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日程・レポート・結果表 2011年のWTCC WTCCを戦うタイヤ
[LINK] 公式ウェブサイト 参戦車両の概要 主な参戦車種
Preview|次戦のプレビュー
昨シーズンは夏休み明け最初のレースとして9月初旬に開催されたドイツ・ラウンドだが、今シーズンは夏休み前の最終レースとして7月末のカレンダーに組み入れられている。舞台となるのはオッシャーズレーベン・モータースポーツアリーナ。
WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)が発足した2005年から、7年連続で開催されているサーキット。昨年のオッシャーズレーベン戦プレビュー記事でも解説したように、このコースはBMWが圧倒的に得意としていることが最大の特徴である。

改めて戦歴をひもといてみると、2005年から2010年までの6シーズン、12戦のうち10戦でBMWが優勝を飾っている。その勝率は実に83.3%なのだから、「圧倒的に得意としている地元のコース」という表現が最適と言えるだろう。
だが、今年は少しばかり状況が異なってきている。BMWが残念ながらメーカーとしてのWTCC活動を休止したことから、YOKOHAMAトロフィー扱いではなく参戦しているのはROAL Motorsportのトム・コロネル選手のみとなっている。BMWもセアトもメーカー本体の強力なバックアップ体制ではない現在、本格的なメーカー・ワークス体制で参戦しているシボレーとの差は拡がりつつあるのが正直な現状だ。

昨年、久しぶりにオッシャーズレーベンでBMWから勝利を奪い、同地での初優勝を飾ったシボレー。ドライバーはアラン・メニュ選手だったが、この時の第1レースと第2レースでともにイヴァン・ミューラー選手が3位表彰台を獲得している点にも注目したい。
では今年のランキングトップに立っているロブ・ハフ選手はどうだったのかというと、第1レースは序盤でトップに立ったものの、スタート直後の混乱中に生じた接触の責任を問われてペナルティを受け、第1レースは18位に沈んでいる。

ここオッシャーズレーベン戦は、スタート直後の第1コーナーでアクシデントが多発する傾向にあり、2007年にはセーフティカーが導入されるなど毎年必ずといって良いほどに“荒れたスタート”となっている。そんな荒れたレースで勝つための最善策は何かと言えば、それは予選でポールポジションを獲得することに他ならないと言えるだろう。

第1レース(第15戦)のグリッドを決する予選総合順位はもちろん、スタンディング方式となる第2レース(第16戦)のグリッドを決する予選1回目の結果(上位10台をリバースグリッドで第2レースのスタートに配置)にも注目だ。


選手権争いと同様、いや、それ以上に白熱していると言っても過言ではないのが、今シーズンのYOKOHAMAトロフィー争い。
前戦・イギリスでは、ベテランのフランツ・エングストラー選手が2レースをともに制し、さらに自身最上位の総合3位表彰台獲得という活躍を見せた。この結果、トップと27点差の6位だったランキングは、10点差の4位にジャンプアップ。ノルベルト・ミケリス選手やクリスチャン・ポールセン選手が奮わなかったため、トロフィー争いは一気に接戦模様が色濃くなってきた。

そんな中、ドイツ戦のレースウィークに入った7月25日の月曜日、エングストラー選手は50歳の誕生日を迎えた。
WTCCの公式サイト(英語版)には、幼少の頃にペダル・カーを操るエングストラー選手の写真が掲載されているが、果たしてこの週末に“遅れてきた最高のバースディ・プレゼント”がオッシャーズレーベンの表彰台で手渡されることになるのか、今回の戦いぶりも要注目だ。
 
RANKING|ランキング
【選手権ポイントランキング (第14戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 2 ロブ・ハフ シボレー・クルーズ 1.6T 263
2 1 イヴァン・ミューラー シボレー・クルーズ 1.6T 248
3 8 アラン・メニュ シボレー・クルーズ 1.6T 192
4 15 トム・コロネル BMW 320TC 124
5 3 ガブリエレ・タルクィーニ Sunred SR Leon 1.6T 115
6 18 ティアゴ・モンテイロ Sunred SR Leon 1.6T 101
7 5 ノルベルト・ミケリス BMW 320TC 66
8 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 59
9 20 ハビエル・ヴィラ BMW 320TC 44
10 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 43
11 9 ダリル・オーヤン シボレー・クルーズ 1.6T 43
12 17 ミシェル・ニュケア Sunred SR Leon 1.6T 37
13 30 ロバート・ダールグレン ボルボ C30 36
14 6 カルロス・ブエノ シボレー・クルーズ 1.6T 25
15 7 フレディ・バース Sunred SR Leon 1.6T 7
16 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 4
17 4 アレクセイ・デュデュカロ セアト・レオン 2.0 TDI 2
18 74 ペペ・オリオラ Sunred SR Leon 1.6T 2
18 29 コリン・タルキントン BMW 320TC 2
20 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 1


【YOKOHAMA TROPHY ドライバーランキング (第14戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 5 ノルベルト・ミケリス BMW 320TC 77
2 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 75
3 9 ダリル・オーヤン シボレー・クルーズ 1.6T 72
4 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 67
5 20 ハビエル・ヴィラ BMW 320TC 64
6 17 ミシェル・ニュケア Sunred SR Leon 1.6T 61
7 74 ペペ・オリオラ Sunred SR Leon 1.6T 32
8 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 27
9 7 フレディ・バース Sunred SR Leon 1.6T 27
10 4 アレクセイ・デュデュカロ セアト・レオン 2.0 TDI 21
11 10 谷口 行規 シボレー・クルーズ 1.6T 18
12 29 コリン・タルキントン BMW 320TC 12
13 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 10
14 65 マーチー・リー BMW 320TC 3
15 21 ファビオ・ファビアーニ BMW 320si 1
 
CIRCUIT|サーキット
オッシャーズレーベン・モータースポーツアリーナ (ドイツ)

ザクセン=アンハルト州都・マクデブルグ市の南西30kmに位置しているオッシャーズレーベン。
WTCCを筆頭にドイツツーリングカー選手権(DTM)やFIA-GT、フォーミュラ3といった四輪レースのみならず、レーシングカートや二輪のレースも盛んに開催されているドイツを代表するサーキットコースのひとつ。

全長は3,696m、中・低速コーナーが多いコンパクトなレイアウトのコースとなっている。

SUPER2000マシンのレコードタイムは2010年のWTCC・予選で、シボレー・クルーズを駆るロブ・ハフ選手がマークした1分35秒518(平均車速 139.29kph)。このタイムは自身がラセッティ時代にマークしたレコードを塗り替えたものである。
決勝でのファステストラップは、2010年に同じくシボレーのアラン・メニュ選手がマークした1分36秒543 (平均車速 137.82kph)。2010年の段階で、少なくとも予選/決勝のレコードタイムからBMWの名は消えてシボレー勢が独占している。
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