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WTCC Round 3&4
開催日
2011年4月22日〜24日
開催場所
ゾルダー・サーキット
(ベルギー)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 15周
第2レース : 13周
(1周 = 4,108m)
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南米大陸のブラジルで開幕した2011年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、戦いの舞台を主戦場となるヨーロッパに移した。まず上陸したのはベルギーのゾルダー・サーキットだ。
昨年からカレンダーに加わったゾルダーは全長4.1km、起伏が大きいという特徴のあるコース。ヨーロッパ緒戦ということでこの大会からシリーズに加わるチームやドライバーもあり、今回も白熱したバトルに期待が高まる中でレースウィークを迎えた。

公式日程は金曜日のテストセッションからスタート。ここでのトップタイムはセアトのガブリエレ・タルクィーニ選手。翌土曜日に2回行われたフリープラクティスでは1回目でロブ・ハフ選手、2回目はイヴァン・ミューラー選手とシボレー勢がトップタイムを叩き出した。

そして土曜日の午後に迎えた予選1回目。トップ10台が第1レースのスターティンググリッドを決する予選2回目へ進出できるとともに、このトップ10をリバース順として第2レースのスターティンググリッドが決するという今シーズンのルール、昨年以上に重要なポイントとなる。
注目の予選1回目でトップに立ったのは、セアトのティアゴ・モンテイロ選手。2007年からセアトを駆り、昨年はシリーズ5位にランキングした名手が唯一の1分38秒台をマークした。

続いて行われた予選2回目。ここで一気にチャージしたのは開幕戦で表彰台独占をなし遂げたセアト勢、ハフ選手がトップタイムで第1レースのポールポジションを奪うと、アラン・メニュ選手が2番手で続き、フロントローを勝ち取る結果となった。3番手にはタルクィーニ選手、4番手がミューラー選手、そしてモンテイロ選手は5番手というオーダーで日曜日の決勝を迎える。


好天に恵まれた日曜日。
ローリング方式でスタートする第1レース(第3戦)、まずは順当にグリッド順で上位陣は1コーナーを駆け抜けていく。
その後方では早くも激しいバトルが勃発。11番手から好スタートを決めたトム・コロネル選手(BMW)が、7番手スタートのノルベルト・ミケリス選手(BMW)の真後ろにつけて執拗にプッシュ。ミケリス選手はリアバンパーの半分近くを失ってしまったが、それでもポジションを譲らず走行を続けていく。

コロネル選手の気迫あふれる走りが目を惹いたが、3周目に入ってまさかの展開に。団子状態の中でポジションを下げてしまったコロネル選手が再びポジション奪還に向けて追い上げを始めた矢先、スピンを喫したフレディ・バース選手(セアト)を避けたことをきっかけに姿勢を乱してしまった。テールが流れたBMWはコントロールを失った状態に陥り、そこに後続のフランツ・エングストラー選手(BMW)が衝突。両者のマシンは大きなダメージを負ってしまった。

また、これとは別にアレクセイ・デュデュカロ選手(セアト)とポジション争いを演じていた谷口行規選手(シボレー)もアンラッキーな展開に。今回からマシンをクルーズ1.6Tにスイッチした谷口選手だが、コースを一旦外れた後にやや強引に復帰してきたデュデュカロ選手にリアをヒットされ、マシンの姿勢を乱してしまった。
ここにマーチー・リー選手(BMW)が避けきれずに衝突、両者のマシンもダメージをともに負ってしまう。しかし、谷口選手のマシンは右サイドに痛手を負い、オイルクーラーの破損にも見舞われながらも走行を継続し、チェッカーまでマシンを運んだ。

こうしたアクシデントによってセーフティカーが導入され、レースは仕切り直しとなった。

9周目から再スタート、隊列のトップはハフ選手、以下メニュ選手、タルクィーニ選手、ミューラー選手、モンテイロ選手、ミケリス選手、ポールセン選手という順である。
レース再開直後の1コーナーこそこのオーダー通りに各車は通過したが、その後ミューラー選手がタルクィーニ選手に仕掛けていく。じわじわとプレッシャーをかけていき、後半のターン11からの立ち上がりで一気にセアトを捉えたシボレーが先行。これでシボレーがトップ3を独占する態勢が整った。

結果、このままチェッカーを迎えて、開幕戦に続いてシボレー勢が表彰台を独占することに成功。ハフ選手は今季2勝目を飾ってポイントを62点へと伸ばし、51点としたメニュ選手との差を拡げることに成功した。

YOKOHAMAトロフィーはセーフティカー離脱後の後半で激しいトップ争いが展開された。
トップのミケリス選手を僅かに0.247秒差で追っていたポールセン選手が11周目のセクター3で仕掛け、サイド・バイ・サイドに持ち込んでからターン14先のストレートで半身を前に出す。さらにその先の最終コーナー、シケインも主導権を握ってクリア、ポールセン選手がトップを奪って12周目に入る。
12周目、13周目と両者に加えてミシェル・ニュケア選手(セアト)とダリル・オーヤン選手(シボレー)によるYOKOHAMAトロフィーのトップ集団によるバトルが続いたが、徐々にポールセン選手がリードを拡げていき開幕戦に続いて今季2勝目を飾った。


第2レース(第4戦)は、第1レースがセーフティカー導入などで長引いたことから、当初予定よりも10分遅れとなる現地時間の13時45分にスタート。
この第2レースのグリッドは昨日の予選1回目の結果を基に決していたが、なんとポールポジションにつくはずだったバース選手、2番手グリッドを獲得していたエングストラー選手が、ともに第1レースのアクシデントによってピットロード出口閉鎖までにコースに姿を見せられず。
そのため、ポールポジションにはタルクィーニ選手が陣取り、その後ろにハフ選手、メニュ選手、ミューラー選手とシボレー勢がズラリと並ぶ配列に。スタンディング方式でスタートする第2レースを得意とするFR(後輪駆動)のBMWでトップは、第1レースのYOKOHAMAトロフィーを制したポールセン選手が5番手につけている。

注目のスタート、まずはマニュファクチャラー勢がそのままの並びで走行。その後ろにつけていたポールセン選手だったが、まさかのクラッシュを喫して早々に戦列から姿を消してしまった。
2周目に入り、2番手のハフ選手が前を行くタルクィーニ選手に牙を剥く。マシンを左右に振ってプレッシャーをかけつつ、“隙あらばいつでも仕掛ける”といった感じでテール・トゥ・ノーズを続ける。
3周目にはストレートでサイド・バイ・サイドに持ち込もうとハフ選手が動くも、ここはタルクィーニ選手が必死の防戦。

13周のレースも折り返しが近づき、必死に逃げるタルクィーニ選手を3台のシボレーが追う展開にも動きがあると感じられる雰囲気になってきた。シボレーはラセッティからクルーズになって顔つきの精悍さを増しているが、まるで青い3羽の猛禽類が前を行く獲物を狙っているかの様な光景が続いていたのだ。

ところが6周目のターン3先で4番手のミューラー選手が、コーナーでアウトに大きく膨らむミスを犯してしまう。モンテイロ選手やオーヤン選手などの先行を許してしまったが、コースを外れた時にオイルクーラーを破損してしまい、そのままピットに戻って戦線離脱してしまった。

7周目にはハフ選手が高速コーナーのターン7の先で、再びタルクィーニ選手とサイド・バイ・サイドに持ち込む。その先は右、左と続くシケイン、両者譲らずにアプローチ。2台は接触から走行ラインを乱し、特にハフ選手はシケインをまっすぐ突っ切るかたちでランオフエリアに突っ込んでしまい、なんとかコースには戻ったものの後退を余儀なくされた。

対するタルクィーニ選手は姿勢を立て直してトップのポジションをキープ。ベテランらしい粘り強い走りを最後まで見せたタルクィーニ選手が第2レースのウィニングチェッカーを受け、シボレーの独り舞台に「待った」をかける優勝を飾った。

YOKOHAMAトロフィーは、谷口選手のチームメイトであるオーヤン選手が優勝。こちらも今回からマシンをクルーズ1.6Tにスイッチしたが、総合でも4番手という好成績を獲得した。
 
Driver's Voice
ロブ・ハフ 選手
 【今回の成績 : 第3戦 優勝/第4戦 6位】
スタートを上手く決められてリードすることが出来ただけに、セーフティカーが導入されたのを見たときにはガッカリしました。
しかし、レース再開のリ・スタートも上手くいって、2〜3周は激しくプッシュしていきました。その後、ミューラー選手がタルクィーニ選手をパスして、2番手のメニュ選手を追っていたのが見えました。
ファイナルラップではペースコントロールすることも叶い、今季二勝目を飾れてとても満足しています。

ガブリエレ・タルクィーニ 選手
 【今回の成績 : 第3戦 4位/第4戦 優勝】
今回の優勝は予想外の大きな収穫でした。
ゾルダー・サーキットはとてもテクニカルなコースで、セアトにとって得意なレイアウトなので、ひとつの助けにもなりました。とても追い越しが難しいコースなのですが、なんとか1周目でリードを保つことが出来たときに、私は勝利を掴む大きな機会であると確信しました。
ハフ選手は自らのチャンピオン獲得に向けて、大きなリスクを冒すことには躊躇するであろうと考えました。しかし彼がそのリスクを冒して攻めてきたとき、私はより大きなリスクを覚悟して走る心づもりも出来ていました。
そのこと(より大きなリスクを冒すこと)は、今日の私の勝利とって何の問題にもなりませんでした!
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