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WTCC Round 17&18
開催日
2011年9月3日〜4日
開催場所
ヴァレンシア・サーキット
(スペイン)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 14周
第2レース : 13周
(1周 = 4,005m)
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カレンダーが9月に替わって、WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)も夏休みは終了。ドライバー&マニュファクチャラーの世界タイトル、そしてYOKOHAMAトロフィーを賭けた熱い戦いは、スペインのヴァレンシア・サーキットが終盤4大会の皮切りとなる。

この大会が終わると、WTCCは日本、中国、マカオとアジア転戦に入る。そのうち日本は昨年までの岡山国際から今年は鈴鹿に舞台が移され、中国本土は広東国際で初めての開催を迎える。最終戦は恒例のマカオ市街地コースゆえ、クローズド・サーキットコースでの大会はアジアでは初めてのWTCC開催コースが続くことになる。
一方で今回のヴァレンシアは、2005年のWTCC発足初年度から開催が続いている、ドライバーやチームにとっては慣れ親しんだコース。ここでしっかりポイントを積み重ねてヨーロッパラウンドを締めくくりたいという思いが共通のところだったのではないだろうか。

土曜日の公式予選、1回目でトップタイムをマークしたのはセアトのガブリエレ・タルクィーニ選手。まずはセアトの地元であるスペインにおいて今季途中から換装された1,600ccガソリンターボエンジンのポテンシャルをアピールした。地元、という点ではスペイン人ドライバーの活躍にも期待が集まったが、BMWを駆るハビエル・ヴィラ選手は7番手で予選2回目への出走権を獲得。もう一人、ペペ・オリオラ選手は残念ながら最後の最後で11番手という結果になり、予選2回目への進出は叶わなかった。
なお1回目の予選で10位になったのは、前戦で優勝を飾ったフランツ・エングストラー選手。日曜の第2レース(第18戦)はポールポジションからスタートを迎えることとなる。

予選2回目になるとシボレー勢が猛チャージ。中でもイヴァン・ミューラー選手とロブ・ハフ選手がタルクィーニ選手と壮絶なタイムアタック合戦を繰り広げた結果、トップタイムはミューラー選手が獲得。ハフ選手がこれに続き、第1レース(第17戦)はシボレーがフロントローを独占した。

日曜日、快晴に恵まれた中でスタートを迎えた第1レース(第17戦)。1周のフォーメーションラップからローリングスタートで競われるが、スタートと同時にイン側のラインから一気に前に出たのは3番手スタートのタルクィーニ選手。サイド・バイ・サイドの応酬を制してトップを奪い、フロントローからスタートしたシボレーを従えるかたちになった。
トップを奪われたシボレー勢は、6番手スタートのアラン・メニュ選手が4番手スタートのセアトを駆るティアゴ・モンテイロ選手から2周目に接触されてしまう。この弾みでメニュ選手はチームメイトのハフ選手に接触、あおりを受けたのはハフ選手でスピンを喫してしまい大きく後退してしまった。

トップ争いはタルクィーニ選手をミューラー選手が追う一騎討ちへと展開を変えたが、4周目の2コーナーでミューラー選手はタルクィーニ選手をイン側から圧倒的な速さでパス。ちなみにタルクィーニ選手はこの後、ミスファイヤが原因でリタイアを喫してしまった。
ミューラー選手はトップを奪うと、独走状態でチェッカーまでマシンを運んでフィニッシュしてWTCC通算19勝目を獲得。ハフ選手は5位に留まったことから、ランキング争いではミューラー選手が308点、ハフ選手が299点となってトップの座を入れ替えることとなった。

YOKOHAMAトロフィーはクリスチャン・ポールセン選手(BMW)が、地元のヴィラ選手を抑えて優勝を飾り、総合順位でも表彰台まであと一歩と迫る4番手を獲得する快走ぶりを見せた。

今回は短めのインターバルをはさんで迎えた第2レース(第18戦)のスタート。
ポールポジションにはエングストラー選手、2番手はトム・コロネル選手とBMW勢がフロントローに陣取っている。

BMWが得意とするスタンディングスタート、まずはフロントローの2台に注目が集まる。一寸の静寂に包まれるサーキット、スタートシグナルにレッドが点灯、ブラックアウトしてエギゾーストノートが一斉に高まる。しかし、エングストラー選手は唯一の例外となってしまった。エンストでスタートを失敗したエングストラー選手、後続車が次々とかわしていく。

労せずしてトップを奪ったのはコロネル選手、この後ろには4番手スタートのヴィラ選手がつけており、さらに8番手スタートのノルベルト・ミケリス選手も3番手争いに加わるロケットスタートを見せてBMW勢がまずは得意のスタートで主導権を握る展開に持ち込んだ。

シボレー勢も4周目にはミューラー選手、ハフ選手、メニュ選手が3台並びで4番手以降につけたが、なかなか前をいく3台のBMW勢に襲いかかるチャンスが無いままに周回を重ねてレースは終盤に突入。
このままシボレーが遂に表彰台を逃す結果となるのかと思われたが、10周目にまさかのアクシデントが発生してしまった。

真後ろからコロネル選手にプレッシャーをかけ続けていたヴィラ選手、10周目の第2コーナーで一瞬の隙をついてトップの座を奪い取る。しかしドロップしたコロネル選手はすかさず逆襲に出て4コーナーでインを奪うべくヴィラ選手の右側から迫って行った。しかし先にブレーキングしながら右へステアリングをきり始めたヴィラ選手に対して、コロネル選手の左フロントが接触。ヴィラ選手はアウトに弾き出されるかたちでコースを外れ、そのままグラベルベッドの餌食となってしまう。コロネル選手も姿勢を崩してスピン、この間にミューラー選手がトップに立った。

2番手にはミケリス選手、そして3番手がハフ選手、4番手にメニュ選手というトップ争いに転じて、レースは残り3周。
ミケリス選手の隙をうかがいながらプレッシャーをかけていくハフ選手、これを抑えつつ前をいくミューラー選手の隙をうかがっているのはミケリス選手。ファイナルラップに入り、チェッカー直前の最終コーナーでミケリス選手が仕掛け、ミューラー選手のイン側にマシンの鼻先を突っ込んで行った。

この瞬間、ミケリス選手のピットでは全員がモニターに釘付けとなった。まさに手に汗握る展開、しかし次の瞬間にミケリス選手はスピンを喫してしまい万事休す。その脇をハフ選手とメニュ選手がかわし、ミケリス選手のピットでスタッフが天を仰いでいる一方、シボレーのピットは歓喜に湧く中でシボレー勢が今季6回目のワン・ツー・スリー・フィニッシュ。
この結果、シボレーは昨年に続いてマニュファクチャラー・タイトルを獲得することに成功。ドライバーズポイントでもチャンピオン争いはシボレーの三選手に絞られる展開でアジアラウンドに臨むこととなった。

YOKOHAMAトロフィーはポールセン選手がスピンを喫したミケリス選手をかわして最後の最後に逆転。第1レース(第18戦)に続いて優勝を飾り、シリーズ争いでもミケリス選手を逆転して4点差のランキングリーダーにおさまった。
 
Driver's Voice
イヴァン・ミューラー 選手
 【今回の成績 : 第17戦 優勝/第18戦 優勝】
2つのレースを共に勝てて、シボレーとしてもマニュファクチャラータイトル獲得を決めることが叶い、本当に満足出来る最高のレースとなりました。
レースは2レースのどちらも厳しい戦いでした。
第1レースでは好スタートを決めたタルクィーニ選手をかわさねばなりませんでした。暑いコンディションとなったので、タイヤマネージメントにも気をつかいましたし。特に左リアのタイヤは限界いっぱいに近づいていましたから、ヒヤヒヤしましたね。
第2レースはBMW勢がとても速くて4位でフィニッシュするものだと思いました。しかし、前でヴィラ選手とコロネル選手がバトルしているのを見て「何かが起こるかも」と思いました。そうしたら「何か」が現実に起こったのです。終盤の数周はリアアクセルから振動が出ていて大変でした。
ドライバーズランキングでもトップに立てましたが、だからといって気は抜けません。これまで同様に、今後の大会に集中してベストを尽くしていきます。
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