's Voice
アラン・メニュ 選手
 【今回の成績 : 第19戦 優勝/第20戦 4位】
スタートはやや出遅れてしまったために、ミューラー選手の先行を許してしまいました。しかし私たちはレースが始まる前に、アクシデントは避けるようにしようという話をしていました。ですからミューラー選手も私のマシンの方が速いことを理解していたので、私に先を行かせてくれました。
トップに立ってからは思った通りにレースを運んでいくことが出来ました。私には最高のマシンが用意されていたので、最後までそのまま走りきれました。
 
トム・コロネル 選手
 【今回の成績 : 第19戦 リタイア/第20戦 優勝】
決勝はずっとイヴァン・ミューラー選手の猛追を受けていたので、とてもタフなレースでした。中でもオーバーステアに悩まされていたこともあって、特に1コーナーは厳しかったですね。
私は日本が大好きなので今回勝てたことは、私とチームにとってとても素晴らしいことです。チームスタッフは一年を通じて本当に素晴らしい仕事をしてくれているので、そのお蔭で優勝を飾ることが出来ました。
 
谷口行規 選手
 【今回の成績 : 第19戦 7位/第20戦 14位】
事前に攻略法については本当に色々と考えて、頭の中でシミュレーションしてきました。予選では自己最上位でしたが、もうちょっと行きたかったので悔しい部分もあります。
決勝は第1レースはスタートでポールセン選手とミケリス選手に挟まれていたらボルボがコース外に飛んで行って。外から2台くらいかわしたら、今度は1コーナーの先が大混乱になっていて。でも、そこでクラブマンレース時代からの経験も活かして通るべき道を見いだして行ったので、巻き込まれずに済みました。
第2レースはオリオラ選手を追っていたら、彼は2コーナーだけが何故か遅かったんです。そこ以外は普通で、ストレートなんかはむしろ速かったのに、2コーナーで追いついて僕が後ろから押しながら加速しているような感じで。一度は最終コーナーで並びかけたので、「もう一回行ってやろう」と思ったのですが、タイヤの美味しいところを使い切ってしまっていました。もうちょっと冷静に行っておけば良かったですね。
今回は新井選手や吉本選手など速いプロフェッショナルが出場された中で、予選も決勝も今季自己最上位を記録出来たので、シリーズフル参戦ドライバーとしての面目はいちおう保てたかな、と思っています。
 
Technical Information
渡 辺  晋
摩耗は思ったよりも進行しなくて、レースラップで走ってそこそこ余裕がある方になりました。FF(前輪駆動)は終盤でタイムダウンを余儀なくされる可能性もあるかと心配していたのですが、それは全くの杞憂に終わりました。シボレーなどはキャンバーをつけるなどしてタイヤの摩耗を抑えるセッティングを施していましたが、日本の粗いサーキット路面でもこのスペックのタイヤで十分に行けるということを確認できました。
次の上海・天馬サーキットは、はまるでジムカーナのようにテクニカル要素の強いサーキットコースです。路面もやや荒れた感じですが、タイヤ的には全く問題ありません。ここではADVANのワンメイクで行われているCTCC(中国ツーリングカー選手権)も開催されていますので、データも実績も豊富にあるので心配は無いですね。
 
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