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WTCC Round 13&14
開催日
2011年7月15日〜17日
開催場所
ドニントン・パーク (イギリス)
天 候
第1レース : 曇り
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ウェット
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 13周
第2レース : 13周
(1周 = 4,023m)
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2005年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)発足時からカレンダーに加わっているイギリスラウンド。初年度はシルバーストーンで開催され、2年目以降はブランズハッチが戦いの舞台として使われてきた。
そして2011年、イギリス戦は新たにドニントン・パークで開催される運びとなった。1931(昭和6)年に開業した伝統あるコースは、経営上の問題から2009年の末に一旦閉鎖されてしまった。だが、新たなオーナーを迎えて2010年夏に営業を再開、今年はWTCCというFIA世界選手権の開催に至った。

初開催コースということで金曜日には30分のテストセッションも設けられた。ここでは2番手にボルボのロバート・ダールグレン選手が食い込んだものの、トップのイヴァン・ミューラー選手をはじめ、3番手にアラン・メニュ選手、4番手にはロブ・ハフ選手と、やはり参戦体制も盤石なシボレーのマニュファクチャラー勢が上位のポジションに名前を連ねた。

土曜日になると天候は下り坂に転じ、コースは朝からダンプ路面となった。そんな中、午前中に2回行われたフリープラクティスでは、母国イギリスで開催されるWTCCでの初優勝を悲願としているハフ選手がトップタイムを連発して、勝利への執念を感じさせる。

午後になっていよいよ公式予選がスタート。
1回目の予選ではミューラー選手、ハフ選手、メニュ選手とトップ3に陣取り、またもシボレーの“青い旋風”が吹き荒れる。さらに4番手にはYOKOHAMAトロフィー登録でシボレー・クルーズを駆るダリル・オーヤン選手が続き、シボレー・クルーズの速さを改めて印象づけた。
またBMWのトム・コロネル選手が10番手につけ、第2レース(第14戦)のポールポジションを獲得。スタンディングスタートとなる第2レースを得意とするFR(後輪駆動)のBMW、さらにシボレーのマニュファクチャラー勢は8番手以下のグリッドに並ぶことになったため、第2レースの展開にも期待させるリザルトとなった。
また、セアト勢ではティアゴ・モンテイロ選手とミシェル・ニュケア選手がトップ10入りしたものの、ガブリエレ・タルクィーニ選手は11番手に終わって予選2回目の進出が叶わなかった。

そして第1レースのグリッドを決する2回目の公式予選。やはりシボレー勢の速さは変わらず、ミューラー選手、ハフ選手、メニュ選手というオーダーでトップ3を独占。また、昨年のブランズハッチで2レースともに表彰台を獲得したBTCC(イギリス・ツーリングカー選手権)の王者、コリン・タルキントン選手もスポット参戦を果たしているが、YOKOHAMAトロフィー最上位となる5番グリッドを獲得してその実力を大いにアピールした。


一夜あけて日曜日、第1レース(第13戦)はウェット宣言が出された。ただ、スタート進行の時点で雨はかなり勢いを弱めており、各車はスリックタイヤを装着してローリングスタートに臨む。
オープニングラップ、トップ3のシボレーは順調に1コーナーをクリア、ミューラー選手が若干後続に対してリードを拡げる展開。その後方では5番手スタートのタルキントン選手が下りのクレーナー・カーブでコースを外れてしまい、スターキーズ・ブリッヂでコースに復帰した時点では10番手にまでドロップしていた。

トップグループを形成する3台のシボレーは、後方の混乱を尻目にライバルに全く付け入る隙を与えず、早々に勝ちパターンを構築していく。そうなると注目を集めたのは、地元での初優勝に執念を燃やすハフ選手が、トップを走るミューラー選手を如何に攻略していくか、という点だった。
13周の決勝、10周を終えてミューラー選手とハフ選手の差は1.135秒。終盤に入り逆転を狙っていったハフ選手だったが、11周目に入るころから雨がコースに落ちはじめる。各車はワイパーを作動させる程度の雨足となり、この雨に“待った”をかけられるようなかたちでハフ選手の追撃はならず、ミューラー選手が今季3勝目を飾った。

一方、YOKOHAMAトロフィー争いは熾烈を極めた。オープニングラップでタルキントン選手やオーヤン選手が後退、替わってトップに立ったのはBMWのフランツ・エングストラー選手。
しかし2周目からその後ろにつけたのはセアトのニュケア選手、激しく追い立てるがエングストラー選手もベテランらしい“いぶし銀”の走りでポジションを譲らず。さらにマニュファクチャラー勢の数台も絡む激しいダンゴ状態のバトルはファイナルラップまで続いたが、エングストラー選手が逃げきりでウィニングチェッカーを受けることに成功。第8戦・ハンガリー以来となる今季2回目のYOKOHAMAトロフィー優勝となった。


サポートレースの決勝をはさんで迎えた第2レース(第14戦)。
やはりスタンディングスタートに強いBMWが一歩抜け出し、ポールポジションのコロネル選手は1コーナーをトップでクリアしていく。さらに同じBMWのハビエル・ヴィラ選手、エングストラー選手と続き、オープニングラップはBMW勢がトップ3に陣取った。
しかし、1周目で既に8番手スタートのメニュ選手は5番手にまでポジションをアップ、“青い旋風”は着々とトップ奪還を狙う位置へと迫ってきていた。そして2周目に入っての第7コーナー、マク・レーンでコロネル選手がブレーキングミスを犯し痛恨のコースオフ。ポジションを5番手に下げて、トップをヴィラ選手に明け渡してしまった。

また、メニュ選手同様に猛追を見せていたハフ選手とミューラー選手。2周目の最終コーナーでハフ選手をインから抜きにかかったミューラー選手が接触、ハフ選手が姿勢を乱した間にミューラー選手が先行して6番手に浮上。ハフ選手もなんとか立て直してポジションは7番手、ミューラー選手と入れ替わっただけに留めた。

3周目、トップを行くヴィラ選手に2番手のエングストラー選手が仕掛けた。この勝負はエングストラー選手に軍配が上がったのが、エングストラー選手の直後にマシンをつけて巧みにメニュ選手もヴィラ選手をかわしにかかる。ところが、その際にヴィラ選手とは接触を伴い、ダメージを受けたヴィラ選手のマシンはピットガレージへと戻された。そしてメニュ選手もコースを外れてポジションダウン、その隙にタルクィーニ選手らが2番手に浮上する。

タルクィーニ選手が2番手になったことで、エングストラー選手にとってはシボレー勢に対する“防波堤”のような存在に感じられたことだろう。メニュ選手こそ後退したが、続いて追撃してきたミューラー選手とハフ選手がタルクィーニ選手を抜きあぐんでいる間に、エングストラー選手はマージンを拡げていく。
しかし4周目の最終コーナーでタルクィーニ選手のインにつけたミューラー選手は、そのままサイド・バイ・サイドでストレートを駆け抜けると5周目の1コーナー進入で先行してポジションアップ。さらにハフ選手もこの周のうちにタルクィーニ選手をかわし、容赦なく2台のシボレーはエングストラー選手に牙を剥いていく。

一気にエングストラー選手との差を詰めて行った2台のシボレー、スターキーズ・ストレートでミューラー選手が横に並ぶとザ・エセス・シケインでトップを奪う。さらにメルボルン・ヘアピンではハフ選手も先行、エングストラー選手は3番手に。

結果、このままチェッカードフラッグを迎えることとなり、ミューラー選手は自身初となる1大会2レース優勝を実現。2番手はハフ選手、そして3番手にはエングストラー選手が粘りの走りで食い込み、YOKOHAMAトロフィーの連勝を飾るとともに、自身初の嬉しい総合表彰台獲得に成功した。
なお、レース後にミューラー選手に対しては、第2レースでのハフ選手との接触についてペナルティの裁定が下り、次戦では3グリッド降格の処分となった。
 
Driver's Voice
イヴァン・ミューラー 選手
 【今回の成績 : 第13戦 優勝/第14戦 優勝】
この週末は2勝を挙げるという素晴らしい結果を残すことができました。私にとってランキング争いのポイント差を縮めることが重要なレースでしたが、ハフ選手との差を半分にすることができました。
第1レース(第13戦)は、スタート直後の1コーナーでトップを守ることがとても大切なことでした。マシンの状態も完璧で、他の選手よりも速さがありましたから、あとはミスをしないことだけを考えていました。しかし終盤には雨も降りだして、難しいドライビングを強いられました。
第2レース(第14戦)では前方でいくつかの接触があったので、これによって順位をいくつか上げました。ポルト戦ではハフ選手との接触で彼が順位を上げましたが、今回は私が順位を上げる結果になりました。これらはレーシングアクシデントであり、もちろん故意に接触したものではありません。
 
ロブ・ハフ 選手
 【今回の成績 : 第13戦 2位/第14戦 2位】
今回はポイントを多く失ってしまって、とても残念です。ですが、それでも15点の差をつけてランキングのトップを守れたことは良かったですね。
第1レースではミューラー選手を捕らえようと試みましたが、それは叶いませんでした。終盤には雨が降りだして、ミューラー選手のペースが少し鈍ったので、何らかのミスをするかとも思いましたが、彼はノーミスで走りきりました。
第2レースではミューラー選手から追突されて先行されました。これについてはミューラー選手がポルト戦でコメントしたように、「どこまでが許されて、どこからは許されないのか」ということです。
今は次戦以降のレースでしっかりポールポジションを獲得して、勝利をおさめることだけを考えています。
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