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WTCC Round 7&8
開催日
2011年6月3日〜5日
開催場所
ハンガロリンク
(ハンガリー)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 曇り 一時 豪雨
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ→ウェット
決勝周回数
第1レース : 12周
第2レース : 14周
(1周 = 4,382m)
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当初予定されていたモロッコ戦がキャンセルとなり、代替地となったハンガリーのハンガロリンクで初めて開催されたWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。東欧で初めて開催されたF1の舞台ともなったハンガロリンクは、アップダウンのある低速型のサーキットだ。

今季ここまでシボレーが圧倒的な強さを見せているWTCC。初開催コースということで金曜日に設けられたテストセッション、そして土曜日の公式予選に先立って2回行われたフリープラクティスを通じて、今回もシボレー勢はトップを独占して速さを見せつけた。

ところが公式予選、1回目でトップタイムを叩き出したのはYOKOHAMAトロフィーのハビエル・ヴィラ選手(BMW)。さらに2番手にはロバート・ダールグレン選手(ボルボ)が食い込んでボルボが初めての予選2回目への進出を決めた。ダールグレン選手は前日のフリープラクティス2回目でもイヴァン・ミューラー選手(シボレー)に0.138秒差の2番手タイムをマークしており、今回はその速さに注目が集まる存在だ。
シボレー勢はミューラー選手とアラン・メニュ選手は予選2回目への進出を果たしたものの、ランキングトップのロブ・ハフ選手は12番手に沈む結果となった。

そして予選1回目のトップ10台による予選2回目、ここではシボレー勢がやはり速さを見せる結果となりメニュ選手がトップタイムで自身WTCC通算8回目のポールポジションを獲得。2番手にはミューラー選手がつけ、シボレーによるフロントロー独占というかたちになった。


明けて日曜日、午前中のウォームアップではダールグレン選手がシボレー勢を再びおさえてトップタイムをマーク。また、4番手にはYOKOHAMAトロフィー勢のトップタイムをマークしたノルベルト・ミケリス選手(BMW)が名を連ねる。ミケリス選手はここハンガリー出身の26歳、スタンド席には故郷の英雄を応援に来た地元のファンが大勢詰めかけており、ミケリス選手の走りに熱い声援を送っている。


現地の時計が正午をまわり、12時16分に決勝第1レース(第7戦)のフォーメーションラップが開始。天候は晴れ、気温は27度/路面温度は48度と熱さを感じる中でレーススタートを迎えることとなる。

ローリングスタートから1コーナーへと飛び込む各車、ポールのメニュ選手は右ターンをトップのままクリア、しかし続くミューラー選手はトム・コロネル選手(BMW)、クリスチャン・ポールセン選手(BMW)らとのダンゴ状態から接触を喫してコースを大きく外れ、ポジションダウンを余儀なくされた。
さらにその先のターン3では、ガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)らとポジション争いを演じていたダールグレン選手のボルボがまさかのコースオフ。マシンは足回りなどに損傷を受けて、ピットへと戻らざるを得なくなった。

こうしたオープニングラップの混乱をよそに、トップを快走するメニュ選手の真後ろにつけたのがミケリス選手。トップの2台は3番手以下に対して大きなリードを早々に築き、トップ争いは事実上メニュ選手とミケリス選手の一騎討ちという状況になっていく。

こうした展開により、ハンガロリンクを訪れた観客のボルテージは急上昇。テール・トゥ・ノーズでトップ争いを展開する両者、もちろん観客のお目当ては追走する故郷のヒーロー、ミケリス選手に他ならないが、ストレートに帰って来るたび盛大にチアホーンが鳴らされ、大歓声がサーキットを包み込んだ。

息詰まるトップ争いは終盤にミケリス選手が差を縮めたものの、1.047秒差でメニュ選手が逃げきりに成功して第2戦以来となる今季2勝目を飾った。そしてミケリス選手は2位でフィニッシュ、表彰式ではハンガリー国旗が堂々と掲げられた。
3番手争いはファイナルラップで決着。1コーナーでインをさしたヴィラ選手が接触しながらもタルクィーニ選手の前に出る。その後、タルクィーニ選手も逆襲に転じて激しいサイド・バイ・サイドを繰り広げたが、ヴィラ選手がこらえて3番手をキープ。逆にコースを大きく外れたタルクィーニ選手はハフ選手とミューラー選手の先行を許して6番手にポジションを落としてのチェッカーとなった。


インターバルを置いてスタートを迎えた第2レース(第8戦)。前戦を2位フィニッシュしているミケリス選手のコースイン時には、再びスタンド席の観衆が大声援を送る。
予選1回目の結果をもとにトップ10をリバース配置したスターティンググリッド、ポールにはメルディ・ベナニ選手(BMW)がつけ、以下メニュ選手、ポールセン選手、コロネル選手、ティアゴ・モンテイロ選手(セアト)と続く。

スタンディング方式でのスタート、レッドシグナルが消灯して好スタートを切ったのはやはりFR(後輪駆動)のBMW勢だった。メニュ選手がスタートを失敗したのを尻目に、ポールセン選手とコロネル選手が両サイドからパス、さらに6番手グリッドからミケリス選手がイン側のラインで一気にジャンプアップを狙う。
ところがミケリス選手はやや無理に1コーナーへアプローチ、車体の半分ほどはイン側のコース外というポジションだったがゆえに右ターンを曲がれずにトップグループの隊列に突っ込んでしまった。これによりトップを奪っていたポールセン選手のリアと2番手にいたベナニ選手のフロントに衝突、レースはスタート早々に混乱の様相を見せた。

そして2周目、ポツポツと雨が降り出して各車はワイパーを作動させ始めた。ところがこの雨は僅か数十秒の間にシャワーのような豪雨に転じ、路面は一気にヘビーウェットへと転じてしまう。
もちろんスタート時はドライコンディションだったがゆえに各車はスリックタイヤを装着していた。さすがにここまで路面が急変しては為す術も無く、レースは赤旗の提示によって中断となる。

赤旗ラインに停まった各車は、中断時の順位に基づいてグリッドにつけられる。そして降りしきる雨の中、グリッド上でレインタイヤに交換して再スタートの時を待った。

雨はおよそ15分ほどで止み、セーフティカーによるコースチェックを経て現地時間の14時05分に再スタート。スタートはこのレースウィークで初めての雨、しかも初開催のコースということもあり、セーフティカー先導によるものとされた。

トップのポジションで再スタートを切ったのはタルクィーニ選手。最終コーナーの立ち上がりからスタートに向けて絶妙なスピードコントロールを見せて一気に後続を引き離す。これを追うのはコロネル選手、メニュ選手、ミューラー選手という面々だが、再スタートのオープニングラップでメニュ選手はコロネル選手との接触からクラッシュを喫してしまい戦列を離れて行った。


トップ争いはタルクィーニ選手をミューラー選手が追う展開。じわじわとその差を縮めて行ったミューラー選手は7周目のターン13、左コーナーでイン側から先行してトップの座を奪った。

後半に入って再び日が差してきたことから路面はライン上から急速にドライへと転じていく。レインタイヤを装着しているためタイヤマネージメントにも気をつかう必要がある展開となったが、ワンメイク供給を行っているADVANレーシングタイヤはトラブルを起こすことも無く激しい戦いをしっかりと支えてレースは終盤に突入。

11周目には最終コーナーでハフ選手がタルクィーニ選手をパス、これでシボレーのワン・ツー体制が構築される。
結果、混乱の展開となった第2レースはシボレーがツートップを維持してチェッカードフラッグ、ミューラー選手が今季初優勝を飾ることに成功した。

YOKOHAMAトロフィーはフランツ・エングストラー選手(BMW)が粘り強い走りを見せて優勝。日本から参戦する谷口行規選手(シボレー)は、このハンガリーで2レースをともに総合11位で完走、合計7ポイントを獲得した。
 
Driver's Voice
アラン・メニュ 選手
 【今回の成績 : 第7戦 優勝/第8戦 リタイア】
ポールポジションからのスタートだったので、スタートが上手く決まればトップのままでゴール出来ると思っていました。ですが、ミケリス選手には激しく追い立てられましたね。ポジションを奪われることはありませんでしたが、最後まで接近戦が続いたのでプレッシャーはありましたね。最終的に良い結果を残せてホッとしています。

イヴァン・ミューラー 選手
 【今回の成績 : 第7戦 5位/第8戦 優勝】
ヘビーウェットな路面になったので、最初の数周はコースに留まることだけでも大変でした。中断をはさんでレースが再開した時には、すぐに路面は乾くものだと思いました。
タルクィーニ選手の前に出るのは簡単ではありませんでしたが、前に出てからはマージンを稼ぐことが出来ました。ここで大きなリードを築けたので、終盤はタイヤマネージメントを考慮しながらレースを戦うことが出来ました。
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