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日程・レポート・結果表 2011年のWTCC WTCCを戦うタイヤ
[LINK] 公式ウェブサイト 参戦車両の概要 主な参戦車種
Preview|次戦のプレビュー
WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)の第5戦&第6戦は、この週末にイタリアのモンツァを舞台に開催される。
ここまで2大会/4戦を終了してシボレーが3勝、セアトが1勝と、シボレーの強さが目立っているが、果たしてモンツァ戦はどのような展開になるのだろうか。

勝負の行方を占う上で重要なポイントとなるのが、このモンツァからカンペンセイト(補正)ウェイトの適用がスタートすることである。
2009年から導入されているこのシステムは、車種毎の性能均衡を図ることを目的としたもの。やや難しい計算式が用意されているが、FIAのホモロゲートナンバーで分類した車種毎に、直近の大会における結果を基にして平均タイムを算出し、その差に応じて重量の増減措置を施すという仕組みである。

もちろんモンツァで最も重量を科せられるのはシボレー・クルーズ1.6Tで、プラス40kgとされた。これ以外の車両は重量加算が無く、BMW320TC(1.6ターボエンジン)とセアト・レオンTDIはプラスマイナスゼロ、BMW320si(2.0ノンターボエンジン)とボルボC30についてはマイナス20kgという措置がされている。
つまりクルーズとBMW320si/ボルボC30では60kgの違いが生じるわけで、大人一人分にも相当するこの重量はレーシングカーにとって決して小さくないハンデとなり得る。
なお、このカンペンセイトウェイトは今後も毎大会ごとに計算が行われて適用されるが、セアトやボルボが1.6ターボエンジンを搭載した場合には、それらの車種は最大値の重量を科せられることになる。


そしてモンツァと言えば、WTCC開催コースの中でも特に高速型レイアウトで知られている。
予選2回目の平均スピードを見ても、今季の開幕戦・クリティバでトップを奪ったロブ・ハフ選手(シボレー)が162.70km/hだったのに対して、昨年のモンツァにおける予選2回目でトップに立ったアウグスト・ファルファス選手(BMW)は172.82km/hと10km/h以上速いのである。
高速型コースといえば、シボレーが得意とするレイアウト。しかし前述のウェイトが効いてくることも充分に想像されるため、そうなるとディーゼル・パワーのセアトや、新たな1.6ターボエンジンを積むBMW320TCの逆襲が実現することになるかもしれない。


発表によると、モンツァ戦へのエントリーは22台。新顔としてはBorusan Otomotiv Motorsportからイブラヒム・オキアイ選手がBMW320siで出場する。オキアイ選手はトルコ出身の41歳で、2008年にはWTCCにフル参戦を果たしてYOKOHAMAインディペンデントトロフィーのシリーズ6位を獲得。最終戦のマカオでは10位の成績を残している。


このオキアイ選手も登録しているYOKOHAMAトロフィーだが、その上位争いは熾烈を極めている。
そんな中で日本人として初のWTCCフル参戦を果たしている谷口行規選手の戦いぶりに注目が集まるところだが、モンツァではレースウィーク中の木曜日に、丸一日のテストセッションが設けられている。ここでは5時間ほどの走行枠が設けられており、マシンのセットアップなどに重要な時間となることは間違いない。

特に谷口選手にとって、モンツァは2008年にWTCCデビューを飾ったコース。この時はアコード・ユーロRを駆り、デビュー戦で総合21位完走を果たしている。
思い出のデビューコースで谷口選手が見せてくれる好走に期待が高まるところだ。
 
RANKING|ランキング
【選手権ポイントランキング (第4戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 2 ロブ・ハフ シボレー・クルーズ 1.6T 70
2 8 アラン・メニュ シボレー・クルーズ 1.6T 69
3 3 ガブリエレ・タルクィーニ セアト・レオン 2.0 TDI 51
4 1 イヴァン・ミューラー シボレー・クルーズ 1.6T 48
5 18 ティアゴ・モンテイロ セアト・レオン 2.0 TDI 31
6 15 トム・コロネル BMW 320TC 30
7 6 カルロス・ブエノ シボレー・クルーズ 1.6T 25
8 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 18
9 17 ミシェル・ニュケア セアト・レオン 2.0 TDI 18
10 9 ダリル・オーヤン シボレー・クルーズ 1.6T 13
11 5 ノルベルト・ミケリス BMW 320TC 10
12 20 ハビエル・ガルシア BMW 320TC 7
13 30 ロバート・ダールグレン ボルボ C30 6
14 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 4
15 4 アレクセイ・デュデュカロ セアト・レオン 2.0 TDI 2
16 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 1
16 74 ペペ・オリオラ セアト・レオン 2.0 TDI 1


【YOKOHAMA TROPHY ドライバーランキング (第4戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 26
2 20 ハビエル・ガルシア BMW 320TC 23
3 17 ミシェル・ニュケア セアト・レオン 2.0 TDI 23
4 9 ダリル・オーヤン シボレー・ラセッティ 19
5 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 16
6 5 ノルベルト・ミケリス BMW 320TC 15
7 74 ペペ・オリオラ セアト・レオン 2.0 TDI 13
8 4 アレクセイ・デュデュカロ セアト・レオン 2.0 TDI 11
9 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 8
10 10 谷口 行規 シボレー・ラセッティ 3
11 7 フレディ・バース セアト・レオン 2.0 TDI 2
12 65 マーチー・リー BMW 320TC 2
13 21 ファビオ・ファビアーニ BMW 320si 1
 
CIRCUIT|サーキット
アウトードロモ・ナツィオナーレ・モンツァ (イタリア)

ミラノの北およそ20kmという立地の、F1イタリアグランプリ開催地としてもお馴染みの「モンツァ」。全長は5,793mで、公道を封鎖して開催されるマカオを除いた常設サーキットコースとしては、WTCC開催地の中で最も距離が長い。

高速型サーキットコースとして知られており、例えば予選結果を見ると2010年のモンツァでトップタイムをマークしたアウグスト・ファルファス選手(BMW)の平均車速は172.82km/h。
開幕戦の舞台となったクリティバがモンツァの次に平均車速が高いのだが、今季の予選2回目にトップタイムを叩き出したシボレーのロブ・ハフ選手の選手の平均車速は162.70km/h。
このデータからも、モンツァが如何にハイスピードレイアウトであるかをお分かり頂けるだろう。
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